東京大学ヒューマニティーズセンター(HMC)第102回オープンセミナー:古代インド叙事詩『マハーバーラタ』写本研究の最前線(2024年2月9日(金)17:30〜19:30、Zoom)※要申し込み
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https://hmc.u-tokyo.ac.jp/ja/open-seminar/2024/102-mahabharata/
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第102回
古代インド叙事詩『マハーバーラタ』写本研究の最前線
日時:2024年2月9日(金)17:30 - 19:30(日本時間)
開催形式:Zoomオンライン開催
使用言語:日本語
報告者:
高橋健二(東京大学人文社会系研究科)
ディスカッサント:
張本研吾(ナポリ東洋大学)
主催:東京大学ヒューマニティーズセンター
古代インド叙事詩『マハーバーラタ』は約7万5千詩節におよぶ大作で紀元前2世紀中葉ごろから紀元後4世紀末ごろまでに成立したと考えられている。『マハーバーラタ』は南アジアの各地に写本の形で伝承されており、Sukthankarらによる批判校訂版(1927-1966)は、当時入手可能であった南アジア各地の写本を収集・校合し、『マハーバーラタ』のテキストを復元したもので、以後『マハーバーラタ』研究における底本となってきた。
批判校訂版出版以後も南アジア各地の文書館では写本収集が着々と進められており、批判校訂版出版時では用いられていなかった古写本の存在が報告されている。しかし、批判校訂版以後、新たに収集された写本を用いた『マハーバーラタ』の文献学的研究はほとんど行われてこなかった。本報告では、これまでの研究において用いられてきた批判校訂版にはどのような問題点があり、批判校訂版出版以降に発見された写本群を研究することでどのように批判校訂版の諸問題を解決しうるのかを示す。