伝承文学研究会第507回東京例会(2026年1月10日(土)14:00〜、國學院大學渋谷キャンパス 若木タワー5階0502演習室)
研究会情報です。
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https://densyouken.exblog.jp/30814424/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
日程:2026年1月10日(土) 14:00より
会場:國學院大學渋谷キャンパス
若木タワー5階・0502演習室
内容:
《研究発表》
【題目】
岩櫃城の怪異伝承 ―落城と再興をめぐって―
青木 祐子氏
【要旨】
群馬県吾妻郡東吾妻町の岩櫃山中腹に築かれた岩櫃城は、室町後期から真田氏が城主となり、江戸初期に破却された山城である。城とその周辺地域には、落城と怪異がセットで語られる伝説が数多く残されている。伝説内で語られる城主交替の時期は鎌倉期・南北朝期・室町期で、怪異の種類もそれぞれ異なり、特定の寺社との関係も見られる。江戸中期に在地の人々によって記録された伝承の数々は、明治以降の地誌にも採録され、現代へと受け継がれている。本発表では、各記録の共通点や差異を整理し、落城と再興にまつわる怪異伝承の生成と発展の様相を考察する。
《研究発表》
【題目】
略縁起の中の神話 ―近世における神話流布の一齣―
間枝 遼太郎氏
【要旨】
近世は、『古事記』『日本書紀』に見えるような神話が広く享受されはじめるようになった時代であった。しかし一方で、神話に触れる際、人々が必ずしも記・紀そのものだけに拠っていたとは限らない。そこで本発表において注目するのが、略縁起という媒体が神話の流布において果たした役割である。参詣者に対して各寺社が頒布した略縁起には、特に有力神社のものにおいて、記・紀の世界と接続し得る(しかし時に記・紀と相違する)物語が記されている。本発表では、そうした略縁起の中の神話がどのようなものだったのか、またそれを通じて当時の寺社参詣を行う人々がどのような神話認識(歴史認識)を獲得していったのか、その一端を探る。
*Zoomによる中継配信はありません。


































































