東京大学史料編纂所:公開研究会「茂木文書と科学の出会い」(2023年3月5日(日)13:00~17:00、Zoom)※要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.hi.u-tokyo.ac.jp/news/2022/20230305motegi.pdf

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※詳細は上記サイトをご確認ください。


プ ロ グ ラ ム

総合司会 天野真志 (国立歴史民俗博物館)

13:00 開会挨拶
13:10 「茂木文書とは何か」
 高橋修 (茨城大学)
13:20 「茂木文書の発給者―料紙分析の前提として―」
 大山恒 (茂木町教育委員会)
13:50 「料紙分析で何がわかる?マクロ ・ ミクロの視点から」
 渋谷綾子 (東京大学史料編纂所)
休憩

14:30 「FT-IR を用いた料紙の分析結果報告」
 山口悟史 (東京大学史料編纂所)
14:50 「和紙を CT スキャンするとどう見える?」
 丹羽尉博 (高エネルギー加速器研究機構物質構造科学研究所)
休憩

15:40 質疑応答 ・ 総合討論
 報告者 : 高橋 ・ 大山 ・ 渋谷 ・ 山口 ・ 丹羽, モデレーター : 天野
16:50 閉会挨拶


茂木文書は, 秋田に移った茂木家から家臣の子孫である吉成家に譲られた中世文書で,学界から高く評価されている貴重な歴史資料です。科学研究費補助金基盤研究 (C)「中世東国武家本領の構造的特質に関する復元的研究」 では,この100 通以上の古文書を用いて中世東国武家の本領の構造的特質の研究を行っており, 関連の共同研究プロジェクトでは,茂木文書の料紙に対してデジタルマイクロスコープなどの機器を用いた科学的な分析を実施しています。

この料紙の科学研究に関連して,令和4年度加速器科学国際育成事業加速器科学育成プログラム 「和紙を科学する」では, 古文書や古記録などの料紙に対して,非破壊で物理化学分析の実践を進めています。

本研究会は,古文書学 ・ 歴史学 ・ 文化財科学 ・ 物理化学の学際的な研究成果について紹介するとともに, 双方の研究の発展を企図して開催するものです