令和3年度 神戸大学国語国文学会研究部会(2021年8月20日(金)21日(土)、Zoom)

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講演会・研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.lit.kobe-u.ac.jp/event/2021-07-08-01.html
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令和3年度神戸大学国語国文学会研究部会

(1日目・講演会)

<題 目>人文学研究とDX―その展開と可能性
<講演者> 山本和明(国文学研究資料館教授)
<日 時> 8月20日(金)13:30~15:10
<開催形態> オンライン(Zoom使用)

(主催:神戸大学人文学研究科・文学部(人文学推進インスティテュート)/国文学研究資料館古典籍共同研究事業センター、共催:神戸大学文学部国語国文学会)

 人文学研究を取り巻く環境は、近年、大きな変革期を迎えている。本年3月に公表された「第6期科学技術・イノベーション基本計画」には、はじめて「人文・社会科学の振興と総合知の創出」と云った項目が設定された。人文学を含む諸学の連携により「総合知」の創出を目指すというのである。COVID-19の流行を契機として、研究交流のリモート化や研究設備への遠隔操作、データ駆動型研究の拡大など、世界的にみて、研究活動のDX化がそれを後押ししている。DXとはデジタルトランスフォーメーションのことで、ITの浸透が、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させることを指す。なにも難しく考える必要はない。距離や時間といった制約を離れ、最新の研究情報を自宅に居ながらにして獲得しうるのだ。ただし、そうした情報を入手し、活用するには一定のリテラシー能力をもたなくてはならない。今回の講演では、国文学研究を中心に、近年のデジタル環境での研究動向と情報、将来の展望について話題としたい。


(2日目・研究発表会)

<日 時> 8月21日(土)13:30~17:00(終了後、会員総会)
<開催形態> オンライン(Zoom使用)

・明治期における「処理」「処置」「処分」「処断」の意味・用法に関する一考察/何 芸芃(本学博士課程後期課程2年)
・萩原殿の進子内親王──南北朝期を生きる皇女歌人についての伝記考察──/金 亜奇(本学博士課程後期課程1年)
・安部公房「榎本武揚」論/長澤拓哉(本学博士課程後期課程2年)
・疑念の小説──坂口安吾「犯人」あるいは「山の神殺人」──/西田正慶(本学博士課程後期課程1年)