国際シンポジウム「世界文学の可能性、日仏翻訳の遠近法」(2018年04月13日(金)、2018年04月14日(土)、日仏会館)

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://www.mfj.gr.jp/agenda/2018/04/13/20180413_colloque_traduction/index_ja.php
http://www.mfj.gr.jp/agenda/2018/04/14/20180414_colloque_traduction/index_ja.php

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日時: 2018年04月13日(金) 16:00〜19:00
場所: 1階ホール

【19世紀終わりから、日本では海外文化の発見とその摂取という文脈で、フランス文学やフランスの思想が大量に翻訳され、また近年は新訳も盛んになされている。一方、フランスでも、1980年代から、日本文学の主要な著作が体系的に翻訳されるようになった。本シンポジウムでは、フランスと日本のみならず、他の領域からも広く翻訳者、作家、研究者を迎え、様々な対話をとおして、グローバルな観点から、翻訳史に見られる不均衡と接点を検討したい。現況の分析を踏まえた上で、日仏翻訳の歴史を20、21世紀の世界文学の中に位置付けることを目指す。文学は人類の文化遺産だが、常に変遷しているからだ。
 また、世界の言語や文化がもっとも濃密に交差する場所で活躍中の作家、多和田葉子氏、水村美苗氏、堀江俊幸氏を迎えて、お話をうかがう。】

プログラム
司会:坂井セシル、澤田直
16時 - 16時15分 イントロダクション

16 時15分 - 17時 基調講演
「『フランス語翻訳史』:企画、方法、展望をめぐって」
ベルナール・バヌン(ソルボンヌ大学)

17時 - 17時55分 傑作の翻訳
「正岡子規の『病状六尺』--欄外文学を翻訳する」
エマニュエル・ロズラン(フランス国立東洋言語文化大学)

「プルーストはいかに翻訳するのか?」
吉川一義(京都大学)

18時 -  19時 基調対談:文学と翻訳
司会:アンヌ・バヤール=坂井(フランス国立東洋言語文化大学)
多和田葉子(作家)、堀江俊幸(作家、早稲田大学)

2018年04月14日(土)

プログラム
司会:中川成美(立命館大学)

10時-11時 古典の翻訳  
「西鶴の文体を翻訳する」
ダニエル・ストリューヴ(パリ・ディドロ大学)

「新訳の必要性 -- ラブレーの場合」
宮下志朗(放送大学)

11時-12時 詩歌の翻訳
「大岡信と谷川俊太郎の詩における言葉遊び:翻訳家の挑戦」
ドミニク・パルメ(翻訳家)

「詩を訳す:忠実さと創意」
中地義和(東京大学)

12時-13時
昼食

13時-14時 討議1:新訳の時代と翻訳出版事情
司会:コリーヌ・カンタン(フランス著作権事務所)
エマニュエル・ロズラン、島田和俊(河出書房)

14時-16時  ジャンルの翻訳
司会:ミリアン・ダルトア=赤穂(翻訳家)

「二流文学、二流翻訳、二流読者? 娯楽小説の場合」
アンヌ・バヤール=坂井

「大衆文学の翻訳:ガストン・ルルー、モーリス・ルブランほか」
平岡敦(翻訳家)

「演劇翻訳」
パトリック・ドゥヴォス(東京大学)

「映像のような言葉-可視化された字幕のために」
マチュー・カペル(日仏会館・フランス国立日本研究所)

16時-16時30分 休憩  

16時30-17時25分 差異の翻訳
司会:篠田勝英(白百合女子大学)

「翻訳と他者性の痕跡」
ジャック・レヴィ(明治学院大学)

「開く、閉じる-差異について 」
澤田直 (立教大学)

17時30分-19時 討議2:世界文学と翻訳、残るものとその可能性
司会:坂井セシル
水村美苗(作家)、野崎歓(東京大学)、沼野充儀(東京大学)

19時 閉会の辞:澤田直

【主催】日仏会館・フランス国立日本研究所、公益財団法人日仏会館
【助成】小西国際交流財団
【協力】在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、アンスティチュ・フランセ・パリ、立教大学、フランス大学学院、ソルボンヌ大学Reigenn、東アジア文化研究所CRCAO