伝承文学研究会:第496回東京例会(2024年6月22日(土) 14:00より、國學院大學渋谷キャンパス+Zoom)※Zoom参加のみ要申し込み
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内容:
《輪講》
『直談因縁集』 6-39話「野守ノ鏡ノ事」
岩井 哲治氏
《研究発表》
題目:身代りになる仏 ―頬焼阿弥陀の説話を契機としてー
加美 甲多氏
要旨:身代りの仏と言えば、代受苦の仏である身代り地蔵をはじめ、様々な伝承、伝説が存在するが、『沙石集』には身代り阿弥陀の説話が認められる。ほぼ同時代に『頬焼阿弥陀縁起』が成立しており、ここから頬焼阿弥陀の説話について検討、考察してみたい。また、近世には『阿弥陀胸割』といった阿弥陀の身代りで救われる霊験譚が古浄瑠璃や説経節において上演され、中世の法会や唱導との関わりも指摘されている。中世から近世という、少し広い視野からのアプローチも試みたい。