神奈川県立金沢文庫:企画展「江戸刷リ物品定メ~二代目金沢文庫長の秘策~」(令和2年7月31日(金)~9月27日(日))

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.planet.pref.kanagawa.jp/city/bunko/tenji.html

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 今から90年前に開館した神奈川県立金沢文庫は、たった二人の専門職員によってはじめられました。一人は初代文庫長・関靖(1877~1958)、もう一人は神奈川県初の司書・熊原政男(1908~1980)です。
 開館当初の「精神文化の育成」という設立目的は、第二次世界大戦中、戦意高揚に利用され、戦後の金沢文庫は難しい局面を迎えます。このとき二代目文庫長に就任した熊原は、郷土意識を盛り立て戦後復興の原動力とする活動を積極的にして、危機を乗り切るという「秘策」を繰り出します。開館以来収集してきた近世の版本類を、絵図・地図、金沢八景、徒然草といったテーマのもとにコレクション化して、神奈川県近郊の催事場に出開帳し、関連書籍を出版して、金沢文庫をおおいにアピールしたのです。
 本展示では、二代目金沢文庫長が品定めした江戸時代の刷り物によって、神奈川県立金沢文庫のはじまりの物語を紡ぎます。


主催 神奈川県立金沢文庫
協力 横浜市金沢区役所
会場 神奈川県立金沢文庫

会期 令和2年7月31日(金)~9月27日(日)
休館日 月曜日(8月10日、9月21日は除く)および8月11日(火曜日)、9月23日(水曜日)
観覧時間 午前9時~午後4時30分(入館は4時まで) 


■主要展示作品
1 版画 東海道名所一覧 葛飾北斎画
2 版画 東海駅路狂歌寿娯録 檜園梅明撰・歌川広重画
3 版画 鎌倉江ノ島大山新板往来双六 柳亭種彦撰・葛飾北斎画
4 版画 金沢八勝図 歌川広重画
5 版画 鎌倉星月夜 歌川芳虎画
6 書籍 絵本三国妖婦伝 高井蘭山作
7 書籍 評判飲食狂歌合 宿屋飯盛編
8 書籍 つれづれ酔か川 西村定雅作