早稲田大学演劇博物館:公開研究会「常磐津浄瑠璃本の板木研究をめぐって―演劇博物館所蔵坂川屋旧蔵資料より―」(2022年11月26日(土)15時~17時、Zoom)※要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.waseda.jp/prj-kyodo-enpaku/activity/2022_1126.html
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


◆日時:2022年11月26日(土)15:00~17:00
◆開催方法:オンライン(Zoom利用)
◆参加方法:参加無料、事前予約制 

・後日のオンデマンド配信は行いません。
・当日の撮影、録音、録画はご遠慮ください。

開催趣旨

芸能資料は、必ずしも真実の情報広報を主目的としていないため、取り扱いに注意が要され、またその成立過程にも十分な関心が向けられる必要がある。その意味で、版本・摺物を資料として扱う場合、それらの板木が残存していれば、資料的価値はこの上もなく高まることになる。 演劇博物館には、歌舞伎の音曲流派の一つ、常磐津節の正本板木が約1000点収蔵されている。幕末より昭和末まで営業していた板元坂川屋が旧蔵していたもので、近世音楽の資料として貴重なコレクションである。1994年~96年に下調査を行った後、演博に収まったが、近年この板木の撮影・データ化が試みられ、「演劇映像学連携拠点(2020年~)」として新たな研究チームのもと、目録作成を主とした研究調査が行われている。  今回、これまでの調査成果を対外的に報告しつつ、また一般的な板木研究の中で対象板木がどのように位置づけられるのかを認識するため、オンラインによる公開シンポジウムを行う。収蔵当初から関わっている研究員が基礎研究報告を行い、日本の板木研究を牽引していらっしゃる永井一彰氏、金子貴昭氏をゲスト講師にお迎えし、ご専門の立場から当該資料の特殊性及び価値についてご教示を賜りたいと思う。またこの板木研究が、伝承芸能である常磐津節や歌舞伎舞踊の研究あるいは現場に寄与するところがあるのか、広く懇談を行いたく、芸能研究、板木研究、芸能現場等、様々な立場の方からご意見を伺いたい。多くの方のご参加をお待ちする次第である。


スケジュール
15:05- 報告1「坂川屋旧蔵板木との出会い」 鈴木 英一
15:20- 報告2「板木とその調査の現況と課題」 重藤 暁
15:30- 報告3「刊行された諸本との関係」 竹内 有一
15:40- 報告4「坂川屋の代々」 常岡 亮、小西 志保
15:50- ゲスト講演
     1)永井 一彰 氏(奈良大学名誉教授)「板木と版権」
     2)金子 貴昭 氏(立命館大学准教授)「板本の板木、版画の板木」
    (休憩)
16:45 質疑応答


主催:早稲田大学演劇博物館 演劇映像学連携研究拠点 令和4年度 公募研究「常磐津節正本板元坂川屋の出版活動」(代表:竹内有一)