柿衞文庫 秋季特別展 開館35周年記念「蕪村の手紙」(2019.9.7~10.20)

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.kakimori.jp/2019/07/_35.php

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※関連イベント多数。詳細は上記サイトへ。


【画人として、俳人として、現代の私たちも愛してやまない作品の数々を生み出した蕪村。柿衞翁も鬼貫・芭蕉に並ぶテーマとして蕪村に注目し、資料の収集と研究につとめました。著書『俳画の美 蕪村・月渓』(昭和48年)は、俳諧と画業の両面から蕪村を追究した柿衞翁の研究の集大成です。

そうした蕪村の魅力を語るうえで欠かせないのが手紙です。独特の肉厚の文字で綴られる一通の手紙には、一編の物語を読むような楽しさがあります。夜半亭一門を率いる宗匠として句会に出たり、あるいは絵師として絵の注文に応じたりと、忙しい日々を送る仕事人としての蕪村。いっぽう、家族の生活を支え、一人娘の嫁入りに気をもむ家庭人としての蕪村。手紙の行間に、人間蕪村がさまざまな表情をのぞかせます。

蕪村の手紙展の第一弾となる本年は、手紙を中心に、初公開資料や画・俳の名品を交えた約75点を紹介します。

筆跡に蕪村の息遣いを感じながら、その生涯の足跡をともにたどってみませんか。

*会期中、一部展示替を行います。(前期9月7日~9月29日、後期10月1日~10月20日)】

主な出品作品
蕪村筆「又平に」句自画賛 (公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館蔵)
蕪村筆北風来屯あて書簡 安永七年七月五日付 (天理大学附属天理図書館蔵)
蕪村筆大魯あて書簡 安永三年九月二十三日付 (公益財団法人阪急文化財団 逸翁美術館蔵)
蕪村筆天狗自画賛 (公益財団法人野村文華財団 野村美術館蔵)
蕪村筆「花すすき」句自画賛 弁慶図 (個人蔵)
蕪村筆夏谿訪友図 (個人蔵)
蕪村筆几董あて書簡 天明三年十一月十日付 (柿衞文庫蔵)    など