京都大学:2024年度 文学研究科・文学部 公開シンポジウム「前近代以降の東アジアにおける「人物」と「国」の諸概念―テキストとイメージから探る自他認識と世界観―」(2024年12月7日(土)13時~17時30分、文学部校舎第三講義室+オンライン)※要申し込み(2024年11月30日(土)まで)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.bun.kyoto-u.ac.jp/events/2024symposium/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。

2024年度 文学研究科・文学部 公開シンポジウム
前近代以降の東アジアにおける「人物」と「国」の諸概念―テキストとイメージから探る自他認識と世界観―

今年も例年どおり、以文会協賛のもと、文学研究科の公開シンポジウムを開催いたします。
今回の「前近代以降の東アジアにおける「人物」と「国」の諸概念」をテーマとするシンポジウムの目的は、自他の表象と認識にかかわる東アジア的な特質を世界的な視野のなかで明らかにすることです。
前近代東アジアでつくられた「職貢図」や「万国人物図」、'Boxer Codex'といった人物像とその説明で構成される資料に焦点を当て、それらの図像とテキストを歴史学や哲学など、さまざまな観点から議論することにより、アジア的特質と歴史的な変化とを明確にすることが狙いです。
グローバリゼーションが急速に進み、人もモノも情報も極めて流動的な現代社会においては、「違い」がかつてないほど強調され、紛争・対立の要因となっています。こうした状況を踏まえ、本シンポジウムの核心にあるのは、世界を構成する要素としての「人物」と「国」の概念そのものを改めて問い直す必要があるという問題意識です。「人物」や「国」の概念は、その概念をもつ個人あるいは集団にとって、相対的あるいは絶対的な自他認識の根底にある要素であるだけでなく、世界のとらえ方と深く関わります。
「人物と国の概念ならびに世界観がどのように生成され、表象され、変化してきたか?」 この問いを東アジアから通時的に照射する作業は、多様な自他認識と世界観を歴史的にも空間的にも相対化し、現代社会における他者に対する寛容性を高めることに貢献するものと期待できます。

対面とオンライン中継のハイブリット形式で開催いたします。
皆様のご参加をお待ちしております。
※中国語=日本語の逐次通訳あり(全プログラム)

日 時
2024年12月7日(土) 13時~17時30分

会 場
文学部校舎第三講義室(対面・オンライン中継のハイブリッド形式)

趣旨説明
田中和子 本研究科名誉教授(地理学)

講 師
葛 兆光 復旦大学文史研究院教授(中国思想史・世界史)

Birgit Tremml-Werner ストックホルム大学准教授・上級講師(前近代海域アジア史)

出口康夫 本研究科教授(分析アジア哲学)

総 括
羽田 正  東京大学名誉教授(ユーラシア史・比較歴史学)

協 賛
京大以文会