神戸女子大学古典芸能研究センター「説経稀本展―森修文庫・志水文庫・阪口弘之氏蔵本から―」(2018年4月16日(月)~6月15日(金))

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展示会情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.yg.kobe-wu.ac.jp/geinou/07-exhibition1/2018b.html

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2018年4月16日(月)~6月15日(金)
土・日・祝日休室
開室時間:午前10:00~午後5:00

【説経、説経節とは中世に始まり17世紀に盛時を迎えた語り物である。その内容は宗教色の強いもので、そのほとんど全てが神仏の由来を説く本地譚や神仏の奇瑞譚である。説経の代表曲といえば、『かるかや』『さんせう太夫』『しんとく丸』『梵天国』『小栗判官』『あいごの若』などが挙げられる。富貴の家に生まれた主人公達は、突然の出来事に貧苦の身となり苦難の道をたどることとなる。彼等はそれぞれに愛別離苦・漂泊流離の果てに再び富貴の身へと返り咲く。多くの物語がこうした展開を持つ説経の物語は、説経の主人公と同じく漂泊をする人々であった説経者によって各地で語り継がれていった。近世に入ると、説経は操と結びつき都市での興行を始める。それと共に説経のテキストは正本としてあるいは絵入草子本として刊行されるようになる。  古典芸能研究センターでは2015年以来、「説経」に焦点を当てた研究会や講座を行いその成果を刊行してきた。2018年3月にはその締めくくりとして『説経稀本集』(和泉書院)を刊行した。今回の展示は、古典芸能研究センター研究資料集の第1冊目にあたる『説経稀本集』刊行を記念して、『説経稀本集』所収の本を含めた様々な種類の説経の本を展示する。】