「はじめに」を期間限定全文公開○ビュールク トーヴェ『二代目市川團十郎の日記にみる享保期江戸歌舞伎』(文学通信)

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ビュールク トーヴェ『二代目市川團十郎の日記にみる享保期江戸歌舞伎』(文学通信)より、「はじめに」を期間限定全文公開いたします。

なお本書の詳細は以下です。書影をクリックして、詳細をご確認ください。

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ビュールク トーヴェ『二代目市川團十郎の日記にみる享保期江戸歌舞伎』
Nidai me Ichikawa Danjuro no nikki ni miru Kyoho ki Edo Kabuki
ISBN978-4-909658-09-8 C0095
A5判・上製・カバー装・272頁・カラー口絵2頁
定価:本体6,000円(税別)

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はじめに


享保期の江戸歌舞伎
 歌舞伎の演技は四百年にわたり、代々の歌舞伎役者らによって脈々と伝えられてきたが、江戸初期に制作された「阿国歌舞伎図屛風」(寛永期、出光美術館蔵)や江戸中期の「歌舞伎図屛風」(元禄期、東京国立博物館蔵)などを見ると、現在の演技・演出や劇場とは驚くほど異なっている。その理由を求めて、江戸初期から後期におよぶ膨大な資料を博捜すると、享保の改革(享保元〔一七一六〕年〜享保二十〔一七三五〕年)前後に歌舞伎の演技・演出、また歌舞伎劇場の経営に大きな転換が行われていることがわかった。
 元禄期、歌舞伎劇場は木造で苫葺き屋根だったが、享保期になると建て替えによって土蔵造りで瓦屋根になった。舞台は拡大し、大道具や小道具も豪華になった。こうした変化は、正徳四(一七一四)年から始まる貨幣切下げや、享保の改革の一環として実施された出版物に対する改善(享保八〔一七二三〕年)、また火災予防のための建築物の改善(享保九〔一七二四〕年)などと緊密に関わっているであろう。
 中世末以降の舞台芸能については守屋毅、小笠原恭子氏、山路興造氏らが、また明暦元禄期の若衆歌舞伎と野郎歌舞伎については武井協三氏が明らかにするなど、元禄末までの歌舞伎には多くの先行研究がある。さらに、寛政文化期以降についても服部幸雄らによる研究が多数あり、なかでも『歌舞伎の原像』『江戸歌舞伎論』両書所収の劇場経営に関する論考は示唆に富んでいる。
 ところが、江戸前期から後期への転換期である享保期の江戸歌舞伎の実態については、土田衞氏が享保期を江戸歌舞伎の「展開と仕込みの時期」(▶注1)として位置づけ、佐藤知乃氏による女形瀬川菊之丞についての研究があるものの、資料がきわめて少ないため、これまで十分に研究されてきたとは言い難い。

二代目團十郎の日記
 そのようななか、享保期の江戸歌舞伎に関する好資料が手つかずの状態にあることがわかった。歌舞伎役者二代目市川團十郎の日記である。
 二代目團十郎の日記には日常生活に関する記述や俳諧・狂歌などの他、自身の演技・演出に影響したと思われる読書歴や神仏への祈り、煙草など個人的嗜好、また座頭として歌舞伎劇場の運営に関わった記録など、歌舞伎についての記述が多く、享保期の江戸歌舞伎について多くの知見を得ることができる。
 さらに、二代目團十郎の日記を通読することで、歌舞伎の演技・演出とそれを支えた環境との間に深い関係性があることもわかってきた。
 そこで、守屋毅が採用した歴史的演劇研究の手法(▶注2)を踏襲し、二代目團十郎の日記を精読することにした。守屋は、舞台上で行われる演劇の内容や意義と、舞台興行を可能とする劇場経営や関係者の力学を「芸態論」と「環境論」の二面に分けて論じ、いずれも演劇の社会的役割の解明につながると指摘した。
 これを踏まえ、本書では、第一部「享保期の江戸歌舞伎」で二代目團十郎の演技・演出(芸態論)について、第二部「享保期歌舞伎の興行」で劇場経営と二代目團十郎の果たした役割(環境論)について解き明かしていく。
 二代目團十郎は役者として活躍する一方、歌舞伎興行を成功させるために、上演作品の演出や役者の出演料などについて座元と相談し、また芝居茶屋と協力して集客に尽力するなど、劇場の運営に深く関わった。
 さらに、寺社が本尊(不動明王)を公開する開帳興行や「もぐさ売り」など宣伝効果の高い演出を行ったり、上演中評判となったせりふを書き出した「せりふ正本」など出版物を刊行した。こうした要素を多く盛り込むことで、「不動」「助六」などの演目が市川家の「歌舞伎十八番」として定着していった。
 歌舞伎劇場を取りまく環境としては、享保の改革による不景気により休座した歌舞伎劇場を再建するため、周辺の商人らが「控櫓」と呼ばれる臨時の営業権を取得する際にも二代目團十郎は尽力した。これにより劇場は入場料の収入だけで支出を賄うことができなかったにも関わらず、江戸の町から歌舞伎劇場がなくなることはなくなった。この控櫓の仕組みによって歌舞伎劇場を中心とした経済構造が発展し、劇場に直接関係する歌舞伎役者らだけでなく、芝居茶屋や版元など周辺の関連業者をも巻き込んだ一大商業圏が形成されていったのである。
 こうして享保期の歌舞伎界は、正徳四(一七一四)年の江島生島事件以後衰えかけていた歌舞伎を蘇生させ、さらに江戸後期に大きく発展する礎を造りだしていたのだった。

本書の概要
 本書第一部「享保期の江戸歌舞伎─二代目團十郎と演出の種々相」では、享保期歌舞伎においてどのような演出が行われていたか、また、なぜ二代目團十郎の演出が当時の観客に好評をもって迎えられたかについて考察する。
 第1章「二代目團十郎の読書体験と演技・演出」では、二代目團十郎の日記に記された書物について分析し、文学的知識や教養がいかに当時の観客と共有されていたか、またそれらがいかに演技・演出に反映されていたかについて、『曾我物語』と二代目團十郎がその晩年に曾我ものに取り入れた景清の演技について考察する。また『三国志演義』と関羽の演出にも言及する。
 第2章「江戸の開帳興行─不動明王の演技・演出を中心に」では、江戸中期に行われた開帳興行と、二代目團十郎の不動明王の演出について詳述する。
 元禄期、寺社の開帳興行に合わせて歌舞伎の舞台に神仏がしばしば登場するようになり、享保期になると、開帳興行の会場への集客を促す演出が行われるようになっていった。こうした状況のもと、二代目團十郎がどのように寺社関係者と相談し、寺社と連携した演出を行ったかについて分析する。
 第3章「宣伝の演出と印刷物の制作─もぐさ売りを中心に」では、二代目團十郎出世のきっかけとなったもぐさ売りの役がもたらした宣伝効果、またせりふ正本や番付など出版物制作への二代目團十郎の関与について考察する。
 二代目團十郎は宝永六(一七〇九)年、初めてもぐさ売りの役を演じた。商人姿で舞台に登場し、薬箱や薬包などの小道具を用いた演技が当たり、モデルとなったもぐさ売りの店は大繁盛した。またこの時期より、芝居中のせりふを書き出した「せりふ正本」や、上演を告知する番付など出版物が多数刊行されるようになった。二代目團十郎はこれらの出版物制作にも深く関わっていた。その経緯について解説する。
 第4章「『助六』と喫煙の演出」では、天正期日本に伝来した煙草がいかに庶民に流布し、喫煙の習慣が定着していったかについて、またそれを取り入れた「助六」の場面の演出や小道具の変化、また助六という役柄がいかに定型化していったかついて考察する。
 第二部「享保期江戸歌舞伎の興行」では享保期の歌舞伎劇場がどのように経営されたか、またいかにして運営を継続させたかといった劇場をとりまく環境と、二代目團十郎が果たした役割について考察する。
 第5章「享保期江戸歌舞伎の劇場経営」では、享保期の劇場経営と二代目團十郎の座頭としての役目に焦点を当てた。
 享保の改革による不景気により経営不振に陥った歌舞伎劇場は休座に追い込まれ、あるいは借金で訴えられた。こうした状況のもと、その経営を立て直すために二代目團十郎は座頭として奮闘した。ここでは劇場経営に関わる座元や座頭、役者、狂言作者らの複雑な力関係を明確にし、座元の相談役を兼ねた二代目團十郎が、興行を成功させるために果たしたさまざまな役割について明らかにする。
 第6章「森田座の休座と控櫓による河原崎座の旗揚げ」では、「控櫓」成立の経緯とその影響について考察する。
 「控櫓」とは、幕府に公認された歌舞伎劇場の営業権である「本櫓」をもつ劇場に代わって劇場運営を許可された代理の営業権のことである。絵島生島事件による山村座の廃絶後、二十年の試行錯誤を経て河原崎座が控櫓を取得し、享保二十(一七三五)年に開業した。このときの控櫓取得の経緯について、申請段階から関わっていた二代目團十郎ら歌舞伎界関係者の動向を詳述する。
 第7章「享保期の芝居茶屋」では、歌舞伎劇場と芝居茶屋の関係、また芝居茶屋と役者や観客との関係について考察する。
 近世初期、劇場に出演した役者らは芝居茶屋で売色したが、芝居茶屋はやがて劇場に飲食を提供するようになった。芝居茶屋が提供するサービスがどのような変遷をたどったか、その経緯を追って行く。
 第8章「享保期歌舞伎の観客」では、江戸の歌舞伎劇場を訪れた観客について調査分析を試みた。
 近世期、江戸歌舞伎劇場の内部の様子が描かれた絵画資料三十四点を取り上げ、そこに描かれた観客について、桟敷席と土間席における割合、それぞれの男女比、また観客の属性などの分析を行い、江戸歌舞伎劇場における客層の推移について論じる。また二代目團十郎および大和郡山藩藩主柳沢信鴻の日記に登場する歌舞伎の観客について吟味する。
 以上二部8章の論考から、江戸歌舞伎劇場が享保期、芝居茶屋や版元、商店、寺社などを巻き込んだ一大商業圏を築き、身分を問わず誰もが参加できる公の空間「公共圏」(▶注3)に位置付け得るという考えを提出した。

日記諸本について
 二代目團十郎の日記原本は文化初期、狂歌師鹿都部真顔に貸与中焼失してしまったが、幸い享保十八(一七三三)年十二月から寛延三(一七五〇)年九月までの分を写した「老のたのしみ」「柿表紙」「柏莚日記」「病中日記」「市川團十郎日記発句集」の写本五種類が残された。
 「老のたのしみ」は、五代目市川團十郎が享和二(一八〇二)年九月、早逝した息子六代目團十郎の追善として孫の玉木屋金次郎(▶注4)に贈るため、戯作者山東京伝にその制作を依頼したもので、京伝の注が記載されている。これを元に国立国会図書館本(文化元〔一八〇四〕年写)、刈谷図書館村上文庫本(文化五〔一八〇八〕年写、嘉永四〔一八五一〕年写)、早稲田大学演劇博物館本(天保十四〔一八四三〕年写)、天理大学附属天理図書館本が作られ、さらに、柿衞文庫本(文政十三〔一八三〇〕年写、山東京伝の弟で戯作者山東京山の朱入り)も制作された。
 「柿表紙」と「柏莚日記」は、享和二(一八〇二)年夏、鹿都部真顔の主治医弄月亭が一日だけ真顔より日記をまた借りし、息子とともに写し取ったものである。「柿表紙」は、享保十九(一七三四)年正月から十月まで、および元文元(一七三六)年十二月から寛延三(一七五〇)年九月までの記述を収録。一方「柏莚日記」は享保二十(一七三五)年正月から四月まで、元文四(一七三九)年から寛延三年までの日記文、および宝暦五(一七五五)年から八(一七五八)年までの発句のみを抜粋したもの。これら資料は大正六年、伊原青々園筆注による写本『柏莚遺筆集』にまとめられ、早稲田大学演劇博物館に現存する。原本はいずれも黒須広吉が所蔵中、大正十二(一九二三)年の関東大震災で失われたとされていたが、二〇一五年、早稲田大学演劇博物館の新出資料のなかから「柏莚日記」写本が発見された。
 「病中日記」は享保二十年七月から十一月にかけて大病を患った二代目團十郎がその療養中、中村座の木戸番里郷に送ったものである。ここには病気回復への祈念や、手慰みに詠んだ狂歌などが収録されている。これも原本は存在しないが、木村黙老著随筆『聞まゝ記』(天保初期、神宮文庫本など)に収録された。さらに文化二(一八〇五)年、俳人緑亭沾玉が享保十九年から寛延三年までの発句千二百句を抜き出した「市川團十郎日記発句集」(洒竹文庫蔵)にも収録されている。
 これらの写本はいずれも翻刻され『資料集成二世市川團十郎』(和泉書院、一九八八年)に日付順に収録され、またいくつかの注釈本がある(▶注5)。
 『資料集成二世市川團十郎』では底本を区別するために次の記号が用いられており、本書でもこれに従う。
「老のたのしみ」(▽)
「柿表紙」(○)
「柏莚日記」(●)
「病中日記」(△)
「市川団十郎日記発句集」(▼)
 なお本書では本文中、役者名に全盛期のものを使用し、引用文の旧字を改めた。宝暦期までの演目名の表記は土田衞編「補訂版『歌舞伎年表』」(演劇研究会会報二十七号〜四十二号収録)に準じる。役者評判記の書名は歌舞伎評判記研究会編『歌舞伎評判記集成』(岩波書店、一九七二年)に拠った。


(▶注1) 土田衞著「享保歌舞伎〈江戸〉」(岩波講座歌舞伎・文楽第二巻『歌舞伎の歴史Ⅰ』岩波書店、一九九七年)
(▶注2) 守屋毅著『近世芸能興行史の研究』(弘文堂、一九八五年)
(▶注3) Jürgen Habermas, Strukturwandel der Öffentlichkeit, Suhrkamp Verlag, 1962.
(▶注4) 和泉屋おすみの子。後の七代目團十郎、またはその兄弟か。
(▶注5) 日記本注釈書一覧
岩本活東子注「老のたのしみ抄」(『燕石十種』第五巻、中央公論社、一九八〇年)
内藤耻叟・小宮山綏介標註「老の楽」(『温知叢書』博文館、一八九一年所収)
博文館編輯局校訂「老の楽」(『校訂俳優全集』博文館、一九〇一年所収)
郡司正勝校注『老のたのしみ抄』(『近世芸道論』日本思想体系61、岩波書店、一九七二年所収)
伊原青々園注「柿表紙」(『柏莚遺筆集』、大正六〔一九一七〕年写、早稲田大学演劇博物館蔵)
伊原青々園注「柏莚日記」(『柏莚遺筆集』、大正六〔一九一七〕年写、早稲田大学演劇博物館蔵)

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ビュールク トーヴェ『二代目市川團十郎の日記にみる享保期江戸歌舞伎』
Nidai me Ichikawa Danjuro no nikki ni miru Kyoho ki Edo Kabuki
ISBN978-4-909658-09-8 C0095
A5判・上製・カバー装・272頁・カラー口絵2頁
定価:本体6,000円(税別)


#二代目市川團十郎の日記にみる享保期江戸歌舞伎

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江戸の歌舞伎劇場という一大商業圏は、こうして成立した。
役者と観客が文学、信仰、風俗を共有し、茶屋や商人を巻き込む要となった江戸歌舞伎劇場。歌舞伎の転換期といわれる享保期(1716〜1736年)、二代目市川團十郎はそこでなにを演じ、どのように劇場を切り盛りしたのか? 遺された日記「老のたのしみ」「柿表紙」「柏莚日記」「病中日記」「市川團十郎日記発句集」の写本をはじめとした膨大な資料を駆使し、第一部「享保期の江戸歌舞伎」で二代目團十郎の演技・演出について、第二部「享保期歌舞伎の興行」で江戸歌舞伎劇場経営の役割について実態を解明する。欧米演劇研究の文脈で歌舞伎をとらえる端緒となる画期的研究書。江戸歌舞伎の「転換期」に何が起こっていたのか。そこには、役者・二代目團十郎が身分を超えて観客と、歌舞伎劇場は業種を超えて近隣商業を巻き込み、それぞれ発展していく姿があった。
推薦=武井協三[国文学研究資料館名誉教授]「18世紀歌舞伎の、演技や興行の実態に肉迫する」、ロバート キャンベル[国文学研究資料館館長]「時代の空気と動きと芝居の面白さを読者の眼前に運び込んでくれる」。

【公共圏としての江戸歌舞伎劇場が、なぜ享保期に発生したのだろうか。それは、この時期に江戸歌舞伎劇場をめぐって形成された商業圏と関連しているのではないか。
 江戸の歌舞伎興行と寺社の開帳興行は互いに影響し合いながら、両者とも集客に努めた。芝居茶屋は歌舞伎劇場の桟敷席を管理し、飲食のサービスを提供するようになった。歌舞伎役者はもぐさなどの商品を宣伝し、せりふ正本や番付など出版物を制作した。このように歌舞伎劇場はさまざまな業者を巻き込み、大きな商業圏を形成していた。江戸歌舞伎劇場はその要だった。】...おわりにより

【推薦文】

武井協三[国文学研究資料館名誉教授]

ビュールク・トーヴェさんの著書『二代目市川團十郎の日記にみる享保期江戸歌舞伎』は、画期的な本である。本書は、歌舞伎を世界の演劇の中に置いて考える。日本の芸能を、世界的視野で考察する端緒が、本書によってもたらされているのである。
そういった大きな視点もさることながら、トーヴェさんの研究は「煙草」「茶屋」「観客」といった、従来の研究では見逃されがちであった側面に着目し、当時の歌舞伎の細部にまで綿密な検討を加えている。『二代目團十郎日記』や劇場内図など、江戸時代の文献や絵画の資料に直接あたり、享保期を中心とする18世紀歌舞伎の、演技や興行の実態に肉迫する。その方法は堅実にして大胆。本書は歌舞伎研究に新たな視野を切り拓(ひら)くものとなった。

ロバート キャンベル[国文学研究資料館館長]

一人の俳優が書き残した何種類もの日記を繋ぎ合わせ、精読する。シンプルに見えて、実に精妙な読解を必要とする。手ほどきの師匠との四〇年ぶりの再会から書き起こす著者は、二代目團十郎が読書を通して演技や舞台演出をどう花開させたかを冒頭で述べ、その上で信仰の軌跡、不動明王の演技と演出、同時代の芸能と寺社との関わり等へと半径を着実に広げていく。
日記を中心に据えながら、当時から後世の記録を引き合わせ、劇場運営と「個」としての嗜みとの間を何度も往還し、時代の空気と動きと芝居の面白さを読者の眼前に運び込んでくれる。一冊に外連味のない、清々しい佇まいがある。

【著者紹介】

ビュールク トーヴェ・ヨハンナ(BJÖRK, Tove Johanna)

1974年フィンランド生まれ。2000年、アーボ・アカデミー大学(フィンランド・トルク)大学院博士前期課程修了、修士(国際法)。2002年、フンボルト大学(ドイツ・ベルリン)で日本学研究を開始、2014年、立教大学日本文学博士課程後期課程修了、博士(文学)。2014年10月より埼玉大学人文社会科学研究科・准教授(現職)。

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【目次】

カラー口絵

はじめに
享保期江戸歌舞伎/二代目市川團十郎の日記/本書の概要/日記諸本について

第一部 享保期の江戸歌舞伎─二代目團十郎と演出の種々相

二代目團十郎の生いたち

第1章 二代目團十郎の読書体験と演技・演出
 第1節 日記に登場する書物
 第2節 『曾我物語』の記録と演技
  日記中の『曾我物語』/曾我ものの演技
第3節 唐物の演出

第2章 江戸の開帳興行─不動明王の演技・演出を中心に
 第1節 初代および二代目團十郎と不動信仰
 第2節 元禄歌舞伎における不動信仰
  不動明王の演出の由来/初代團十郎の不動明王の演技・演出/
  初代團十郎と新勝寺の開帳興行
 第3節 二代目團十郎の開帳興行の演出
  二代目團十郎の開帳に関わる演出/歌舞伎と寺社との関わり/
  二代目團十郎と寺社との関係
 第4節 不動明王の演技の定型化

第3章 宣伝の演出と印刷物の制作─もぐさ売りを中心に
 第1節 もぐさ売りの初演まで
 第2節 もぐさ売りとそれ以外の商品、小道具
  もぐさ以外の商品の宣伝
 第3節 せりふ正本と番付

第4章 「助六」と喫煙の演出
 第1節 煙草の伝来と流布
 第2節 享保期歌舞伎における喫煙場面
 第3節 「助六」と吸い付け煙草
  二代目團十郎の煙草好み/助六のモデルとその来歴/
  吸い付け煙草の場面/「助六」と市川家「歌舞伎十八番」

第二部 享保期江戸歌舞伎の興行

享保の改革と歌舞伎界

第5章 享保期江戸歌舞伎の劇場経営
 第1節 享保期江戸歌舞伎劇場の経営構造
  歌舞伎劇場の収容人数/入場料の変化/役者の出演料/金主について
 第2節 歌舞伎興行における座頭の役割
  盆狂言「根源今川状」の経緯/役者および作者の管理/桟敷席の料金/桟敷席の予約方法

第6章 森田座の休座と控櫓による河原崎座の旗揚げ
 第1節 江戸三座の成立
  江戸前期の歌舞伎劇場/享保期の森田座
 第2節 控櫓の成立
  新規歌舞伎劇場開業の試み/控櫓の成立/控櫓の性質

第7章 享保期の芝居茶屋
 第1節 芝居茶屋の由来
  中世から延宝期まで/茶屋での売色/芝居茶屋の飲食のサービス/元禄期の芝居茶屋
 第2節 元禄期以降の芝居茶屋
  茶屋の組織化/芝居茶屋と絵島生島事件/享保期の芝居茶屋/役者の管理

第8章 江戸歌舞伎の観客
 第1節 劇場図にみる客層
  時期ごとの劇場図の特徴/時代による変遷
第2節 桟敷席の観客
  武家/僧侶/町人/上流の女性/女中

おわりに

あとがき
初出一覧
索引(人名・役名/書名・作品名・事項)

--------------

索引テキスト全文掲載

人名・役名索引


赤間亮 95, 100
秋元凉朝 223, 238
揚巻 85, 98, 111, 115, 116, 118, 123
朝顔仙平 85, 98
嵐三右衛門 88, 140, 146
安祥院 232
生島新五郎 19, 20, 21, 55, 96, 99, 111, 128, 158, 189, 190, 191
生島大吉 55, 56, 67, 68, 190
生島半六 19, 21
池須賀散人 24, 44, 74, 159
和泉屋 15, 86
和泉屋勘十郎 177, 198
和泉屋権四郎 89
市川宗三郎 146
市川團十郎
初代 2, 19, 20, 21, 23, 30, 37, 38, 39, 40, 41, 49, 51, 52, 53, 54, 55, 56, 57, 59, 60, 62, 63, 66, 67, 68, 69, 72, 78, 79, 87, 111, 136, 159, 166, 191, 225, 227, 247
三代目 20, 29, 33, 40, 41, 51, 59, 61, 63, 68, 69, 74, 83, 85, 88, 93, 94, 113, 114, 122, 143, 150, 195, 226, 228, 230, 237
五代目 13, 114, 118
六代目 13, 116
市川屋 82, 98
市村宇左衛門 72, 142
市村羽左衛門 52, 63, 68, 69, 95, 113, 143, 145, 147, 148, 149, 166, 171, 174, 194, 222, 225, 230, 236
一角仙人 54
古都伝内 76, 168, 169
伊原青々園 14, 15, 20, 21, 30, 46, 49, 111, 121, 122, 123, 154, 156, 157, 158, 159, 173, 174, 175, 189, 191, 197, 199, 200, 246, 248
今川貞世 141
今川仲秋 143
今川了俊 143
岩井半四郎 116, 123
岩屋不動 55, 67
外郎売り 38, 39, 40, 42, 43, 44, 75, 84, 89, 93, 94, 95 
上村辰弥 136
歌川国貞 117, 123
歌川国芳 123
歌川豊国 123, 216, 235, 246
歌川豊春 215, 235, 246
雲光院 225, 247
梅津政景 119
江島 10, 128, 130, 154, 167, 191, 192, 206
江田弥市 68, 69, 90, 147
江戸半太夫 112, 121
江村庄介 138, 139, 140
衍誉利天 51, 71, 247
奥州 108
お戌 19, 51, 226, 227, 235, 247
お永 230, 233, 238, 240, 247
大口屋治兵衛 111, 227, 236
大久保今介 138, 140
太田長右衛門 138
大谷広次 63, 68, 94, 95, 143, 144, 147, 148, 149, 166, 223, 226
小笠原恭子 8, 157, 173, 197
小川破笠 110, 223, 237
荻野沢之丞 55, 56, 68, 92
荻野伊三郎 85, 94
お国 49, 92, 107, 163, 181
奥村政信 77, 78, 79, 87, 92, 93, 96, 99, 100, 122, 152, 160, 235, 246
奥山交竹院 189, 190, 199
小栗 35, 37, 38, 39, 43, 48, 54, 55, 67, 69, 93
お幸 231, 233, 239, 240
お武 231, 241, 243
おちえ(貞操院) 231, 241
尾上菊五郎 95, 116, 117, 123


貝原益軒 106, 120
鍵屋弥兵衛 85, 98
景清 11, 29, 30, 32, 37, 40, 41, 42, 43, 44, 45, 46, 110, 237
賀古唯義 72, 154
柏木太夫 110
金森宗和 104
金子吉左衛門 109, 159
雁金文七 26, 38, 109, 112
河津三郎 38, 40, 60
河原崎権十郎 172
河原崎権之助 170, 175
河原崎長十郎 43, 161, 170, 171, 172, 175
関羽 11, 32, 33, 41, 42, 44
関東小六 39, 108, 121
義好殿 61
桐妙恩 169
桐大蔵 163, 169, 172
郡司正勝 15, 46, 69, 71, 72, 74, 121, 247
工藤祐経 28, 30, 42, 43
久米寺弾正 42, 63, 68, 109
雲津水国 24, 34, 44, 159
黒主仙人 54
桑岡貞佐 24, 34, 44, 158
月光院 189, 191
項羽 81
古洞(使い) 144, 147
後藤縫殿助 189
小松屋 77, 78, 113, 122
小松屋喜兵衛 77
子持猿屋 85, 99
近藤清春 73, 78, 96, 98, 199


才牛 →二代目市川團十郎
西国兵五郎 67, 225
酒井雅楽頭 135
坂田藤十郎 59, 87
坂田半五郎 93, 146, 171
佐々木玄龍 34, 47
佐藤知乃 9
佐渡島長五郎 64, 74, 137, 157
佐野川万菊 58, 69, 93, 100
左兵衛(表方) 104, 140, 149
猿屋 85, 99, 226
山東京伝 13, 115, 123
猿若彦作 142, 199
三部(使い) 144
鹿都部真顔 13
信多純一 121
篠塚伊賀守五郎 33, 38, 40, 41, 42, 43, 109
習魚 32, 228, 235, 236
升五郎 →三代目市川團十郎
少将 109
白井平右衛門 189
仁右衛門(商人) 165, 166
新開荒四郎 57, 67, 68
水平(脇作者) 148
助六 3, 10, 11, 19, 26, 30, 38, 40, 41, 43, 45, 82, 84, 85, 86, 94, 98, 100, 103, 110, 111, 112, 113, 114, 115, 116, 117, 118, 119, 121, 122, 123, 146, 147, 191, 200, 227, 229, 236, 239, 250
鈴木博子 201
須原屋清二郎 27
瀬川菊之丞 9, 40, 94, 133, 146, 152, 193
瀬川菊次郎 192, 200, 223
関根只誠 74, 129, 154, 155, 156, 157, 159, 173, 174, 200
曾我五郎 29, 30, 36, 37, 38, 39, 40, 41, 42, 43, 54, 58, 59, 60, 65, 68, 69, 72, 86, 101, 110, 112
曾我十郎 38, 40, 42, 60, 69, 77, 113
袖崎三輪野 146


大黒屋 118, 226
大黒屋久左衛門 145, 170, 188, 190, 191, 192, 194, 195, 199
大黒屋正六 123
宝井其角 83, 97
武井協三 8, 96, 120, 156, 198, 201, 253
竹嶋幸左衛門 136
竹の子婆 138, 139, 140, 157
竹本内匠利太夫 111
橘屋八郎兵衛 190
辰松八郎兵衛 108
淡々(俳人) 34, 47
近松門左衛門 36, 44, 78, 121, 143, 225, 244, 248
長慶院 226
椿昌(脇作者) 145, 146, 148, 195
津打門三郎 31
津打治兵衛 31, 68, 69, 111, 143, 144, 146, 147
津打半右衛門 78
通力坊 19, 36, 54, 71
津軽信寿 223, 236
土田衞 9, 15, 72
筒井吉十郎 96
鶴見一漁 194, 195
鶴屋 107, 108
貞操院(おちえ) 231, 241, 242
伝兵衛(地主) 165, 171, 174, 247
徳川家綱 189
徳川家宣 191
徳川家光 135, 142, 244
徳弁 →三代目市川團十郎
土佐七太夫 168
戸沢総之助 111
兎文(脇作者) 148, 159
富沢半三郎 57, 67, 68
豊嶋平八郎 189
虎御前 60, 112
虎屋藤右衛門 84
鳥居清信 65, 74, 87, 99, 100
鳥居清倍 85, 86, 92, 93, 94, 98, 99, 100, 113, 122, 200
鳥越文蔵 95, 100, 159


長岡佐次兵衛 23
中川久徳 224
中嶋屋 86
中嶋屋伊左衛門 89
中院通躬 47
中村勘三郎 135, 138, 139, 199
中村数馬 75, 92
中村源太郎 96, 109
中村重助 101, 136, 138, 139, 155, 156, 159
中村七三郎 39, 76, 77, 78, 81, 91, 92, 93, 94, 108, 211, 226
中村千弥 108
名古屋山三郎 40, 143
名主七左衛門 168
奈良屋茂左衛門 138, 140
鳴神上人 38, 39, 41, 42, 43, 54, 58, 59, 63, 64, 68, 73, 101
西村重長 98, 235
能因(歌人) 35, 47


柏莛 →二代目市川團十郎
箱根屋庄兵衛 81, 82, 83
畠山義寧 222, 236
服部左近衛門 104
服部幸雄 8, 20, 45, 49, 55, 69, 70, 73, 129, 131, 153, 154, 155, 157, 160, 174, 175, 196, 204, 244
花咲一男 97, 238, 247, 248
花戸太夫 110
馬場文耕 21, 157, 174
早川新勝 145, 171
林公子 173, 174, 199
林羅山 104, 105, 119
樊噲 31, 81
坂東又九郎 144, 165, 166, 174
坂東彦三郎 149, 166, 223
坂東又太郎 55, 67, 91, 92
髭の意休 111, 114
菱川師宣 78, 96, 130, 154, 187, 188, 198, 210, 211, 234, 245
菱屋小左衛門 170, 171, 174
比留間尚 49, 69, 71
廣瀬千紗子 100, 101
深川湖十 223, 228, 236, 237
福山屋 85, 98
藤田皆之助 91, 142
藤原清輔 80, 97
冨百 →江田弥市
不破伴左衛門 21, 38, 39, 40, 41, 42, 43, 88, 143
文声(表方) 149, 166, 170, 236
平右衛門(商人) 167, 168
鳳林承章 104, 157
細川興文 224


孫兵衛(地主) 165, 198
松浦篤信 61, 174, 194, 195, 200, 222, 236
松平容章 224, 241, 247
松平直矩 76, 107
松平信成(松平近江) 47, 222, 234
松本幸四郎 43, 115, 117, 123
松屋 189, 190
丸亀城主京極家 140
満蔵(九代目市村羽左衛門) 68, 69, 171, 195, 230
三浦浄心 47, 120
三浦屋 44, 86, 111, 112, 122
水口権兵衛 115
水野監物 23, 44
溝口直養 224, 239
源頼兼 142, 143
源頼朝 30, 60
源頼光 63
三升屋助十郎 85, 92, 93
三升屋兵庫 79, 82
都伝内 76, 142, 163, 168, 169, 172, 175
都一中 111
宮崎十四郎 93
宮崎伝吉 78
宮路 189
武藤純子 73, 100, 122
森田勘弥 55, 67, 144, 165, 166, 167, 169, 171, 173, 174
守屋毅 8, 9, 15, 178, 196, 198, 244


安田蛙文 68, 121
柳川宗右衛門 109
柳沢信鴻 13, 152, 160, 199, 204, 219, 220, 222, 223, 224, 226, 229, 230, 231, 232, 234, 238, 239, 240, 246, 247, 248
弥兵衛(地主) 165
山川彦五郎 54, 56, 57, 67, 68
山路興造 8, 196
山下小才三 109
山下半左衛門 136
山田和人 121
山村長太夫 51, 55, 67, 71, 108, 121, 189, 190
山本かもん 108
山本勘介(助) 43, 88, 143
山本権左衛門 109
山屋 190
祐海 51, 71, 225, 247
夕丈 195
祐天上人 50
芳沢あやめ 136, 237
万屋助六 26, 111
万屋清兵衛 32
万屋太郎兵衛 85


里郷(木戸番) 14, 147, 158, 159
劉邦 81


渡辺保 98, 173, 200
渡辺綱 41, 63


書名・作品名・事項索引



あいごの若 37, 38, 52, 67, 69
愛護大内山 85, 94
愛護十二段 55, 56, 57, 67, 68, 72
愛染明王 51, 63, 65, 68, 69
総角助六狂言之記 94, 98, 122
浅草観音開帳 56, 68, 72
蘆屋道満大内鑑 133, 134
東鑑 24, 31, 35
吾妻紀行 24, 34
阿弥陀如来 53, 56
雨のをくり 24, 34, 159
惶弓勢源氏 43, 64, 68
幾世餅 77, 78, 92
池上本門寺 47
漁船霊験入間川 171, 236, 237
伊豆軍勢相撲錦 43, 46
一月寺 58, 59, 61, 62, 69, 74
市川團十郎日記発句集 13, 14
市川栢莚舎事録 24, 44, 68, 159
市村座場内図屛風 206, 212, 213, 235, 246
一碗光 24, 34, 158
一心二河白道 40, 53, 67, 71
古都伝内日向太夫座 76
茨城屋 110, 114
今川忍び車 142
今川もの 141, 142, 143
今川物がたり 142, 143, 158
色子 192, 193, 196
上野花見歌舞伎図屛風 206, 210, 234, 245
馬の足跡 157
梅暦婚礼名護屋 40, 85, 98
閏月仁景清 32, 41, 45
潤清和源氏 42, 63, 68, 227, 237
永代寺 55, 58
江島生島事件 10, 128, 130, 154, 167, 191, 192, 206
越後屋 86, 134
江戸鹿子松竹梅 43, 46
江戸雀 206, 211, 234, 245
江戸風俗図屛風 206, 209, 234, 245
江戸名所記 206, 208, 216, 234, 244
江戸名所図屛風 173, 197, 206, 207, 234, 244, 245
江戸名物鹿子 98
ゑにし染 98
恵比須 51
海老屋 189, 190, 246
燕石十種 15, 46, 95, 100, 155, 156
老の楽 15, 47
老のたのしみ抄 13, 14, 15, 71
老の楽しみ抄 15, 247
相栄山鳴神不動 41, 58, 68, 69, 192
大銀杏繁栄景清 40, 45
大餝徳曾我 43, 45, 46
大坂千日寺心中物語 111, 112
阿国歌舞伎図屛風 8, 107, 120, 181, 197
小栗十二段 37, 54, 55, 67, 69
男伊達 26, 30, 107, 108, 112, 122
男文字曾我物語 43, 45, 46, 98, 112, 114, 115


開帳興行 2, 10, 11, 38, 49, 50, 52, 53, 55, 56, 57, 58, 59, 60, 61, 62, 63, 65, 66, 67, 68, 72, 73, 74, 78, 86, 251, 254
街道一棟上曾我 38, 92, 109, 112
開闢月代曾我 38, 58, 69, 86, 93
復花金王桜 33, 44, 95
書初和曾我 45
柿表紙 13, 14, 15, 144, 150, 157, 246
隔蓂記 157
陰間 138, 193
歌行詩諺解 24, 31, 35, 62
累解脱蓮葉 41, 45
餝鰕鎧曾我 43, 45
勝時誉曾我 60
貢曾我富士着綿 115, 116
金公事 139
歌舞伎踊り 107, 142, 163
歌舞伎十八番 3, 10, 50, 66, 67, 103 117, 118, 119
歌舞伎図屛風 8, 154, 181, 197, 206, 210, 211, 234, 245
株仲間 139, 187, 188, 189, 199
上井出村 60, 61, 74
髪すき曾我 112
河原崎座 4, 12, 32, 41, 42, 45, 85, 94, 109, 115, 116, 158, 161, 163, 164, 170, 171, 172, 174, 206, 230, 235, 236, 237
元三大師 51
関東小六今様姿 108, 121
関東名残の袂 92, 96, 206, 211, 235, 246
菊重金礼祝儀 39, 85
北野天満宮 179, 197
吉例今川状 143
喫煙 3, 11, 103, 104, 105, 106, 107, 108, 109, 111, 117, 119, 250, 254
木戸番 14, 128, 188
休座 4, 10, 12, 128, 140, 161, 162, 167, 170, 171, 172, 251
享保の改革 4, 8, 10, 12, 127, 128, 129, 153, 189, 190, 234
清水寺遊楽図屛風 107, 120
桐大蔵座 163
桐座 161, 163, 171, 172, 173, 231, 243
近代世事談 97
金之揮 73, 199
公家衆寄合筆 34, 222
公事金 138, 139
桂苑椎儲 24, 31, 35, 46
傾城浅間曾我 57, 67, 68
傾城浅間嶽 108, 121
傾城嵐曾我 26, 77, 78, 92
傾情雲雀山 19, 37, 78, 81, 82, 83, 84, 88, 92, 96
傾城福引名護屋 40, 45, 93, 152, 212, 235
けいせい仏の原 59
毛抜 40, 109, 121
毛吹草 105, 119
玄賓庵略記 35, 47
元服曾我 112
源平雷伝記 36, 54, 67
小敦盛 36, 144
項羽本紀 81
江湖風月集 24, 35
好色艶虚無僧 59
好青館漫筆 31, 35
江談抄 48
興福寺 178
鴻門の宴会 81
五関破 33, 42
極楽寺 56
五元集 47, 97
古今役者大全 25, 44, 86, 99
古今役者物語 91, 158, 198, 206, 211, 234, 245
五代史 31
子宝今川状 143
後藤左衛門地獄さんだん 55, 67
寿三升曾我 44, 46
虚無僧 19, 30, 38, 40, 59, 60, 61, 66, 69, 74, 82, 86, 99
根源今川状 4, 41, 88, 94, 141, 143, 144, 145, 147, 150, 151, 161, 170, 188, 222, 223, 226, 227, 230, 236
根元江戸桜 116
混源七小町 20, 41, 63, 68
金剛不動 54, 67, 68
今昔芝居鑑 199


祭礼鎧曾我 76, 92
座頭 4, 9, 12, 90, 128, 141, 145, 147, 148, 149, 150, 151, 154, 158, 225
佐々木三郎藤戸日記 43, 63, 68, 94
薩摩三郎兵衛座 112
佐渡島座 33, 42, 45, 63, 68, 94, 109, 110, 137, 181, 182, 237
佐渡島日記 68, 74, 157
座元 10, 12, 51, 52, 55, 63, 64, 70, 90, 128, 135, 137, 139, 141, 142, 143, 145, 146, 147, 148, 149, 162, 165, 166, 169, 171, 172, 173, 174, 188, 189, 194, 195, 199, 222, 223, 225, 230, 246
鞘当ての場面 143
猿若座 163, 177
参会名護屋 87
三国志 11, 24, 32, 33, 35, 36, 40, 46
三国志演義 11, 32, 33, 36
三宝荒神 51
史記 31, 81, 97
色道大鏡 105, 119, 198
式例和曾我 38, 86, 92, 112, 200
信田会稽山 77, 92
芝居品定・可盃 198
芝居主 128, 162, 188
芝居乗合話 101, 155, 156, 158, 159
芝居晴小袖 92, 121
暫 37, 38, 41, 42, 43, 44, 109, 235
島原 111, 143
拾遺和歌集 47
出世隅田川 54, 56, 57, 67, 68
順風太平記 41, 109, 230, 237
正月揃 206, 211, 234, 245
将軍記 24, 35
浄国寺 31, 35, 61, 62, 74
常照院 51
清浄華院 52
浄土宗 50, 51, 70
正本太平記 25, 41, 146, 246
諸葛孔明鼎軍談 32, 46
鍼灸 81
心経附註 31
新勝寺 2, 50, 51, 54, 55, 56, 57, 58, 59, 60, 61, 63, 65, 66, 68, 69, 72, 73, 74
新文字絵尽 78, 96
扇恵方曾我 40, 93, 133, 134
繁扇隅田川 41, 148
助六曲輪菊 116
助六曲輪名取草 85, 114, 123
助六桜の二重帯 115, 123
助六心中 蟬のぬけがら 111, 121
助六定紋英 41, 45
助六所縁江戸桜 116, 117, 118
住吉神社 110
成慶院 226, 227, 240, 247
西大寺 43, 65, 69, 74
世界 29, 30, 33, 144
せりふ正本 3, 10, 11, 40, 41, 42, 43, 44, 75, 85, 87, 88, 89, 90, 91, 92, 93, 94, 95, 97, 98, 100, 101, 158, 200, 246, 251, 254
善光寺 69, 78
浅草寺 58, 68, 69, 72, 73, 86, 210
千両役者 51, 136
増上寺 50, 51, 71, 189
曾我八幡宮 60, 61, 74
曾我物語 2, 11, 24, 26, 27, 28, 29, 30, 35, 45, 46, 60
続江戸砂子 77, 96
曾根崎心中 38, 58
染手綱初午曾我 44, 46, 95, 235


大日如来 50, 51
大日本鉄界仙人 37, 72
泰平女今川 143
太平記 25, 29, 32, 33, 54
鷹岡村 60, 61
竹村伊勢巻煎餅 85
竹本座 143, 248
立髪定家 88
煙草 3, 9, 11, 77, 85, 92, 93, 96, 103, 104, 105, 106, 107, 108, 109, 110, 111, 112, 113, 114, 115, 117, 118, 119, 120, 121, 123, 182, 250, 253
玉川座 116, 117
千種日記 106, 120, 198
父の恩 159, 227, 236
茶屋 4, 5, 10, 12, 13, 49, 58, 73, 86, 87, 91, 107, 110, 111, 113, 114, 117, 118, 122, 134, 145, 150, 151, 152, 153, 155, 164, 170, 173, 174, 177, 178, 179, 180, 181, 182, 183, 184, 185, 186, 187, 188, 189, 190, 191, 192, 193, 194, 195, 196, 197, 198, 200, 203, 220, 222, 226, 227, 228, 230, 234, 237, 241, 244, 248, 251, 252
茶屋遊び 49, 107, 244
中古戯場説 46
中将姫 36, 78, 92, 96, 144
中将姫京雛 78, 92, 96
宙乗り 56, 57, 72
長恨歌 32, 35
長伝寺 226, 236
調伏曾我 43, 54
帳元 90, 128, 151, 159, 165
追善彼岸桜 78, 92, 96
通俗傾城三国志 32, 46
通俗三国志 24, 32, 36
津軽藩 135
兵根源蛭小島 40, 94
兵根元曾我 19, 23, 36, 54, 60, 67, 72
邸内遊楽図屛風 106, 120
出開帳 49, 52, 55, 56, 57, 58, 59, 60, 61, 62, 65, 74, 78
天地太平記 42, 109
天満宮 58
東寺 178, 180, 196
当世酒呑童子 37, 56, 68
当代記 173
東都劇場沿革誌料 74, 129, 154, 155, 156, 157, 159, 173, 174, 200
隣の疝気 155
友切丸 58
鳥跡後集新歌さゝれ石 24, 34


中村座 14, 19, 25, 26, 29, 30, 33, 36, 37, 38, 39, 40, 41, 42, 43, 44, 45, 46, 54, 56, 57, 58, 59, 60, 63, 64, 65, 67, 68, 69, 77, 78, 83, 85, 86, 87, 92, 93, 94, 95, 98, 108, 109, 110, 112, 114, 116, 117, 129, 130, 131, 132, 133, 136, 137, 138, 139, 140, 146, 147, 150, 151, 152, 158, 159, 160, 161, 163, 164, 170, 172, 173, 177, 182, 187, 188, 193, 198, 199, 200, 206, 207, 208, 209, 210, 212, 213, 223, 224, 225, 227, 229, 231, 232, 233, 234, 235, 236, 237, 238, 239, 240, 241, 242, 243, 244, 245, 246, 247
中村座芝居図屛風 152, 160, 206, 212, 213, 235, 246
中村座舞台屛風 209
泣不動 52, 53, 54, 67, 69, 71, 72
七種繁曾我 41, 148
七種福貴曾我 85, 93
菜花曙曾我 30, 42, 45, 46
成田山 51, 54, 55, 56, 57, 69, 72, 73
成田山分身不動 23, 37, 54, 55, 56, 57, 67, 68
成田不動 36
男色評判記 200
賑鞍馬源氏 40, 86, 93
賑末広曾我 39, 93, 136, 166
日本祇園精舎宝寺開帳 37, 56, 57, 68
能因の歌 35


柏莚日記 13, 14, 15
羽衣 46
羽衣寿曾我 30, 42, 45
初暦商曾我 40, 83, 94, 97
服部煙草 85, 104, 110
初鬠通曾我 41, 45, 94, 112, 114
栄分身曾我 40, 69, 94, 98, 112, 113, 212, 235, 246
花見車 24, 34
花屋形太平愛子 38, 112, 146
早雲長太夫座 108, 121
播磨からくり人形 107, 108
はんくわい 79, 80, 81
樊噲帳兵揃 81
番付 11, 19, 36, 67, 68, 75, 87, 90, 101, 108, 146, 148, 158, 227, 251
坂東一幸曾我 38, 59, 86
控櫓 4, 10, 12, 116, 128, 161, 162, 167, 170, 171, 172, 173, 206, 251
東山殿旭扇 33, 42
毘沙門 49, 56, 68
雲雀山 76, 78, 95, 96
病中日記 13, 14, 158
弘前藩 76, 91, 92, 96, 135, 156, 201, 223
弘前藩庁日記 76, 91, 92, 96, 156, 201
琵琶行 32, 35
深川 55, 56, 58, 68, 242
福山屋 85, 98
袋草紙 97
富士雪年貢曾我 30, 42, 45
藤戸日記 43, 63, 68, 94
舞台子 192
不動明王 2, 3, 10, 11, 19, 29, 37, 41, 42, 43, 49, 50, 51, 52, 53, 54, 55, 56, 57, 59, 60, 62, 63, 64, 65, 66, 67, 68, 69, 74, 119, 251, 254
懐子 105, 119
艤貢太平記 33, 42, 94
振分髪初買曾我 41, 59, 61, 62, 69, 94, 151, 222, 236, 237
平家物語 24, 29, 30, 33, 35, 45
弁財天 49, 56, 68
北条五代記 24, 35, 47
豊歳太平記 25, 39
星合栄景清 42, 45, 110, 237
本朝通紀(記) 24, 35
本櫓 12, 161, 163, 164, 172, 173


松平大和守日記 76, 91, 92, 95, 96, 97, 120, 156
万太夫座 109, 143
瑞樹太平記 32, 41
陸奥源氏 41, 90, 148
三巴家督開 38, 67, 108
身延久遠寺 47
都座 161, 171, 172, 173, 198
牟芸古雅志 96, 198
武蔵曲 24, 34
武野俗談 157, 174
村山座 163
目黒 38, 41, 51, 63, 64, 68, 71, 144, 145, 166, 194, 225, 236, 247
もぐさ売り 3, 10, 11, 19, 37, 38, 75, 76, 78, 79, 80, 81, 82, 83, 84, 87, 88, 90, 92, 94, 96, 97, 99, 254
百千鳥曾我 43, 46, 63, 65, 68, 69
百夜小町 87
森田座 4, 12, 26, 37, 38, 39, 45, 54, 55, 67, 68, 69, 72, 81, 84, 91, 92, 93, 94, 95, 128, 129, 131, 132, 136, 140, 144, 161, 163, 164, 165, 166, 167, 169, 170, 171, 172, 174, 193, 199, 200, 224, 226, 231, 232, 238, 239, 240, 241, 242, 243


役者色景図 92, 97, 121, 199
役者噂風呂 93, 156
役者恵方参 46
役者謀火燵 67, 69, 71, 82, 97
役者芸品定 67, 69, 71, 93
役者五重相伝 69, 73, 93
役者談合衝 97
役者年徳棚 46
役者初子読 159, 200
役者懐世帯 82, 92, 98
役者二追玉 46
役者福若志 68, 71
役者満友家 121
役者三津物 45, 68, 69, 73, 157, 170
役者見好桜 46
役者三輪杉 46
役者紋二色 46
役者矢的詞 94, 121
役者遊見始 93, 97
役者略請状 97
役者和歌水 47, 68
八坂神社 179, 180, 197
八棟菖源氏 41, 148, 235
矢の根 42, 44, 65
矢の根五郎 30, 40, 43, 74, 110, 134, 235
野馬台 32, 35
山村座 12, 19, 26, 37, 38, 51, 53, 54, 55, 56, 57, 60, 67, 68, 69, 70, 76, 77, 78, 88, 92, 112, 128, 130, 137, 146, 154, 163, 164, 167, 189, 190
山屋 85, 98, 190
野良三座託 184, 185, 198
野郎虫 180, 197
遊君女郎花 78, 85, 96, 98
祐天寺 51, 71, 166, 225
楪姿見曾我 43, 45, 95
養生訓 106, 120
吉原 43, 44, 77, 85, 86, 99, 111, 113, 117, 118, 123, 184, 185, 210, 228, 237, 244
吉原恋の道引 78, 96
吉原風俗図屛風 78, 97
万太夫座 109, 143


龍女三十二相 56, 68
瀧泉寺 51
輪舞遊楽図屛風 107, 120
鈴聲山真正極楽寺 56
六方詞 87, 100


我衣 95, 100, 156
若緑勢曾我 38, 84, 93
若緑錦曾我 43, 46
和漢文操 106, 120
和合一字太平記 25, 40
和国女樊噲 81
移徙十二段 19