中之島香雪美術館:特別展「伊勢物語 絵になる男の一代記」(2022年10月8日(土)~11月27日(日))

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://bit.ly/3S1tGL5
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


特別展「伊勢物語 絵になる男の一代記」
2022年10月8日(土)~11月27日(日) ※会期中展示替えあり

料金
一般 1100(900)円/高大生 700(500)円/小中生 400(200)円
※( )内は前売り(一般のみ)・20名以上の団体料金

主催 公益財団法人 香雪美術館、朝日新聞社
協力 國華社


●みどころ

在原業平(ありわらのなりひら)(825~880)とされる男の一生を歌とともに綴る『伊勢物語』は、虚実混交に男の恋を中心に展開します。読者の想像をかきたてた125段の短編は、成立してまもなく絵画化され、『源氏物語』にも『伊勢物語』の絵が登場します。

香雪美術館は『伊勢物語』に関わる重要な色紙絵と写本を所蔵しています。17枚の「伊勢物語図色紙(香雪本)」は、着色絵巻では現存最古の「伊勢物語絵巻」(和泉市久保惣記念美術館)に続く良作で、数少ない中世伊勢物語絵の実像を知る上で貴重です。

また、『伊勢物語』の写本の大多数は、藤原定家が校訂した系統(定家本)ですが、香雪美術館の写本は定家本と異なり、第49段に「琴」の記述が見られる大変珍しい本文を持ちます。

本展では『伊勢物語』を知り、その絵を楽しむと共に、香雪本の作風や制作時期について考えます。同時に、古来描き継がれた伊勢物語絵の変遷にも目を向けます。千年以上も愛され続けた、絵になる男の人生を楽しんでいただけると幸いです。

なお、特別陳列として「幻の源氏物語絵巻」と呼ばれる「源氏物語絵巻(盛安本)」を、近年その全文が発見された「賢木巻」詞書を中心に紹介します。


●特別展「伊勢物語 絵になる男の一代記」記念講演会

佐野 みどり氏 (國華主幹)
「伊勢絵と源氏絵 ―近世の古典享受をめぐって―」

2022年10月29日(土)
14時~15時30分(13時30分 受付開始)
会場:中之島会館(中之島香雪美術館隣)
参加料:500円(展覧会観覧には別途入館料が必要)
定員:120名(予定・先着順)