日本文学協会:第79回(2024年度)大会「創造/想像される〈異〉なるもの――文学の中の視覚をめぐる問いとして――」(2024年11月17日(日)13:00〜(12時30分受付開始)、慶應義塾大学 三田キャンパス 北館ホール)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://nihonbungaku.server-shared.com/whatsnew/2024_taikai_79kai.html
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※詳細は上記サイトをご確認ください。

テーマ 創造/想像される〈異〉なるもの――文学の中の視覚をめぐる問いとして――

文学作品は言語表現による視覚化を非常に強く志向するときがある。それは実在の風景だけでなく、非実在であるはずのもの、人知を超えたものにまでも及ぶ。たとえば、異形の者の姿をことばによってつぶさに描こうとしたり、異世界の物の像を細部まで鮮やかに語りだそうとしたり、不可思議な神異や怪異をありありと目に浮かぶように叙述したり、といった言語表現である。本シンポジウムは、そうした非実在のような不可思議なものを言語表現によって視覚化しようとする例を具体的にとりあげ、その特質を探ってみようとするものである。

作品を生み出す起爆剤として、視覚的想像力はどのように働いているのか。創造の過程に潜りこみたいという好奇心を抱いてのテーマ設定である。また、何かを言語表現の中で視覚的に浮き上がらせること、作中世界に視覚的に存在するものとして浮き上がらせることが、個々の文脈でいったいどのような意義を帯びているのか。絵画などの視覚表象や文学理論ではなく、具体的な言語表現の分析を中心に据えて、こうした問題について考えてみたい。

基調講演
 鏡花水月 東  雅夫

シンポジウム
 想像するが創造しない人々 遠藤耕太郎
 〈異〉なるもの――『日本霊異記』を中心に――(仮) 武田比呂男
 〈異〉なるものの境界――〈異域〉と〈地域〉を考える―― 目黒 将史

討論 司会 清水明美・室田知香

総会 11月17日(日)17時~18時(会員のみ)
会場 慶應義塾大学 三田キャンパス 北館ホール
形式 完全対面
*基調講演・シンポジウムは、会員に限らずどなたも参加できます。
*資料は、日本文学協会ホームページの大会特設ページにて11月13日(水)よりダウンロード可能となる予定です。
懇親会 開始時間・会場は決まり次第お知らせいたします