大阪歴史博物館:特別企画展「動物絵画はお家芸 -大坂・森派の絵描きたち-」(令和3年4月3日(土)~5月17日(月))

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.mus-his.city.osaka.jp/news/2021/doubutu_oiegei.html
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江戸時代の大坂で名高い絵師のひとりに、森狙仙そせん(1747?~1821)がいます。彼は「猿描き狙仙」ともいわれ、「もふもふ感」あふれるリアルな動物画を得意としました。狙仙には二人の兄、陽信ようしん(1736?~1808?)と周峰しゅうほう(1738~1823)がおり、当時は著名な絵師でした。その二人の兄は狩野派の描法を受け継ぎながらも、時には見る者に笑みをもたらす愉快な作品も残しています。本展では、狙仙の次世代以降の画家、森徹山てつざんや一鳳いっぽうらの作品も取り上げ、動物絵画を多く描いた森派とも呼ばれる一派の画業を振り返ります。あわせて奇想の画家伊藤若冲と交流のあった大坂の松本奉時が描く蝦蟇がま図、戯画を得意とした耳鳥斎にちょうさい、虎を得意とした岸きし派の虎図、鷹図を描いた戦国大名土岐氏の末裔土岐頼高の鷹図など一芸に秀でた人々の絵画を紹介します。

当館では、令和2年2月26日から開催した特別展「猿描き狙仙三兄弟 -鶏の若冲、カエルの奉時も」が、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、3日間で休止・閉幕となりました。本展は特別展「猿描き狙仙三兄弟」に出品された作品をもとに再構成した展覧会となります。地元ゆかりの画家の活躍をご覧いただき、往時の文化活動の豊かさをしのんでいただければ幸いです。


特別企画展「動物絵画はお家芸 ―大坂・森派の絵描きたち―」

主  催 大阪歴史博物館
会  期 令和3年4月3日(土)~5月17日(月)
休 館 日 毎週火曜日休館


展示構成

序 章 森派前史
第一章 長兄森陽信
第二章 次兄森周峰
第三章 末弟森狙仙
第四章 その後の森派 ―徹山から一鳳へ―
終 章 上方絵師のお家芸