澤西祐典・柴田元幸 編訳『芥川龍之介選 英米怪異・幻想譚』(岩波書店)

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澤西祐典氏よりいただきました。

9784000613040.jpg

ISBN 9784000613040
Cコード 0097
体裁 四六 ・並製 ・カバー ・440頁
定価 本体2,600円+税

版元公式サイト
https://www.iwanami.co.jp/book/b378358.html

【気鋭の研究者と当代随一の翻訳家がタッグを組み,芥川が選んだ「新しい英米の文芸」を蘇らせる! 旧制高校の英語副読本として編まれたアンソロジー8巻より20の短篇をさらに精選.ポーやスティーヴンソンから本邦初訳の作家まで,芥川自身の作品にもつながる〈怪異・幻想〉の世界を全て新訳で堪能する.イエーツやキャロルなどの芥川による翻訳も収録.
《豪華な訳者陣!》
畔柳和代・岸本佐知子・柴田元幸・藤井光・澤西祐典・西崎憲・都甲幸治・大森望・若島正・谷崎由依・森慎一郎(登場順)】

【目次】

はじめに――柴田元幸

The Modern Series of English Literature より
 身勝手な巨人...............オスカー・ワイルド(畔柳和代 訳)
 追い剝ぎ...............ダンセイニ卿(岸本佐知子 訳)
 ショーニーン...............レディ・グレゴリー(岸本佐知子 訳)
 天邪鬼(あまのじゃく)...............エドガー・アラン・ポー(柴田元幸 訳)
 マークハイム...............R・L・スティーヴンソン(藤井 光 訳)
 月明かりの道...............アンブローズ・ビアス(澤西祐典 訳)
 秦皮(とねりこ)の木...............M・R・ジェイムズ(西崎 憲 訳)
 張りあう幽霊...............ブランダー・マシューズ(柴田元幸 訳)
 劇評家たちあるいはアビー劇場の新作――新聞へのちょっとした教訓林檎
  ...............セント・ジョン・G・アーヴィン(都甲幸治 訳)
 林檎...............H・G・ウェルズ(大森 望 訳)
 不老不死の霊薬...............アーノルド・ベネット(藤井 光 訳)
 A・V・レイダー...............マックス・ビアボーム(若島 正 訳)
 スランバブル嬢と閉所恐怖症...............アルジャーノン・ブラックウッド(谷崎由依 訳)
 隔たり...............ヴィンセント・オサリヴァン(柴田元幸 訳)
 白大隊...............フランシス・ギルクリスト・ウッド(若島 正 訳)
 ウィチ通りはどこにあった...............ステイシー・オーモニア(柴田元幸 訳)
 大都会で...............ベンジャミン・ローゼンブラット(畔柳和代 訳)
 残り一周...............E・M・グッドマン(森慎一郎 訳)
 特別人員...............ハリソン・ローズ(西崎 憲 訳)
 ささやかな忠義の行い...............アクメッド・アブダラー(森慎一郎 訳)


芥川龍之介作品より
 春の心臓...............ウィリアム・バトラー・イェーツ(芥川龍之介 訳)
 アリス物語(抄)...............ルイス・キャロル(芥川龍之介・菊池寛 共訳)
 馬の脚...............芥川龍之介

おわりに――澤西祐典

附 芥川龍之介による全巻の序文と収録作品一覧