白戸満喜子『書誌学入門ノベル! 書医あづさの手控〈クロニクル〉』(文学通信)

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12月下旬刊行予定です。

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ISBN978-4-909658-41-8 C0000
四六判・並製・280頁
定価:本体1,800円(税別)
利用対象:中学生から一般まで

代々続く書医(書籍のお医者さん)の家に生まれたあづさは、早世した兄・葵に代わり、家業を継ぐことを決意する。しかし書籍について知識のなかったあづさは、見ただけで紙の原料がわかるふしぎな力を持った双子の妹・さくらとともに、修行に邁進してゆく――。
青春小説であり、書誌学入門でもあるという、本邦初の「書誌学入門」ノベル!
書誌学が小説という器にのり、その学問は自由に羽ばたき、猛烈な興味をかき立てるものに変貌します! 圧倒的な書物への愛が溢れ出した、いままでになかった本です。
付録として「浅利先生の書誌学講座」(全10講)を完備。書誌学の基礎もわかります。人に話したくなる小ネタも満載。本を愛する全ての人に、必携の書です。
イラストは『国宝のお医者さん』(KADOKAWA)の芳井アキ。
推薦=延広真治(東京大学名誉教授)、大場利康(某大規模図書館員)、纐纈くり(大屋書房)。
中学生から一般の方までお読みいただけます!

【推薦】

●延広真治(東京大学名誉教授)
いつもペン型ルーペ2本を持ち、紙の正体を即座に見破る白戸さんは、さながら女武蔵。小説仕立で書誌学への関心を高めようと創ったのが本作で、筆致は瑞々しく記述は精確無比。最上の副読本としてお勧めしたい。

●大場利康(某大規模図書館員)
読書好き、活字好き向けの小説は数あれど、和本・漢籍・朝鮮本のモノとしての面白さを伝える書誌学小説は類を見ない。これぞ真の「書物愛」小説。主人公たちの活躍と共に、古典籍を支える素材と技の魅力もご堪能あれ。

●纐纈くり(大屋書房)
書物の形態、紙の種類など〈装訂〉からその本の魅力を知る〈書誌学〉という学問の入門書。現物を知るからこそ描ける書物愛に満ちた〈書誌学〉青春ラノベが誕生です。あなたも書物文化の世界に触れてみませんか。

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先出し立ち読み!
https://bungaku-report.com/shoten/azusa_preview20201118.pdf

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【著者紹介】

白戸満喜子(しろと・まきこ)

博士(文学)。青森県立弘前高等学校卒業。慶應義塾大学文学部国文学専攻卒業後、法政大学大学院にて日本文学(近世)を専攻。指導教授は松田修。原典・現物にこだわる研究姿勢を継承している。慶應義塾大学の無料公開オンライン講座FutureLearn「The Art of Washi Paper in Japanese Rare Books(古書から読み解く日本の文化、和本を彩る紙の世界)」で講師を勤める。著書に『紙が語る幕末出版史 『開版指針』から解き明かす』(文学通信、2018年)。

【イラスト】

芳井アキ(よしい・あき)

奈良県出身、在住。主な作品に『国宝のお医者さん』(全2巻)(KADOKAWA)、『学校の怪談』(エンターブレイン)など。Twitterアカウントは@a_yosii

【目次】

※この物語は、書誌学という学問の知識をベースに紡がれています。書誌学がどのような学問か知りたい方は、巻末付録「浅利の書誌学講座」を一読してから、物語をお読みください。なお、「書医」という職業は架空のものです。

登場人物チャート

Ⅰ 東京編

其の一 虹色の本
其の二 遺されしもの
其の三 謎解き
其の四 漂泊の漢籍
其の五 通り雨
其の六 受け継ぐもの
其の七 塞翁が馬
其の八 書医の血
其の九 熱に浮かされて
其の十 時空をこえて
其の十一 カナダからの手紙
其の十二 異邦の書
其の十三 縁は奇なもの
其の十四 いざ京都

Ⅱ 京都編

其の一 はじめの一歩
其の二 魅せられて
其の三 助け舟
其の四 お世話係
其の五 書医の手
其の六 消息
其の七 配合の妙
其の八 血脈
其の九 その瞬間
其の十 決意
其の十一 邂逅遭遇
其の十二 父、帰る
其の十三 本と虫
其の十四 つなぐ人
其の十五 それぞれの天命
其の十六 渡りに舟
其の十七 一人旅

【付録】
浅利先生の書誌学講座

第1講 書誌学は本の考古学!?(by林望氏)
第2講 漢籍と目録学
第3講 和古書の装訂
第4講 和古書の書型
第5講 版本の部分名称
第6講 紙以前の書写材料と紙の登場
第7講 紙の普及と印刷技術の伝播
第8講 日本の印刷・出版史
第9講 古書の取り扱い方と保存・修復
第10講 日本の書誌学研究の広がり