大田区郷土博物館:企画展「高橋松亭×川瀬巴水-日本の技と美-」(令和7(2025)年10月7日(火曜日)から11月24日(月曜日・祝日)まで)

展覧会情報です。
●公式サイトはこちら
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/manabu/hakubutsukan/tokubetsu/kikakutensyouteihasui.html
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
会期
令和7(2025)年10月7日(火曜日)から11月24日(月曜日・祝日)まで
開館時間
午前9時から午後5時まで
休館日
月曜日(ただし、休日・祝日の場合は開館し、振替休館は行いません)
会場
郷土博物館 第1展示室(2階)
【 江戸時代に生まれた浮世絵は日本の伝統美術として海外からの注目を集め、外国人の芸術家たちにも大きな影響を与えました。そして、浮世絵の伝統技術は大正時代に版元の渡邊庄三郎が興した「新版画運動」に継承されていきます。
渡邊は木版画の制作に必要な資金を調達するため、浮世絵の複製版画とともに明治40(1907)年頃からオリジナルな版画(新作版画)の制作に着手します。その制作を最初に依頼した絵師が高橋松亭でした。松亭の描く新作版画は国内外で高い評価を獲得し、これによって経済的な基盤を固めた渡邊は「新版画」の制作へと乗り出していくのです。画家の個性を前面に出しながらも、絵師、彫師、摺師、そして版元による四者の協業によって制作された新版画は高い芸術性をもって世に送り出され、今日に至るまで多くの愛好家を生み出してきました。
令和7(2025)年は高橋松亭の没後80年という節目の年に当たります。これを機に開催する本展では、画業の最も充実した時期を大田区内で過ごした松亭の風景画に加え、同じく大田区内に長く居住し、風景画の分野で新版画制作をリードした絵師の川瀬巴水の作品もあわせて展示します。伝統的な木版画の技術を尊重しながらも、決してその枠にとらわれない新たな表現方法の開拓。真剣勝負のぶつかり合い、試行錯誤を重ねるなかで、渡邊を中心とする職人集団が築き上げた新版画を通じて日本の技と美をご覧いただきます。】