金沢文庫:創設750年記念特別展「金沢文庫本―流離(さすら)う本の物語―」(令和7年11月14日(金)~令和8年1月18日(日))

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.pen-kanagawa.ed.jp/kanazawabunko/tenrankai/ichiran/r7/20251114kanazawabunkobon.html
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


 750年ほど前、鎌倉幕府の執権北条氏の一族である北条実時は、和漢の貴重な典籍を国内外から積極的に蒐集し、それらを収めるために、「金沢文庫」と呼ばれる文庫(ふみくら)を創設しました。この文庫に収められた蔵書群は、のちに"金沢文庫本"と呼ばれるようになります。鎌倉幕府の滅亡とともに金沢北条氏も運命を共にしますが、その後「金沢文庫」は金沢北条氏の菩提寺である称名寺の管轄下に置かれ、同寺の遺産とともに、現代に至るまで守り伝えられていきます。

 室町時代以降、"金沢文庫本"は、貴重であるがゆえに多くの権力者より求められ、散逸の危機に直面することとなります。 "金沢文庫本"に強い関心を寄せ、積極的に蒐集した人物に徳川家康がいます。家康が蒐集した"金沢文庫本"を含む優れた古典籍は、後に尾張初代藩主となる息子義直へ「駿河御譲本」として受け継がれ、その多くは現在、名古屋市蓬左文庫に納められています。

 本展はこのような経緯のもと、日本が世界に誇る古典籍"金沢文庫本"を守り伝えてきた両館が連携して、蔵書を守り伝える営為とその歴史的意義を紹介するものです。金沢文庫には蓬左文庫に伝わる重要文化財の金沢文庫本5件が、すべて里帰りします。


主要展示資料
重要文化財 河内本源氏物語
重要文化財 侍中群要
重要文化財 斉民要術
重要文化財 太平聖恵方
重要文化財 続日本紀
国宝   文選集注
重要文化財 建春門院中納言記(たまきはる)


主催
神奈川県立金沢文庫 名古屋市蓬左文庫

協力
徳川美術館 東京大学史料編纂所 日本古文書学会 横浜市金沢区役所

会場
神奈川県立金沢文庫

会期
令和7年11月14日(金曜日)~令和8年1月18日(日曜日)

展覧会料金
一般800円