2019年度文化庁メディア芸術連携促進事業:シンポジウム「マンガが先か!?原画が先か!? -「マンガのアーカイブ」のネクストステージに向けて-」(2019年12月17日 (火) 、大日本印刷株式会社 DNP五反田ビル)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://mediag.bunka.go.jp/article/article-15681/#PAGETOP

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2019年度文化庁メディア芸術連携促進事業
「マンガ原画に関するアーカイブ及び拠点形成の推進」/「国内外の機関連携によるマンガ史資料の連携型アーカイブの構築と人材育成環境の整備に向けた準備事業」

【シンポジウム】
マンガが先か!?原画が先か!?
―「マンガのアーカイブ」のネクストステージに向けて―

日時:2019年12月17日 (火) 13:00-17:00(開場12:30)
会場:大日本印刷株式会社 DNP 五反田ビル

定員:130名
参加方法:申込不要、当日先着順
参加費:無料


近年、「マンガのアーカイブ」に対する注目度が高まっています。
国内外でマンガを収蔵する美術館や図書館が増える一方、海外ではマンガが高額な値段で売買されることもあり、「浮世絵の二の舞になるのでは」とマンガの国外流出を心配する声も聞こえてきます。特に今夏は大英博物館で大規模なマンガ展が開催されたことも話題になりました。
しかし、ここで言う「マンガ」とは一律の意味に収まりません。雑誌と単行本の違いだけでなく、紙の原画とは別にデジタルの作画データもあり、メディアとしての形態も違えば、商品なのか美術品なのかといった価値付けの観点も異なります。一口に「マンガを収蔵する」とか「マンガを展示する」と言っても、その対象や方法は実にさまざまです。
こうした問題意識をふまえ、本事業では「原画」と「刊本」のプロジェクトに区分けしてアーカイブの実践と課題の抽出を進めてきました。いささか挑発的なタイトルによる今回のシンポジウムでは、約5年間におよぶ両プロジェクトの活動実績を一体的に総括すべく、具体的な手法から理念的な枠組みにいたるまでを議論し、今後の「マンガのアーカイブ」が目指すべき姿を展望します。

 
プログラム
13:00-13:15 趣旨説明
13:15-14:15 第1部「マンガ原画に関するアーカイブ及び拠点形成の推進」事業報告
・マンガ原画アーカイブに関するアンケート調査報告(日高利泰)
・三原順原画の整理と活用(明治大学米沢嘉博記念図書館・ヤマダトモコ)
・マンガ原画修復について(東洋美術学校・小野慎之介)
・「マンガ原画アーカイブネットワーク」/「 マンガ原画アーカイブセンター」の構想(横手市・大石卓)

司会=京都精華大学国際マンガ研究センター・伊藤遊(事業コーディネーター)

14:15-14:30 休憩
14:30-15:30 第2部「国内外の機関連携によるマンガ史資料の連携型アーカイブの構築と人材育成環境の整備に向けた準備事業」事業報告
・マンガ史資料アーカイブに関するアンケート調査報告(北九州市漫画ミュージアム・表智之)
・「共同保管倉庫(複本プール)」の構想と展望(特定非営利活動法人熊本マンガミュージアムプロジェクト・橋本博、明治大学図書館図書館総務事務室・柴尾晋)
・マンガ史資料のパッケージについて(熊本大学大学院・松岡星)

司会=熊本大学/特定非営利活動法人熊本マンガミュージアムプロジェクト
鈴木寛之(事業コーディネーター)

15:30-15:45 休憩
15:45-17:00 ディスカッション
テーマ:マンガが先か!? 原画が先か!?―「マンガのアーカイブ」のネクストステージに向けて―
ディスカッサント=赤松健・森川嘉一郎・伊藤遊・鈴木寛之
司会=京都精華大学・吉村和真


企画:京都精華大学国際マンガ研究センター/
特定非営利活動法人熊本マンガミュージアムプロジェクト/
熊本大学文学部 コミュニケーション情報学科現代文化資源学コース
連携団体:横手市、一般財団法人横手市増田まんが美術財団、明治大学、明治大学米沢嘉博記念図書館、北九州市漫画ミュージアム、一般財団法人パピエ、東洋美術学校
運営:メディア芸術コンソーシアムJV 事務局
主催:文化庁