大田区立郷土博物館:特集展示「川瀬巴水×高橋松亭 伝統と革新」(令和5年1月7日(土)〜3月5日(日))

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/manabu/hakubutsukan/gyoji/2022tokushu_hasui_shotei.html
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


 日本の美を代表する浮世絵の人気は、日露戦争以後、急速に衰退していきます。こうした状況を憂いた版元の渡邊庄三郎は、大正時代に新版画運動を提唱するのです。3つのテーマから成る本展では、大田区域内にも居住し、版画制作に打ち込んだ川瀬巴水と高橋松亭の作品を、浮世絵の制作を通じて培われた伝統技術の継承と、庄三郎の美学を出発点とした革新的な制作技術と表現の融合の観点から見つめ直します。
 大田区では、株式会社NTT ArtTechnologyと連携し、同社のパートナーである株式会社アルステクネが所有する超高精細デジタル処理技術を用いることで、巴水作品の特徴を極限まで再現することに成功しました。第一テーマ「川瀬巴水 名作とDigital作品」では、大正時代の革新的版画制作技術と現代のデジタル処理技術の邂逅を通じて繰り広げられる多彩な巴水作品の世界をご覧いただきます。
 巴水や松亭は一般に風景版画の絵師として知られていますが、花鳥の表現でも非凡な才能を発揮しました。第二テーマでは同時期開催の企画展「花咲く おおたの園芸史」に合わせ、彼らが描いた「花のある風景」作品を展示します。
 当館で毎年販売している「川瀬巴水カレンダー」は巴水関連グッズのなかでも売れ筋の商品です。第三テーマではカレンダー制作に使用した巴水の風景版画から選りすぐりの逸品をそのもととなる写生帖とともに展示します。
 伝統技術を重んじながらも革新的な技術と表現への不断の挑戦によって生み出された郷土の版画絵師・川瀬巴水と高橋松亭の作品をお楽しみください。


会期
令和5年1月7日(土曜日)から3月5日(日曜日)まで
第1期:1月7日(土曜日)から2月5日(日曜日)
第2期:2月7日(火曜日)から3月5日(日曜日)

開館時間
午前9時から午後5時まで

会場
郷土博物館 3階馬込文士村展示室内

入館料
無料

休館日
月曜日(休・祝の場合は開館)