遊行寺宝物館・企画展「弥陀と観音」(平成30年2月17日(土)~5月17日(月))

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://yugyoji-museum.world.coocan.jp/tenran.htm

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会 期  平成30年2月17日(土)~5月17日(月)

開 館 日 毎週 土・日・月・祭日

開館時間 午前10時~午後4時30分(入館は閉館30分前まで)

【 日本仏教において、飛鳥時代に信仰が伝えられたとされる阿弥陀仏。平安時代末期になりますと、釈迦入滅後に時間がたつにつれて仏法の勢いが衰え滅してしまうとされた末法思想が広がり、現世で受ける利益である「現益」を諦め、来世でうける利益「当益」を期待をする風潮が生まれます。その流れは阿弥陀仏の本願に基づき、阿弥陀仏の名を唱える念仏や、その姿や荘厳・相好・功徳を深く心に描き思い浮かべる観仏などにより、阿弥陀仏が教主である西方極楽浄土への往生を願う姿となって現れます。

  拠り所となった阿弥陀仏への信心は、浄土経典である『無量寿経』に説かれます。全ての衆生を救わんとして四十八の誓願を立てた法蔵菩薩が、五劫の時間をかけて誓願を成就させ阿弥陀仏となり西方極楽浄土を構築したのは、今から十劫の昔に成しえた事。特に第十八願にある、信心を起こし、浄土へ生まれようとして念仏する者は、必ずそれを実現させるという願いは既に成就されており、すべての衆生に対して隔てなく行き渡り、安心をもって受け入れられた事です。阿弥陀仏への憧れが浄土信仰を興隆させ、阿弥陀信仰を爆発的に広げるきっかけとなりました。また、仏教公伝の頃より慈悲の徳により多くの信仰を集めた観音は、阿弥陀仏の脇侍としても描かれます。手に蓮台をもち阿弥陀と共に来迎し、衆生を浄土へと導く姿となって、より多くの衆生に慕われるのです。阿弥陀と観音の姿は祈りの対象として様々な姿で描かれ、厚く信仰され今日に伝わるのです。

  本展覧会では、阿弥陀と観音が描かれた絵画を中心に経典や典籍を合わせて公開。勧仏を堪能できる貴重な機会となります。ぜひこの機会にお楽しみ頂ければ幸いです。

平成30年2月吉日

遊 行 寺 宝 物 館】

■ 展示されている指定文化財 ■

重要美術品 紙本金字色紙 金字阿弥陀経(蝶鳥経)平安時代

神奈川県指定重要文化財 紙本着色 一遍上人縁起絵 第四巻 南北朝時代