共立女子大学・講演会 白戸満喜子「新しい書誌学 和装本の料紙の世界」(2019年12月5日(木)17時〜18時30分、共立女子大学本館508教室、入場無料)
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共立女子大学・短期大学総合文化研究所 2019年度研究助成講演会
白戸満喜子「新しい書誌学 和装本の料紙の世界」
2019年12月5日(木)
17時〜18時30分
(16時45分開場)
共立女子大学本館508教室
(本館) 〒101-8437 東京都千代田区一ツ橋2-2-1
アクセス
https://www.kyoritsu-wu.ac.jp/access/
入場無料
●講演内容
書誌学者の林望先生は「書誌学は本の考古学」と表現なさいました。書物は人間が一冊一冊作ってきた遺物であり、古書が集められている図書館は遺跡といえます。遺物や遺跡には現物・現地調査が欠かせません。ただ、考古学分野では放射性炭素年代測定などの科学的分析が行われいる一方、これまでの書誌学では科学的調査は未導入でした。現在、書物の構成物質である「紙」を非破壊で観察する新しい方法が広まりつつあります。マイクロスコープ(デジタル顕微鏡)で紙原料となる植物繊維を確認する最新の手法と、誰もが知っているのに気が付いていない「紙」の世界についてお話します。
●講師紹介
慶応義塾大学卒業後、法政大学大学院へ進学。2017年に実践女子大学により博士(文学)授与。
専門は近世文学および書誌学。著書として『紙が語る幕末出版史』(文学通信)がある。
主として、古典作品に用いられた紙と作品の内容との関連性について研究している。本学非常勤講師。