国文学研究資料館:こくぶんけんトーク 『源氏物語』をよんだ中世人―解釈の揺れはいかに生まれたか―(2025年2月19日(水)14時00分~15時30分、国文学研究資料館 2階 大会議室)※要申し込み

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講演会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.nijl.ac.jp/activity/plat/18541859.html
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※詳細は上記サイトをご確認ください。

題目:『源氏物語』をよんだ中世人―解釈の揺れはいかに生まれたか―
日時:2025年2月19日(水)14時~15時30分
講師:川上 一(当館助教)
会場:国文学研究資料館 2階 大会議室(立川市緑町10-3)
定員:30名(先着順) 【参加無料】

【トーク要旨】
『源氏物語』はおよそ1000年前に成立し、今に読み継がれてきた物語です。
全54巻、約100万字におよぶ長大なストーリーには、読み手によって解釈を異(こと)にする場面も少なくなく、なかには現在に至るまで決着をみないものまで存在します。
今回のこくぶんけんトークでは、こうした解釈の対立・揺れが、いつ、いかにして生じたのか、古来解釈の分かれる1首の作中歌「そでぬるる」(紅葉賀巻)を例に、しばらく考えてみたいと思います。
この歌の解釈に対立がおこるのは、中世・室町時代。その要因には、単なる物語(ストーリー)の理解だけでなく、当時の和歌や連歌の表現に関わる問題が介在しているように思います。
中世人(ちゅうせいびと)はいかに「源氏」を読んだのか、その享受の一端をご紹介します。