佛教史学会12月例会(2021年12月18日( 土 )午後2時〜、Zoom)※要申し込み
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日 時:2021年12月18日(土)午後2時より
発表者:石原 和さん(立命館大学授業担当講師)
題 目:「仏堂と近代新宗教教団発生史ー明治初期如来教の活動公認獲得過程を事例に」
参考文献:
井上恵行『宗教法人法の基礎的研究』第一書房、1969年
神田秀雄「如来教百九十年史序説(一)~(二)」『天理大学大学報』162-163、1989-1990年
神田秀雄・浅野美和子編『如来教・一尊教団関係史料集成 第四巻』清文堂、2009年
概 要:
享和2(1802)年、喜之の神がかりによって登場した如来教は、明治維新を迎えたあと、後ろ盾を失い、活動の危機に陥りました。この近世近代移行過程において、近世以来の信仰集団の維持を試みた如来教は、他の宗教者たちのように教導職試補や教派神道の下での活動ではなく、寺院下の「仏堂」として把握されるという方法を選びます。 新宗教の活動公認に関わった「仏堂」の位相や、この方法を選び取ったことが招いた教団内の対立を事例に、これまで不明であった明治期の如来教の展開を論じ、仏教教団をめぐる制度と新宗教の発生史を明らかにします。 なお、本報告では、現在報告者が整理中の近代如来教史料を用います。