神奈川県立金沢文庫:特別展「中世学僧列伝!!」(令和5年7月28日(金)~9月24日(日))

このエントリーをはてなブックマークに追加 Share on Tumblr

展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.pen-kanagawa.ed.jp/kanazawabunko/bunko/tenji(gakuso).html

--------------------

※詳細は上記サイトをご確認ください。


 金沢称名寺に伝来した国宝「称名寺聖教・金沢文庫文書」は、中世に生きた学僧の足跡をリアルに伝える一大史料群として知られています。なかでも16,000点におよぶ「称名寺聖教」は、称名寺やその周辺寺院、京都や奈良の諸寺院で活躍した学僧たちの修学の成果を伝える一方、彼らの残した手紙からは、悲喜こもごもの心情や、学問を志しながらも世事に奔走していた様子がうかがえます。本展覧会ではそうした史料を読み解きながら、有名無名の学僧の生き様をご紹介します。
称名寺の歴代長老、とくに初代審海、第二代釼阿、第三代湛睿については、100年近くに及ぶ県立金沢文庫の研究活動によって詳細な事績と修学のあり様が解明されてきました。しかしながら、中世の称名寺は長老以外にも多くの個性的な僧侶が集い、学ぶ場であり、その結果「称名寺聖教」の一角を構成する特徴的な聖教や古文書が遺されました。本展覧会では歴代長老の周辺で活動した、知られざる学僧たちに光をあてたいと思います。
本展は全四章構成で、第Ⅰ章では称名寺の全盛期を主導した釼阿のもとで聖教の収集、書写をおこなった乗一、澄尊を取り上げます。第Ⅱ章では、湛睿と同時期に活動し、各地の寺院を遍歴し、修学に邁進した全海、亮順に注目し、彼らの蔵書を紹介します。第Ⅲ章では、戦乱の時代に称名寺や関東の諸寺院を巡って修学・修行に努めた湛円、鏡心に注目します。第Ⅳ章では、「称名寺聖教・金沢文庫文書」や関連する文書群のなかに見える、僧侶の修学を寺院経営という面で支えた僧侶たちに光をあてます。


主催 神奈川県立金沢文庫
会場 神奈川県立金沢文庫展示室
会期 令和5年7月28日(金)~9月24日(日)