法政大学国際日本学研究所:ツベタナ・クリステワ氏受賞記念講演「女性たちの源氏物語 - 翻訳が促す再(差異)解釈 -」(2022年9月28日(水)18時30分~20時、法政大学市ヶ谷キャンパス大内山校舎5階Y504教室+Zoomミーティング)※要申し込み

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講演会情報です。

●公式サイトはこちら
https://hijas.hosei.ac.jp/news/20220928info.html
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


2021年9月,法政大学国際日本学研究所客員所員のツベタナ・クリステワ氏が「古典の日文化基金賞【芳賀徹記念・古典の日宣言特別賞】」を受賞しました。今回、これを記念した講演会を開催します。ぜひご参加下さい。


■講演趣旨

和歌を基にした日本古典文学の特徴の一つは、あいまいさである。主語すら必ずしも持たない文章なので、誰が誰に何をなどが容易に特定できるとは限らない。源氏物語のような世界で最古の長編物語もこうしたあいまいさを含んでいるが、それこそ、その永遠の魅力の源であると言えよう。
だが、古代日本語が読みにくくなるにつれ、読者の「助け舟」となっている注釈が細かくなり、あいまいさをなくす傾向が強くなる。結果として、解釈が一つに絞られ、それが「正しい」と錯覚されるようになる。
例外もあるが、源氏を始め古典文学の注釈は主として男性によるものである。彼らの解釈を拒否しようとするわけではないが、恋愛関係をメインテーマにしている作品の読みには、読者の身体感や心情などが反映されるので、女性の解釈は異なるはずである。有名なエピソードを取り上げ、現代語訳(日本語と英語)が浮き彫りにしている男女の「声」の響を聞き分けてみる。

■開催日時

2022年9月28日(水)18時30分~20時

■講演者

ツベタナ・クリステワ(法政大学国際日本学研究所客員所員・国際基督教大学名誉教授)

■会場

法政大学市ヶ谷キャンパス大内山校舎5階Y504教室
オンラインでの参加も可能

■参加費無料

■事前申込が必要です。対面参加・オンライン参加いずれの場合も事前申込をお願いいたします。