明星研究会 第15回 与謝野寛・晶子を偲ぶ会(2021年3月27日(土)15時~17時、Zoom)※要申し込み
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https://bit.ly/3bXi1dm
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※申し込みは上記サイトをご確認ください。
第15回 与謝野寛・晶子を偲ぶ会
なんたって恋! とっても恋!~『みだれ髪』120年
『みだれ髪』は時代の呼び声に促され、そして熱望された歌集だった。晶子短歌の原点には、美術界のうねりや翻訳文学の隆盛が大きく関わっていました。今回はそのあたりにスポットを当て、『みだれ髪』の新たな魅力を考えてみます。
パリ万博が開かれた1900年4月、与謝野鉄幹は雑誌「明星」を創刊。パリ万博に出展される美術品は、前年秋に黒田清輝らを中心とする「白馬会」展覧会で披露され、彫刻では高村光雲の作品も選ばれました。息子の光太郎が「明星」創刊ほどなく同人となったことは、鉄幹にとって無意味だったとは思われません。
西洋からもたらされた〈芸術〉という概念がようやく日本に根付いた時代、〈恋愛〉もまた同様の新しさで文学者、詩人たちの心を捉えていました。鉄幹はこれまでにない文芸雑誌を創るために、恋愛をまとった詩歌を必要とし、それを彩る西洋的な美を求めたのではないでしょうか。鉄幹、晶子、登美子をめぐる恋のトライアングルから登美子が消え、晶子の上京によって成就するドラマティックな恋物語は、その直前に「文壇照魔鏡事件」という手痛い代償を払いはしましたが、それを上回る豊かな実りとしての歌集『みだれ髪』を生みました。旧派和歌の軛を逃れ羽ばたいた晶子短歌の鮮烈さとは、フランス絵画の外光派とアールヌーヴォー、翻訳を通して知った西洋的なるものへの憧れを吸収して、20世紀初年の1901年を華やかに彩ったのでした。
コロナはまだ終息しそうもありません。昨年秋の明星研究会オンライン・イベントに引き続き、今年の第15回「与謝野寛・晶子を偲ぶ会」もZoomで開催します。
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●日時● 2021年3月27日(土曜)15時00分~17時00分 (14時50分に受付開始)
●使用ツール● Zoom ●参加費● 無料
●プログラム●
Ⅰ 15:00 挨拶
Ⅱ 15:05 ~16:05
講演「晶子の恋は、紫 ~詩歌と美術と翻訳のマリアージュ」
松平盟子(歌人)
Ⅲ 16:15~17:00 質問コーナー
司会:米川千壽子(歌人)