仙台文学館:特別展「樋口一葉・その文学と生涯-貧しく、切なく、いじらしく」(2025年10月4日(土)~12月14日(日))

展覧会情報です。
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https://www.sendai-lit.jp/7961
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「たけくらべ」「大つごもり」「にごりえ」などの作品で知られる樋口一葉(1872~1896/明治5年~明治29年)。父と兄を失い、戸主として母と妹を養わなければならなかった一葉は、文筆で生計を立てることを志したもののうまくいかず、困窮した生活に苦しみます。そうした日々の中でも、なお「書く」ことを最後まで手放さなかった一葉が、短い生涯のなかで残した二十数作品の多くは、その死後高い評価を得て現代に至っています。
今回の展示では、日本近代文学館の企画協力のもと、一葉作品の草稿・日記・雑記などの自筆資料のほか、一葉が和歌を学んだ「萩の舎(はぎのや)」の人々、小説の師として大きな影響を与えた半井桃水(なからいとうすい)、そして「文学界」同人など文壇の人々との交流を示す書簡類等を展示します。これらの資料からは、二十四年の一葉の生涯とその暮らしぶり、そして一葉とその作品をめぐる人間模様をうかがうことが出来ます。また仙台文学館独自のコーナーとして、一葉と同時代に生き、もの書くことを志した東北の女性―若松賤子(わかまつしずこ 1864~1896/元治元年~明治29年)、田澤稲舟(たざわいなぶね 1874~1896/明治7年~明治29年)、相馬黒光(そうまこっこう 1875~1955/明治8年~昭和30年)―を取り上げ、明治に生きた女性たちの姿を紹介するほか、初代館長である井上ひさしの代表戯曲『頭痛肩こり樋口一葉』に関する資料も紹介します。
会 期)2025年10月4日(土)~12月14日(日)
会 場)仙台文学館 企画展示室
観覧料)一般810円
主 催)仙台文学館
企画協力)公益財団法人 日本近代文学館
協 力)樋口家 台東区立一葉記念館 山梨県立文学館