大学共同利用機関シンポジウム 2021「宇宙・物質・エネルギー・生命・情報・人間文化:フロントの知を楽しもう」(2021年10月24日(日)第1回11:00~/第2回14:00~、Zoomミーティング)※要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.nihu.jp/ja/event/20211006
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※申し込み等は上記サイトをご確認ください。


大学等の共同研究・共同利用を支える全国の大学共同利用機関が一堂に会し、大型研究施設や設備、基盤等を活用した最先端の研究を紹介する「大学共同利用機関シンポジウム 2021 ~宇宙・物質・エネルギー・生命・情報・人間文化:フロントの知を楽しもう~」を 10 月 24 日(日)にオンラインで開催します。 オンライン上でさまざまな分野の最先端の研究成果に触れることのできる絶好の機会です。たくさんの方々のお申し込みをお待ちしています!

【プログラム】

●2021年10月24日(日) 第1回11:00~ 第2回14:00~

人文知コミュニケーターLive!~異分野研究者クロストーク~

 社会と研究の現場をつなげるのが人文知コミュニケーターの役割です。このイベントでは、人文知コミュニケーターの専門分野についてのミニトークをお届けし、人文知の魅力や研究の面白さをお伝えします。また、参加者の皆様との意見交換から得られた疑問や要望を、研究の現場にフィードバックする双方向コミュニケーションを実践します。


【第1回】11:00-12:00

「てん、まる。どんどん、た!―句読点研究者・韓国音楽研究者と一緒に話そう!」

<登壇者>
岩崎拓也   人文知コミュニケーター・国立国語研究所
金セッピョル 人文知コミュニケーター・総合地球環境学研究所
神野知恵   人文知コミュニケーター・国立民族学博物館

<概要>
 2名の人文知コミュニケーターが、それぞれの専門分野である、日本語の句読点と韓国の民族音楽についてミニ・クロストークをお届けします。国立国語研究所の岩崎は、日本語の句読点について研究しています。句読点の打ち方には個性があるのですが、ある一定の傾向も見られます。今回は、読点が文章にもたらすリズムについて注目します。また、韓国人日本語学習者の句読点の打ち方の傾向についてもお話しします。国立民族学博物館の神野は、韓国で打楽器を演奏しながら踊る「農楽」と呼ばれる芸能について研究してきました。今回は、言語が音楽のリズムにもたらす影響について語ります。当日は、2名のトークをふまえ、ファシリテーターで総合地球環境学研究所の金とともに、お互いの研究分野の重なりについてざっくばらんに話し合いつつ、参加者のみなさんと意見交換をしていきたいと思います。


【第2回】 14:00-15:00
「女院と小栗判官のおはなし―人文知コミュニケーターと熊野を旅しよう!」

<登壇者>
河合佐知子  人文知コミュニケーター・国立歴史民俗博物館
粂汐里    人文知コミュニケーター・国文学研究資料館
光平有希   人文知コミュニケーター・国際日本文化研究センター

<概要>
 中世の歴史と文学を専門とする2名の人文知コミュニケーターが、女院と小栗判官についてミニ・クロストークをお届けします。国立歴史民俗博物館の河合は、平安後期〜鎌倉前期に女院が土地からどのような「力」を得ていたかについて研究してきました。今回は、女院は膨大な荘園を領有していたけれども、様々な困難に直面し、ストラテジーを練りつつ土地経営をした女院の様子について語るとともに、熊野詣に行く彼女たちの姿をお伝えします。国文学研究資料館の粂は、室町時代から江戸時代初期にかけて流行した説経節という語り物芸能について研究をしています。今回は説経節の一作品である『小栗判官』を取り上げ、毒殺された主人公が蘇生した温泉と伝わる湯の峰温泉のこと、観光地に伝わる物語とお菓子のことなどにも触れながら熊野という聖地について考えます。当日は、2名のトークをふまえ、ファシリテーターで国際日本文化研究センターの光平とともに、お互いの研究分野の面白さや、今まで気づかなかった接点などについて座談会形式で話し合いつつ、参加者のみなさんとも意見交換・アイデア共有をしていきたいと思います。