公開シンポジウム「国語教育の将来――新学習指導要領を問う」【小倉孝誠、安藤宏、三宅晶子、渡部泰明、大森秀治、大滝一登、山田俊治の各氏】(令和元年8月1日(木)13:00~18:00、日本学術会議講堂[港区]、参加自由、入場無料、事前登録不要)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.scj.go.jp/

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1.主催:日本学術会議言語・文学委員会、古典文化と言語分科会
2.共催:日本学術会議言語・文学委員会
3.日時:令和元年8月1日(木)13:00~18:00(参加自由、入場無料、事前登録不要)
4.場所:日本学術会議講堂(東京都港区六本木7-22-34)
http://www.scj.go.jp/ja/other/info.html

5.開催趣旨:
平成30(2018)年3月、中教審の高大接続システムの提唱に基づき、高等学校国語科の新学習指導要領が告示された。この指導要領は、今後の高校における国語教育の根幹と、大学入試のあり方にかかわるものであり、影響が大きい。本シンポジウムでは、学習指導要領の作成にたずさわった文部科学省、高校教育の関係者、大学において教員養成学部に勤務する者、大学の文学研究者などさまざまな立場のひとが集まって、この問題を議論することを目的とする。
今回の指導要領によって、「現代の国語」と「言語文化」の2科目が必修となり、「論理国語」「文学国語」「国語表現」「古典探求」の4科目が選択科目として新設される。選択となる以上、実際の教育現場では時間数の関係で「文学国語」が敬遠されるのではないかという危惧が、関係機関や有識者から表明されている。古典と近代文学を含めて、文学が高校の国語教育において軽視されることにならないか。論理的思考力を涵養するのは確かに国語教育の重要な目的のひとつだが、実用的な文章を読み、分析することがはたしてそれに直結するのか。高校の教育現場では、これまで論理的思考をどのように涵養し、そして今後どのようにそれを教えていくのか。要するに、わが国における国語教育は今後どうあるべきなのか。さまざまな立場の関係者の意見交換を踏まえて、展望を示したい。

6.次第

総合司会 小倉孝誠(日本学術会議連携会員、慶應義塾大学文学部教授)

13:00 開会の辞
松浦純(日本学術会議第一部会員、東京大学名誉教授)

13:10 趣旨説明
小倉孝誠

13:15―15:30
発表
「新学習指導要領における「文学」概念を問う」
安藤宏(日本学術会議連携会員、東京大学人文社会系研究科教授)

「古典教育の危機を救う」
三宅晶子(日本学術会議連携会員、奈良大学文学部教授、横浜国立大学教育学部名誉教授)

「なぜ、そしてどう古典を学ぶのか」
渡部泰明(日本学術会議第一部会員、東京大学人文社会系研究科教授)

(14:15-14:30休憩)

「高校における『国語』という教科の特性とは何か」
大森秀治(前灘高等学校教頭)

「高等学校新学習指導要領国語科の目指す授業改善」
大滝一登(文部科学省初等中等教育局視学官)

(15:30-15:45 休憩)

15:45-16:30 パネリストによる討論
討論司会 山田俊治(日本学術会議連携会員、横浜市立大学名誉教授)

16:30-17:50 参加者との質疑応答

17:50-18:00閉会の辞
吉田和彦(日本学術会議第一部会員、京都大学名誉教授)

7.問い合わせ先:小倉孝誠