金文京編『漢字を使った文化はどう広がっていたのか 東アジアの漢字漢文文化圏』東アジア文化講座2(文学通信)

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3月上旬刊行予定です。

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ISBN978-4-909658-45-6 C0320
A5判・並製・カバー装・452頁
定価:本体2,800円(税別)


前近代の東アジアの交流を学び、今に活かす!
東アジアの文化と文学の交流を学ぶシリーズ、東アジア文化講座第2巻。

中国からひろまった漢字漢文にもとづく思想や文化は、日本だけでなく、各地域でどのように展開し、継承と反発をくり返し、独自のものに再創造されたのか。
中国、朝鮮半島、日本、琉球、ベトナムなど、これらの交流圏にあった十九世紀以前の前近代の東アジアを俯瞰し、論じていく。
東アジアと日本、世界を接続して考え、問い直していくシリーズ、東アジア文化講座。
これからの東アジアを生き抜くヒントがここにある。

第2巻は東アジアの漢字漢文文化圏をテーマに、漢字文化圏の文字、漢文の読み方と翻訳、漢文を書く(変体漢文など)、近隣地域における漢文学の諸相、漢字文化圏の交流―通訳・外国語教育・書籍往来などの問題を設定し、漢字にまつわるありとあらゆる視点を提供しつくした初の書。本書で提供される視点による漢字文化観は、今後新たな発想を生み出す源泉となるであろう。

執筆は、金 文京/大西克也/李 成市/古屋昭弘/鄭 光/明木茂夫/笹原宏之/荒川慎太郎/入口敦志/遠藤織枝/宇都宮啓吾/張 景俊/吉田 豊/Nguyen Thi Oanh/佐藤晴彦/杉山 豊/嶋尾 稔/西村浩子/陳 力衛/金 文京/石井公成/水越 知/永田知之/大木 康/瀬間正之/沈 慶昊/朴 成鎬/高津 孝/伊藤英人/野崎充彦/沈 慶昊/佐藤道生/大谷雅夫/合山林太郎/川口健一/栗林 均/内田慶市/竹越 孝/木津祐子/住吉朋彦/陳 正宏/張 伯偉/髙橋 智/藤本幸夫/河野貴美子の45名。

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【編者紹介】

金 文京(きん・ぶんきょう)

京都大学名誉教授。『三国志演義の世界』(東方書店)、『教養のための中国語』(大修館書店)、『漢文と東アジア 訓読の文化圏』(岩波新書)、『李白 漂泊の詩人 その夢と現実』(岩波書店)、『水戸黄門「漫遊」考』(講談社学術文庫)、『中国の歴史4 三国志の世界 後漢 三国時代』(講談社学術文庫)など。

【目次】

序 東アジアの漢字・漢文文化圏●金 文京
1 はじめに─漢字・漢文文化圏の構想
2 漢字・漢文文化圏の諸相
3 おわりに

第1部 漢字文化圏の文字

01 漢字の誕生と変遷―甲骨から近年発見の中国先秦・漢代簡牘まで●大西克也
1 はじめに
2 漢字の誕生―甲骨文字と金文
3 漢字の増加と分裂―戦国時代の竹簡から
4 文字統一と隷変
5 隷書から楷書へ―文字とテキストの変容

02 字音の変遷について●古屋昭弘
1 はじめに
2 言語音の体系の違い
3 歴史的変遷
4 声母(音節初の子音)の対応
5 韻母(母音的部分)の対応
6 声調の対応
7 中国上古音との関連
8 おわりに

03 新羅・百済木簡と日本木簡●李 成市
1 はじめに
2 新羅の付札木簡
3 六・七世紀の文書木簡
4 統一新羅の付札木簡、帳簿木簡
5 新羅と百済の『論語』木簡
6 百済木簡にみる用字、造字、字音
7 百済地方木簡と日本木簡

04 ハングルとパスパ文字●鄭 光
1 ハングルをめぐる諸問題
2 韓半島周辺の諸民族の文字制定とハングル
3 パスパ文字と訓民正音
4 訓民正音の中声と『蒙古字韻』の喩母
5 おわりに

05 異体字・俗字・国字●笹原宏之
1 異体字
2 転用と造字
3 日本の独自性

06 疑似漢字●荒川慎太郎
1 「漢字文明圏」と「疑似漢字」
2 実は多様な疑似漢字
3 東アジアの言語と疑似漢字による表記
4 疑似漢字とその文献研究

07 仮名●入口敦志

1 はじめに
2 万葉仮名からひらがなへ
3 『古今和歌集』成立前夜
4 『古今和歌集』の背景
5 漢字文化圏の民族固有文字
6 固有文字の制定
7 仮名序と真名序
8 おわりに

08 中国の女書(nüshu)●遠藤織枝
1 名称
2 文字創成の背景
3 文字数と文字の由来
4 造字法と用字法
5 女書で書いたもの
6 伝承
7 女書の現状

09 中国地名・人名のカタカナ表記をめぐって●明木茂夫
1 「SunYat-sen」とは誰のことか
2 社会科教科書のカタカナ表記
3 漢字廃止のためのカタカナ表記
4 カタカナ表記統一の難しさ
5 音楽の教科書のカタカナ表記

第2部 漢文の読み方と翻訳

01 日本の訓読の歴史● 宇都宮啓吾
1 はじめに
2 奈良時代以前の訓読
3 平安時代の訓読
4 鎌倉室町時代の訓読
5 江戸時代の訓読

02 韓国の漢文訓読(釈読)●張 景俊(金 文京訳)
1 韓国における漢文訓読資料の発見
2 十〜十二世紀の資料―点吐釈読口訣
3 十二〜十三世紀の資料―字吐釈読口訣
4 十四世紀以降の資料―訓読表示口訣

03 ウイグル語の漢字・漢文受容の様態―庄垣内正弘の研究から●吉田 豊

1 ウイグルとは
2 ウイグル人と漢字音
3 ウイグル語仏典にみられる漢文訓読

04 ベトナムの漢文訓読現象●Nguyen Thi Oanh
1 はじめに
2 ベトナムの訓読み現象
3 ベトナムの訓読現象

05 直解●佐藤晴彦
1 直解とは?
2 経書の口語訳
3 『孝経』とは?
4 貫雲石の『孝経直解』
5 元版『孝経直解』と明本『孝経直解』
6 「直解」の下限

06 諺解●杉山 豊
1 「諺解」の概念
2 諺解文献の編纂過程と体裁
3 諺解の言語

07 ベトナムにおける漢文の字喃訳●嶋尾 稔

1 はじめに
2 漢字の逐字訳
3 漢文の傍に付された訳
4 漢文の割註内に置かれた訳
5 上下バイリンガルのテクスト
6 韻文による訳

08 角筆資料●西村浩子
1 「角筆」とは
2 「角筆」と日本の漢文訓読資料
3 「角筆」使用の理由
4 海外の角筆資料
5 角筆資料研究の国際性と学際性

09 日中近代の翻訳語―西洋文明受容をめぐって●陳 力衛
1 なぜ漢語で訳したのか
2 翻訳語の漢字文化圏への拡散

第3部 漢文を書く

01 東アジアの漢文●金 文京
1 「漢文」とは何か?
2 時空を超えた均一性―舜伝説の文章を例として
3 東アジア漢字・漢文文化圏の共通性―諸葛孔明に対する評論
4 東アジア漢字・漢文文化圏の異質性
5 東アジア漢字・漢文文化圏の現状と未来

02 仏典漢訳と仏教漢文●石井公成
1 はじめに
2 梵語の語法の直訳
3 梵語の発音の表記

03 吏文●水越 知
1 はじめに
2 吏文の歴史的背景
3 告訴状の文体―訟師の書く吏文
4 供述記録の文体―口語体の吏文
5 判語―地方官の吏文
6 おわりに

04 書簡文● 永田知之
1 はじめに
2 奈良時代までの書簡
3 奈良時代における書簡の文例集
4 おわりに

05 白話文●大木 康
1 白話とは
2 白話と方言
3 白話文藝の興隆
4 階級を超える白話

06 日本の変体漢文●瀬間正之
1 用語の問題
2 変体漢文の実態

07 朝鮮の漢文・変体漢文●沈 慶昊
1 朝鮮の漢文の種類
2 吏読式漢文
3 中国の吏文体
4 吏読式漢文による文芸作品
5 吏読式漢文の文集での改変

08 朝鮮の吏読文●朴 成鎬
1 はじめに
2 高麗時代の吏読文
3 朝鮮時代の吏読文
4 吏読の消滅
5 おわりに

09 琉球の漢文●高津 孝
1 琉球の歴史
2 四つの士族
3 漢文と琉球語
4 漢文の学習
5 久米村士族
6 琉球の漢文著作

第4部 近隣地域における漢文学の諸相

01 朝鮮の郷歌・郷札●伊藤英人
1 古代朝鮮半島の言語と漢字の受容
2 「借字表記法」による朝鮮語表記
3 「郷歌」と「郷札」とは
4 郷歌の解読とは
5 新羅郷歌の実際
6 未解決のさまざまな問題

02 朝鮮の時調―漢訳時調について●野崎充彦
1 はじめに―謡曲「白楽天」にみえる漢文化圏の桎梏
2 朝鮮詩歌史における時調
3 漢訳時調の登場
4 漢訳時調集の出現
5 漢訳時調の意義
6 おわりに―自作時調の漢訳が意味するもの

03 朝鮮の東詩●沈 慶昊
1 古風と大古風
2 科詩
3 朝鮮時代の科挙
4 科詩の形式

04 句題詩とは何か●佐藤道生
1 平安後期は漢文学の衰退期か
2 今体詩としての規則
3 本邦独自の規則
4 句題詩の評価基準

05 和漢聯句●大谷雅夫
1 和漢聯句と中国の聯句
2 乱世の和漢聯句
3 漢句の故事、和句の恋

06 狂詩●合山林太郎
1 狂詩とは
2 狂詩の源流及びその歴史
3 狂詩を鑑賞する

07 ベトナムの字喃詩●川口健一
1 はじめに
2 字喃詩集
3 字喃詩による長編物語

第5部 漢字文化圏の交流―通訳・外国語教育・書籍往来

01 華夷訳語 付『元朝秘史』●栗林 均
1 はじめに
2 「華夷訳語」の種類
3 「華夷訳語」の特徴
4 甲種本「華夷訳語」における漢字音訳方式の特徴
5 甲種本「華夷訳語」と『元朝秘史』

02 西洋における中国語翻訳と語学研究●内田慶市
1 近代における東西言語文化接触
2 異文化接触と「翻訳」
3 一つの翻訳観
4 欧米人の中国語研究
5 「周縁」と「中心」

03 朝鮮における通訳と語学教科書● 竹越 孝
1 はじめに―事大と冊封
2 高麗とモンゴル帝国
3 外交・貿易と通訳
4 通文館と司訳院
5 主な中国語教科書
6 書名・成立年代・内容
7 現存のテキスト
8 『老乞大』・『朴通事』の現存テキスト
9 諺解本の体裁
10 声点
11 時代に応じた改訂
12 『老乞大』四種の対照
13 「漢児言語」
14 おわりに

04 長崎・琉球の通事●木津祐子
1 はじめに
2 長崎―唐通事とは
3 琉球―久米村通事とは

05 佚存書の発生―日中文献学の交流●住吉朋彦
1 佚書の淵藪
2 佚存書の発生と蘐園
3 佚存書と日中文献学
4 文献学の近代

06 漢文による筆談●金 文京
1 筆談─視覚によるコミュニケーション
2 日中間の筆談
3 朝鮮、ベトナム、中国間の筆談
4 筆談記録の編集
5 東アジア筆談の特異性と可能性

07 中国とベトナムにおける書籍交流●陳 正宏(鵜浦 恵訳)
1 はじめに
2 下賜、購書と翻刻―中越書籍交流史の概観
3 宋体と楷書―ベトナム漢籍刊本に見る中国の面影
4 代刻本・商業出版書―十九世紀の中越書籍交流の特殊な側面

08 中国と朝鮮の書籍交流●張 伯偉(金 文京訳)
1 初期の書籍交流と仏教
2 賜書と購書
3 朝鮮から中国への還流と紹介  
4 〝漢文化圏〟の書籍〝環流〟

09 東アジアの書物交流●髙橋 智
1 蔵書家銭曽の驚き
2 正平版論語
3 『論語』黄丕烈から陸心源、再び日本へ

10 日本と朝鮮の書籍交流●藤本幸夫
1 はじめに
2 奈良時代以前
3 平安―室町時代
4 豊臣秀吉朝鮮侵略時(一五九二〜一五九七年)鹵獲本
5 江戸時代
6 明治時代以降

11 日本における中国漢籍の利用●河野貴美子
1 国家経営の基盤としての漢籍の知
2 日本における漢字・漢文学習と漢籍
3 日本の言語文化の形成と漢籍―和と漢の往還

執筆者一覧
索引

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執筆者一覧

掲載順①現職②専門③主要著書・論文


編著者◉金 文京 →奥付

大西克也(おおにしかつや)
①東京大学教授
②中国語学・漢字学
③『アジアと漢字文化』(共編、放送大学教育振興会、二〇〇九年)、『馬王堆出土文献訳注叢書 戦国縦横家書』(共著、東方書店、二〇一五年)、「論上古漢語代詞〝之〟和〝其〟的替代功能」(『歴史語言学研究』13、商務印書館、二〇一九年)

古屋昭弘(ふるやあきひろ)
①早稲田大学名誉教授
②中国語史
③『張自烈『正字通』字音研究』(好文出版、二〇〇九年)、「上古音研究と戦国楚簡の形声文字」(『中国語学』257、二〇一〇年)

李 成市(りそんし)
①早稲田大学文学学術院教授
②古代東アジア史
③『木簡から古代がみえる』(木簡学会編、岩波書店、二〇一〇年)、「平壌楽浪地区出土『論語』竹簡の歴史的性格」(『国立歴史民俗博物館研究報告』194、二〇一五年)、『闘争の場としての古代史』(岩波書店、二〇一八年)

鄭 光(ちょんぐあん)
①高麗大学校名誉教授(韓国)
②韓国語、文字史、朝鮮時代訳学書
③ 『蒙古字韻研究』(オオクラ情報サービス 二〇一五年)、『李朝時代の外国語研究』(臨川書店 二〇一六年)

笹原宏之(ささはらひろゆき)
①早稲田大学教授
②日本語学・漢字学
③『日本の漢字』(岩波新書、二〇〇六年)、『国字の位相と展開』(三省堂、二〇〇七年)、『謎の漢字』(中公新書、二〇一七年)

荒川慎太郎(あらかわしんたろう)
①東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所准教授
②西夏語・西夏語文献
③『西夏文金剛経の研究』(松香堂、二〇一四年)、『敦煌石窟多言語資料集成』(共編、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、二〇一七年)、『プリンストン大学図書館所蔵西夏文妙法蓮華経─写真版及びテキストの研究』(創価学会・東洋哲学研究所、二〇一八年)

入口敦志(いりぐちあつし)
①国文学研究資料館教授
②江戸時代の学芸、出版文化
③『武家権力と文学 柳営連歌、『帝鑑図説』』(ぺりかん社、二〇一三年)、『漢字・カタカナ・ひらがな 表記の思想』(平凡社、二〇一六年)

遠藤織枝(えんどうおりえ)
①元文教大学教授
②日本語学、日本語教育学
③『中国の女文字─伝承する中国女性たち』(三一書房、一九九六年)、『中国女文字研究』(明治書院、二〇〇二年)、『消えゆく文字─中国女文字の世界』(三元社、二〇〇九年)

明木茂夫(あけぎしげお)
①中京大学教授
②中国古典楽理・中国文学・中国語学
③『中国地名カタカナ表記の研究─教科書・地図帳・そして国語審議会』(東方書店、二〇一四年)、劉東昇・袁荃猷編著『中国音楽史図鑑』(翻訳、科学出版社東京/国書刊行会、二〇一七年)、「豊田市中央図書館蔵安倍季良撰『律呂(山鳥秘要抄)』翻刻校注(一)~(三)」(中京大学『国際教養学部論叢』二〇一九年/二〇二〇年)


宇都宮啓吾(うつのみやけいご)
①大阪大谷大学教授
②日本語学(訓点語学)、文献学
③『坂東本『顕浄土真実教行証文類』角点の研究』(監修・執筆、東本願寺出版、二〇一五年)、「『秋萩帖』の書写者と編者について─円堂点成立の背景に及ぶ」(今野慎二編『秋萩帖の総合的研究』勉誠出版、二〇一八年)、「京都国立博物館松本文三郎文庫所蔵の悉曇資料について」(『学叢』42、二〇二〇年)

張 景俊(ちゃんぎょんじゅん)
①高麗大学校教授(韓国)
②韓国語史、釈読口訣
③『『瑜伽師地論』点吐釈読口訣の解読方法硏究』(二〇〇七年)、『釈読口訣辞典』(共著、二〇〇九年)、『『瑜伽師地論』巻20の釈読口訣譯註』(共著、二〇一五年)

吉田 豊(よしだゆたか)
①京都大学名誉教授、帝京大学文化財研究所客員教授
②イラン語文献学(ソグド語学)、歴史言語学、中央アジア学
③『ソグド人の美術と言語』(共編、京都、二〇一一年)、『中国江南マニ教絵画研究』(共編、二〇一五年)、Three Manichaean Sogdian letters unearthed in Bäzäklik, Turfan, Kyoto 2019.
Nguyen Thi Oanh(ぐえん・てぃ・おわいん)
①タンロン大学、タンロン認識・教育研究所副所長(ベトナム)
②ベトナム前近代における漢籍、漢文資料によるベトナムの漢文文学。漢文説話に関する研究。ベトナム・中国・日本の説話に関する比較研究、日・越の漢文訓読研究。
③Di sản Hán Nôm trong đời sống văn hóa xã hội Việt Nam (Trịnh Khắc Mạnh-Nguyễn Thị Oanh- Vương Thị Hường), Nxb.KHXH, 2016.、「漢字・字喃研究所所蔵文献をめぐって」(『【シリーズ】日本文学の展望を拓く5 資料学の現在』笠間書院、二〇一七年)、「ベトナムの漢字」(『日本語学』明治書院、二〇一八年)

佐藤晴彦(さとうはるひこ)
①神戸市外国語大学名誉教授
②中国語学・中国語史
③『元版「孝經直解」』(共編、汲古書院、一九九六年)、『老乞大─朝鮮中世の中国語会話読本』(共訳注、平凡社・東洋文庫699、二〇〇二年)、『元刊雜劇の研究─三奪槊・氣英布・西蜀夢・單刀會』(共訳注、汲古書院、二〇〇七年)

杉山 豊(すぎやまゆたか)
①京都産業大学准教授
②朝鮮語史
③「『分類杜工部詩諺解』初刊本の音調的特徴」(『朝鮮学報』210、朝鮮学会、二〇〇九年)、「歌曲唱 旋律에 反映된 辭說의 聲調(Ⅰ)─男唱歌曲羽調 및 界面調 二數大葉을 中心으로」(『국어국문학』171、국어국문학회、二〇一五年)、「『杜詩諺解』 注釋文의 文體에 對하여─〝懸吐體〟와〝諺語〟」(『한국문화』81、서울대학교 규장각한국학연구원、二〇一八年)

嶋尾 稔(しまおみのる)
①慶應義塾大学言語文化研究所教授
②ベトナム史
③ "Confucian Family Ritual and Popular Culture in Vietnam." Memoirs of the research department of the Toyo Bunko. No.69(2011)、「ギメ文書中のクメール・クロム関連史料の紹介」(共著、武内房司編『阮朝アーカイブズの世界─ギメ美術館所蔵阮朝地方行政文書を中心に』学習院大学東洋文化研究所、二〇一九年)、「ベトナム阮朝の漢文訓条と民間におけるその受容」(『日本儒教学会報』4、二〇二〇年)

西村浩子(にしむらひろこ)
①松山東雲女子大学教授
②日本語学
③Kakuhitsu stylus Studies: New Research for the 21st Century(『松山東雲女子大学人文学部紀要』11、二〇〇三年)、「正岡子規と角筆文献─法政大学図書館正岡子規文庫の角筆文献を中心として」(『小林芳規博士喜寿記念 国語学論集』汲古書院、二〇〇六年)、「角筆文献の可能性」(『歴史評論』768、二〇一四年)

陳 力衛(ちんりきえい)
①成城大学教授
②日本語史、日中言語交渉史
③『和製漢語の形成とその展開』(汲古書院、二〇〇一年)、『日本の諺・中国の諺』(明治書院、二〇〇八年)、『近代知の翻訳と伝播』(三省堂、二〇一九年)

石井公成(いしいこうせい)
①駒澤大学教授
②仏教と周辺文化
③『華厳思想の研究』(春秋社、一九九六年)、『聖徳太子─実像と伝説の間』(春秋社、二〇一六年)、『東アジア仏教史』(岩波新書、二〇一九年)

水越 知(みずこしとも)
①関西学院大学教授
②中国近世社会史
③「中国近世における親子間訴訟」(夫馬進編著『中国訴訟社会史の研究』京都大学学術出版会、二〇一一年)、「清代後期の夫婦間訴訟と離婚─『巴県档案(同治朝)』を中心に」(『東洋史研究』74─3、二〇一五年)、「清代後期の婦女「誘拐」について─『巴県档案(同治朝)』を中心に」(『関西学院史学』47、二〇二〇年)

永田知之(ながたともゆき)
①京都大学准教授
②中国古典文学
③『唐代の文学理論─「復古」と「創新」』(京都大学学術出版会、二〇一五年)、『理論と批評─古典中国の文学思潮』(臨川書店、二〇一九年)

大木 康(おおきやすし)
①東京大学教授
②中国文学
③『蘇州花街散歩 山塘街の物語』(汲古書院、二〇一七年)、『馮夢龍と明末俗文学』(汲古書院、二〇一八年)、『明清江南社会文化史研究』(汲古書院、二〇二〇年)

瀬間正之(せままさゆき)
①上智大学教授
②上代語・上代文学
③『記紀の文字表現と漢訳仏典』(おうふう、一九九四年)、『風土記の文字世界』(笠間書院、二〇一一年)、『記紀の表記と文字表現』(おうふう、二〇一五年)

沈 慶昊(しむぎょんほ)
①高麗大学校教授(韓国)
②韓国漢文学、朝鮮時代学術
③『朝鮮時代漢文学과詩経論』(一志社:ソウル、一九九九年)、『韓国漢文基礎学史』(太学社:ソウル、二〇一二年)

朴 成鎬(ぱくそんほ)
①韓国学中央研究院韓国学大学院助教授
②韓国古文書学
③『高麗末朝鮮初王命文書研究』(韓国学術情報、二〇一七年)、『二十功臣会盟軸─功臣과의 옛盟約을 지키다』(韓国学中央研究院出版部、二〇一七年)

高津 孝(たかつたかし)
①鹿児島大学教授
②中国文学・中国書誌学
③『博物学と書物の東アジア─薩摩、琉球と海域交流』(榕樹書林、二〇一〇年)、『琉球王国漢文文献集成』(共編、復旦大学出版社、二〇一三年)、『江戸の博物学 島津重豪と南西諸島の本草学』(平凡社、二〇一七年)

伊藤英人(いとうひでと)
①専修大学特任教授
②朝鮮半島の言語史、中韓言語接触史
③「中韓言語接触の観点から見た韓国漢字文」(韓文、『語文研究』46─4、二〇一八年)、「『高句麗地名』中の倭語と濊語」(『専修人文論集』105、二〇一九年)、「古代朝鮮半島諸言語に関する河野六郎説の整理と濊倭同系の可能性」(長田俊樹編『日本語「起源」論の歴史と展望』三省堂、二〇二〇年)

野崎充彦(のざきみつひこ)
①大阪市立大学大学院文学研究科教授
②朝鮮古典文学・伝統文化論
③「朝鮮時代の疾病と医療観─天人相関の視点から」(『韓国朝鮮の文化と文化』17、二〇一八年)、「洪吉童琉球渡海説の再検討」(『八重山博物館紀要』23、二〇一九年)、『慵斎叢話─15世紀朝鮮奇譚の世界』(集英社、二〇二〇年)

佐藤道生(さとうみちお)
①慶應義塾大学名誉教授
②古代・中世日本漢学
③『平安後期日本漢文学の研究』(笠間書院、二〇〇三年)、『三河鳳来寺旧蔵暦応二年書写 和漢朗詠集 影印と研究』(勉誠出版、二〇一四年)、『句題詩論考─王朝漢詩とは何ぞや』(勉誠出版、二〇一六年)

大谷雅夫(おおたにまさお)
①京都大学名誉教授
②国文学、和漢比較文学
③『歌と詩のあいだ─和漢比較文学論攷』(岩波書店、二〇〇八年)、『万葉集』一〜五(共著、岩波書店、二〇一三〜一五年)、『和

合山林太郎(ごうやまりんたろう)
①慶應義塾大学准教授
②近世・近代日本漢文学
③『幕末・明治期における日本漢詩文の研究』(和泉書院、二〇一四年)、「加藤王香編『文政十七家絶句』の成立過程とその後世への影響」(『藝文研究』117、二〇一九年十二月)、「西郷隆盛の漢詩と明治初期の詞華集」(『アジア遊学・文化装置としての日本漢文学』229・二〇一九年一月)

川口健一(かわぐちけんいち)
①東京外国語大学名誉教授
②ベトナム文学
③「東アジア比較文学からの『翹伝』(『文学遺産 大文豪グエン・ズー 回顧二五〇年』社会科学出版社、ハノイ、二〇一五年)、「自力文団とベトナム近代文学」(『フォンホア・ガイナイ紙および自力文団に関する展覧とシンポジウム紀要』グオイ・ヴェエト出版、カリフォルニア、二〇一四年)、『東南アジア文学への招待』(共編、段々社、二〇〇一年)

栗林 均(くりばやしひとし)
①東北大学名誉教授
②モンゴル文献学、モンゴル語学
③『「華夷訳語」(甲種本)モンゴル語全単語・語尾索引』(東北大学東北アジア研究センター、二〇〇三年)、「『華夷訳語』(甲種本)における同音漢字の書き分けについて」(大東文化大学『語学教育フォーラム』13、二〇〇七年)、『「元朝秘史」モンゴル語漢字音訳・傍訳漢語対照語彙』(東北大学東北アジア研究センター、二〇〇九年)

内田慶市(うちだけいいち)
①関西大学外国語学部、大学院アジア文化研究科教授
②中国語学、文化交渉学
③『漢訳イソップ集』(ユニウス、二〇一四年)、『拝客訓示の研究』(関西大学出版部、二〇一九年)、『南京官話資料集─《拉丁語南京語詞典》他二種』(関西大学出版部、二〇二〇年)

竹越 孝(たけこしたかし)
①神戸市外国語大学教授
②中国語学
③『朝鮮時代漢語教科書叢刊続編』(共編、中華書局、二〇一一年)、『満漢字清文啓蒙─校本と索引』(好文出版、二〇一六年)、『早期北京話珍稀文献集成・清代満漢合璧文献萃編』(共編、北京大学出版社、二〇一八年)

木津祐子(きづゆうこ)
①京都大学大学院教授
②中国語学史
③『京都大学文学研究科蔵 琉球写本『人中畫』四巻付『白姓』』(臨川書店、二〇一三年)、「「崎陽の学」と荻生徂徠─異言語理解の方法を巡って」(『日本中国学会報』68、二〇一六年十月)、「唐通事の語る長崎唐三寺:クレオール文学の担い手としての唐通事」(『十七世紀の東アジア文化交流─黄檗宗を中心に』臺大出版中心、二〇一八年六月)

住吉朋彦(すみよしともひこ)
①慶應義塾大学教授
②東洋書誌学
③『中世日本漢学の基礎研究 韻類編』(汲古書院、二〇一二年)、『図書寮漢籍叢考』(共編、汲古書院、 二〇一八年)

陳 正宏(ちんせいこう)
①中国復旦大学古籍整理研究所教授
②中国古典文献学、東アジア漢籍版本学
③『東亜漢籍版本学初探』(上海:中西書局、二〇一四年)、「二〇一四年中文古籍整理与版本目録学国際学術研討会論文集」(『越南漢喃古籍里的広東外銷書』、南寧:広西師範大学出版社、二〇一五年)

張 伯偉(ちょうはくい)
①南京大学文学院教授、域外漢籍研究所所長(中国)
②中国詩学、東アジア漢文学
③『作為方法的漢文化圈』(北京:中華書局、二〇一一年)、『東亜漢文学研究的方法与実践』(北京:中華書局、二〇一七年)

髙橋 智(たかはしさとし)
①慶應義塾大学教授
②中国書誌学
③『書誌学のすすめ』(東方書店、二〇一〇年)、『海を渡ってきた漢籍─江戸の書誌学入門』(日外アソシエーツ、二〇一六年)

藤本幸夫(ふじもとゆきお)
①富山大学名誉教授・麗澤大学客員教授
②朝鮮語学・朝鮮文献学
③『日本現存朝鮮本研究 集部』(京都大学学術出版会、二〇〇六年)、『日韓漢文訓読研究』(編著、勉誠出版、二〇一四年)、『日本現存朝鮮本研究 史部』(韓国東国大学校出版部、二〇一八年)

河野貴美子(こうのきみこ)
①早稲田大学教授
②和漢古文献研究、和漢比較文学
③『日本霊異記と中国の伝承』(勉誠社、一九九六年)、『日本「文」学史』一〜三(共編著、勉誠出版、二〇一五〜二〇一九年)

[翻訳]

鵜浦 恵(うのうらめぐみ)
①慶應義塾大学非常勤講師
②『三国志演義』を中心とした明代白話小説
③「江戸時代における『三国志演義』受容の一様相─『三国志画伝』と『通俗三国志』の比較を中心に」(『藝文研究』114、二〇一八年)、「毛宗崗本『三国志演義』の特徴─曹操臣下の文官における人物描写の比較の試み」(『慶應義塾中国文学会報』3、二〇一九年)