【2刷】沈 剛・日高崇編著『【呉公藻・馬岳梁版】太極拳講義』(文学通信)

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2021.10.1付けで増刷いたします。
第1版第2刷の刊行です。

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沈 剛・日高崇編著『【呉公藻・馬岳梁版】太極拳講義』(文学通信)
ISBN978-4-909658-60-9 C0076
四六判・並製・140頁(口絵カラー8頁含)
定価:本体1,300円(税別)

全方位に奥深い、まっとうな太極拳入門書、遂に日本語版を刊行。

太極拳が広く一般に公開されるようになった20世紀を生き、開祖呉鑑泉、さらに源流である道家より受け継がれてきたその精髄を体現し、弟子をはじめ多くの学習者に向けて平易な言葉で解き明かした、呉式太極拳宗師・馬岳梁。
師から長年教えを受けた著者・沈剛が、太極拳を武術として学ぶために最低限必要な歴史・基礎理論・身法・心法・練習法を説いた原著を、師の言葉づかいそのままに邦訳。
「健康体操」「神秘の武術」といった安易な固定観念を超えて、現代社会において太極拳がとどのつまり何であるのかが明確に再定義される。

賛助●上海鑑泉太極拳社(2021年中国国家級非物質遺産認定)

【本書は、呉公藻による、「(呉鑑泉の)太極拳講義」を再解釈した馬岳梁本人に、長期間、直接の指導を受けた人物が注解を入れた上での翻訳という、ある意味非常に正統な継承がなされたものと言って良いでしょう。
これは、明末清初からの、比較的整理された資料が遺されている限りの太極拳の歴史において、単なる研究書に留まらず、極めて正統かつ文武に通じた人間によって、現在の言葉で書かれた、おそらく唯一の太極拳の解説書となります。このような書物が、中国語を母語とし、日本語に通じた人物によって訳され、現代の日本で入手できるということは、ほとんど奇跡といっても過言ではないでしょう。】

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【著者プロフィール】

監訳者・著者

沈 剛(ちん・ごう)
1963年、中国上海市生まれ。幼少より馬岳梁・呉英華両師から呉式太極拳を学ぶ。馬岳梁の驚異的な実戦力の根幹をなす太極勁、推手技法、気功、武器等の全伝を授かり、1989年に来日。2013年、「呉式太極拳研究会」を立ち上げ一般への教授を始める。2017年、掌門馬海龍より指名をうけ、研究会が海外第2の授権点となる。呉式太極拳嫡伝第五代伝人。

翻訳者・編集者

日高 崇(ひだか・たかし)
1972年、東京生まれ。40代半ばで呉式太極拳を学び始め、2015年に拝師、呉式太極拳第六代弟子となる。

【目次】

はじめに

原著序文
第一章 概論
第二章 太極原理
第三章 陰陽動静
第四章 入門基礎
第五章 身法要義
第六章 推手法則
第七章 致学十要
第八章 応用四則
第九章 十三勢解説
第十章 五行要義
第十一章 八法之力学原理
第十二章 順勢借力
第十三章 纏絲勁要旨
第十四章 生克制化論
第十五章 授受関係

呉式太極拳の歴史
 道教/道家について
 道家の時代
 張三豊、王宗岳から蒋発へ
 楊露禅と武禹襄
 全佑と呉鑑泉、鑑泉社の成立

【文献】
動画 呉式太極拳慢架一〇八式
呉式太極拳教室の紹介[日本国内]

【コラム】
馬岳梁語録1  「後天之努気、先天之干枯」
馬岳梁語録2 三十一本目の骨
馬岳梁語録3 「無所不在、無所不有」
馬岳梁語録4 「還可以往下」
研究会での教え●骨半寸の緩み――気を動かすために
馬岳梁語録5 「干嘛啊、別乱来」
馬岳梁語録6 目に見える動きから「気息」のような動きへ
 ――「十三勢」と「固有分明」
馬岳梁語録7  「氢気球」
先天の顕れ● 「含胸抜背」とは
馬岳梁語録8 「極柔軟、然後能極堅剛」
馬岳梁語録9  「我們練我們的」
馬岳梁語録10  「慢慢来」