異類の会:広告塔としての件(クダン)-『依而如件』の意義-(2021年8月21日(土)15時、Zoom)※初参加は要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://bit.ly/2X8hD7Y
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※申し込み等は上記サイトをご確認ください。


日時:8月21日(土)15時
会場:Zoom

タイトル:広告塔としての件(クダン)-『依而如件』の意義-
発表者 :笹方政紀氏

要旨:
広告とは、人々に関心を持たせ、商品を購入させるために、媒体を用いて宣伝をすることとされる。それは、商品の情報伝播活動であるともいえる。その商標や企業キャラクターは、他者のものと区分するための標識、いわば企業の顔であり、また企業のイメージでもある。そのように企業にとって重要な商標やキャラクターにもこの世に実存しない異獣が取り入れられ、広告塔としてその存在を知らしめるものがある。
明治時代(~現在)には懐中用薬「清心丹」が人魚を商標としたり、昭和30年前後の河童ブームにおいては、多くの企業がそのキャラクターとして河童を採用したりしている。
本発表では、大正から昭和にかけて人面牛身の異獣「件(クダン)」を商標として取り入れた広告について確認し、「件(クダン)」を商標とし広告塔とする意義について考えてみたい。