篠原進(監修)岡島由佳(翻刻・注・現代語訳)『新選百物語 吉文字屋怪談本 翻刻・現代語訳』(白澤社)

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白澤社さまより頂きました。

9784768479742.jpg

四六判・208ページ
定価 2,000円+税
ISBN9784768479742
CコードC0093

版元公式サイト
https://hakutakusha.hatenablog.com/entry/2018/12/07/202009

版元ドットコム
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784768479742

【百物語は終わらない。
怪談文化の花盛りだった江戸時代、改題しただけのリメイク本もあいつぎ出版されるなか、上方の版元・吉文字屋による新作怪談本として好評を博したのが『新選百物語』。
ラフカディオ・ハーンも参照したこの怪談本の本文を翻刻し、語注・現代語訳・解説を加え、初めて本格的に紹介。これまであまり知られていなかった怪談本がここに甦る。】

【目次】

〈序〉深い緑のラビリンス──「百物語」は終わらない(篠原 進)

新選百物語(岡島由佳=翻刻・注・現代語訳)
巻一
○初段のしれぬ折傷の療治
○三条通りふしぎの出会
○くりかえす狸汁の食傷
巻二
○嫉妬にまさる梵字の功力
○鼠にひとしき乳母が乳房
巻三
○立かへりしが因果の始
○女の念力夢中の高名
○紫雲たな引蜜夫の玉章
巻四
○鉄炮の響にまぬかる猟師が命
○我身をほろぼす剣術の師
○鶴の觜するどき託宣
巻五
○思ひもよらぬ塵塚の義士
○井筒によりし三人兄弟
○鳬に驚く五人の悪者

〔コラム〕幽霊の遺念(堤 邦彦)
〔コラム〕怪を語れば怪至る(近藤瑞木)

著者プロフィール
篠原 進 (シノハラ ススム) (監修)
青山学院大学名誉教授。専門は日本近世文学。
編著書に『ことばの魔術師 西鶴』(共編、ひつじ書房)、「江戸のコラボレーション──八文字屋本の宝暦明和」(『国語と国文学』2003年5月)、「二つの笑い──『新可笑記』と寓言」(同2008年6月)。「「目さむる夏の青み哉」──団水2・最終講義」(『青山語文』48号、2018年3月)など。

岡島 由佳 (オカジマ ユカ) (著/文)
青山学院大学大学院文学研究科日本文学・日本語専攻博士後期課程在籍。専門は日本近世文学。論文に「『新選百物語』小考」(『青山語文』第48号、2018年3月)など。