同志社大学古典教材開発研究センター:第11回コテキリの会「めくるめくる和本の世界」(2025年9月7日(日)13:30~16:30、Zoom)※要申し込み

研究会情報です。
●公式サイトはこちら
https://kotekiri20.wixsite.com/cdemcjl/event-11
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
同志社大学古典教材開発研究センター
第11回コテキリの会
「めくるめくる和本の世界」
■日時 2025年9月7日(日)13:30~16:30
■場所 Zoomによるオンライン
■参加費 無料
■募集人数(事前申込制・先着順)
オンライン 150名
■申込締切 2025年9月3日(水)
■プログラム
13:15~ 会場開室
総合司会 加藤 直志(常葉大学)
13:30~ 開会の辞
山田 和人(コテキリの会代表・同志社大学名誉教授)
13:40~ 第1部 基調講演
ためつすがめつ江戸の板本
●木越 俊介(国文学研究資料館教授)
概要
現在、私が関わっているプロジェクト「異分野融合による総合書物学の拡張的研究」(https://www.nijl.ac.jp/~ibunya/index.html)では、主として江戸時代の板本を対象に、文字の選択や配列、書籍の大きさや重さといったかたちや姿を手がかりに、その背景にある当時の人々の思いや考えに近づこうとしています。今回は、活字と整版それぞれの例から、①古活字版における異植字のサンプリング調査、②初代蔦屋重三郎の出版物における書型の大きさランキングなど、比較することで見えてくる近世出版の多様性についてお話しします。
経歴
神戸大学大学院博士課程修了。山口県立大学を経て現職。研究対象は、江戸時代の散文、主に小説や奇談など。現在は特に、1800年前後の江戸、上方双方における知のあり方の変容に関心を寄せる。また、作品がどのように生まれ、いかなる過程を経て読者に届けられるかという点にも興味を持ち、とりわけ出版や流通について研究中。
司会◉三宅 宏幸(同志社大学)
14:45~ 第2部 実践報告
中高生もめくってみた!
報告
●清田 朗裕(愛媛大学)
和本を通して近世の産業を学ぶ
――実用的な文章を活用した古典教育
●藤原 優里(渋谷教育学園幕張中学校)
見て・触れて・感じる「和本のテーマパーク」
――中1における古典の導入
インタビュー
●丗界(高校3年生)
とある高校生がくずし字を習得し黄表紙の現代語訳本を完成させるまで
聞き手◉加藤 弓枝(名古屋大学)
コメンテーター◉木越 俊介(国文学研究資料館)
司会◉三宅 宏幸(同志社大学)
概要
教科書に載っている作品だけが古典ではありません。第2部では、実物の和本やくずし字を利用した実践や古典の魅力を感じられる体験活動などをご紹介いただきつつ、楽しく面白く奥深い古典の世界へ導く、バリエーション豊かな実践活動について皆さんと共有したいと思います。
■主催 同志社大学古典教材開発研究センター
コテキリの会事務局(山田和人・加藤直志・加藤弓枝・三宅宏幸)
■運営サポート 文学通信