新宿区立漱石山房記念館:《通常展》テーマ展示「所蔵資料展 漱石のミチクサ--『道草』草稿を中心に―」(2022年4月14日(木)~2022年7月3日(日))

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://soseki-museum.jp/tenji/7970/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


開催期間 2022年4月14日~2022年7月3日
開催時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
会場 漱石山房記念館 2階資料展示室
休館日 毎週月曜日
観覧料 一般300円、小中学生100円


漱石の実体験を題材にした小説『道草』は、大正4(1915)年6月から9月まで
東京と大阪の朝日新聞に掲載されました。
新宿区は『道草』の草稿を所蔵しています。
書き潰し原稿の「草稿」は、日本近代文学館が所蔵する入稿原稿の「定稿」にも増して、
文字の挿入や塗りつぶしの跡が残り、小説の推敲過程を生々しく今に伝えます。
加えて、用紙の端に時おり書かれた英単語や、
故意に落としたかのようにも見える大胆なインクの染みは、
原稿を書き渋る漱石があたかも目前に出現するかのような臨場感を見る者に与えます。
本展示は、『道草』登場人物と漱石の親類縁者、小説のあらすじを整理した上で、
草稿、定稿、新聞、初版本の文章を並べて、小説『道草』の成立過程の一端をお見せします。
1行19文字詰めの「漱石山房」原稿用紙の上の、削って、移して、追加して、
紡ぎだされていく文章を実際に目にすれば、文豪の脳内をのぞき見した気分になれるかもしれません。
会場の一角には、令和3年度新収蔵品の一部も展示します。