国立国語研究所:「通時コーパスの構築と日本語史研究の新展開」通時コーパス活用班 近世グループオンライン研究発表会(2020年12月27日(日)14:00~17:00、Zoom)※要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.ninjal.ac.jp/event/specialists/project-meeting/m-2020/20201227/
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※申し込みは上記サイトをご確認ください。

「通時コーパスの構築と日本語史研究の新展開」 通時コーパス活用班 近世グループオンライン研究発表会

プロジェクト名・リーダー名
通時コーパスの構築と日本語史研究の新展開
小木曽 智信 (国立国語研究所 言語変化研究領域 教授)

班名・グループ名・リーダー名
通時コーパス活用班 近世グループ
岡部 嘉幸 (千葉大学 文学部 教授)

開催期日
2020年12月27日 (日) 14:00~17:00

開催場所
Web開催 (ウェブ会議システム Zoom を使用)

事前登録


14:00~16:10
研究発表

14:00~15:00
発表1 「歴史コーパスに見る形容詞の連接」
村山 実和子 (福岡女子短期大学)

複数の形容詞を用いて修飾を行う際に,中古和文においては,「あぢきなく空しきこと」「わづらはしう心苦しう思ひ聞えさせ給ひける」のように,修飾関係や接続関係ではない「並列形容語」 (山口仲美 「源氏物語の並列形容語」,1982) が盛んに見られるという指摘がある。
他方,現代共通語では,「安く【て】おいしい」のように助詞が介在するほうが自然に感じられる場合もあり,「悪賢い」「甘辛い」のような複合形容詞を用いることもある。
本発表では,CHJ を利用して連続する形容詞の例を抽出し,こうした修飾を行う際にどのような方策がとられてきたかについて,通時的な考察を試みる。

15:10~16:10
発表2 「Himawari版古今集遠鏡コーパスの構築 ―版本に基づく再構造化の試み―」
市村 太郎 (常葉大学)

発表者は以前,「『古今集遠鏡』コーパス構築の試み」 (近世・近代グループ,文体・資料性グループ研究発表会,2019) と題して,『本居宣長全集』収録本文を対象としたコーパス構築の試みについて発表を行ったが,本発表では,その後実施した発表者所蔵の版本によるテキストの再構築の状況と,傍記の整理等,付与情報改良の取り組みについて報告する。