平成30年度日本歌謡学会春季大会(平成30年5月19日(土)・20日(日)、杉野服飾大学(〒141-8652 品川区上大崎4‐6‐19))

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://www003.upp.so-net.ne.jp/kayo-gaku/2018spring.htm

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期日 平成30年 5月19日(土)・20日(日)
会場 杉野服飾大学(〒141-8652 品川区上大崎4‐6‐19)

《第1日》5月19日(土)
〈役員会〉 12時~    第2校舎 2201教室
〈公開講演会・シンポジウム〉 
13時~17時15分 第2校舎 2202教室

◯ 開会の辞                   
日本歌謡学会会長  藤原 享和

◯ 会場校挨拶               
杉野服飾大学服飾学部長  北折 貴子

◯ 公開講演会  十三時十五分~十四時十五分  
中世小歌と海辺 讃岐綾子踊歌を中心に    
日本歌謡学会名誉会長  真鍋 昌弘

◯ シンポジウム 十四時四十五分~十六時四十五分
読みの多層性 歌謡へのアプローチ  

パネリスト                  
飯島 一彦(獨協大学)
植木 朝子(同志社大学)
伊藤 高広(杉野服飾大学)

◯ 日本歌謡学会志田延義賞授賞式
〈懇親会〉 香港園 18時~

《第2日》5月20日(日)

〈研究発表会・総会〉  第3校舎 3110教室

◯ 研究発表 午前の部  10時30分~12時 
 ①催馬楽「同音グループ」における「替え歌」の生成原理について
 日本学術振興会特別研究員・PD  本塚 亘
 
 ②即位礼と神楽秘曲の関係について
 ―近世の御代始御神楽と明治四十二年の登極令―
 日本女子大学学術研究員  瓜田 理子

◯ 研究発表 午後の部  13時30分~15時 
 ③風流踊歌「屋形踊り」の諸相―風流踊歌の可塑性を考える―
 智辯学園奈良カレッジ高等部 下仲 一功

 ④催馬楽古譜に見る「沙」字について        
 関西外国語大学 米山 敬子

◯ 総会  15時~16時 

◯ 閉会の辞                  
日本歌謡学会名誉会長 真鍋 昌弘

大会についての問い合わせ先: 杉野服飾大学 伊藤高広(ito☆sugino.ac.jp)(☆印を@に変えて送信してください。)

【シンポジウム開催趣旨】

 日本歌謡学会では50周年記念事業として2013年に『日本の歌謡を旅する』を上梓した。これは一般の読者に向けて日本古典歌謡の魅力を発信することを目的としたものであった。執筆に参加された会員諸氏は、あらためて、歌謡の魅力とは何か、という問題にそれぞれの興味の対象・方法論をもって向き合ったものと思う。しかし当然ながらそれはひとつの切り口の提示であるから、これらを読まれたほとんどの方々は、自分なら違うアプローチができる、とも思われたのではないだろうか。
 今回のシンポジウムは、前半では、1首の歌謡について、3人のパネリストがそれぞれの興味・方法から、『日本の歌謡を旅する』で行ったようなアプローチを試みる。
 それによって、歌謡の持つ多面的な魅力を引き出していけたらと思う。
 対象とした歌謡は『梁塵秘抄』巻第二 四三九番歌「いざれ独楽 鳥羽の城南寺の祭見に われはまからじ恐ろしや 懲り果てぬ 作り道や四塚に 焦る上馬の多かるに」である。
 後半は、前半の報告を踏まえてフリートークを行う。会場にも積極的に意見を求めたいと考えている。解釈上の問題点は特にないような歌であるが、それでもアプローチの仕方が違えば見解の相違があるかもしれない。あるいは個々の方法論の有効性や限界のような個別的な問題になるか、歌謡の本質とは何かというような大きな方向に向かうのか、もっと別な展開になるのか、予想がつかないが、歌謡研究の面白さと、それを発信することの意味を、あらためて認識する機会となってほしいと思う。                                
(伊藤高広)