東京大学「文学部の扉」企画展:AIと人文学展 AIのある研究生活(2025年10月14日(火)〜10月31日(金)、本郷キャンパス 法文2号館1階「文学部の扉」安田講堂側広場前)

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/events/z0105_00015.html

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※詳細は上記サイトをご確認ください。


人工知能(AI)の利用が「日常」となったいま、人文学の研究者はこの変化をどう受け止めているのでしょうか。この展示は、研究者たちがいま、まさに経験している「AIのある研究生活」をお見せします。第24回ホームカミングデイ文学部企画シンポジウム「AIと人文学」に連動した展示や、若手研究者の実践例を伝えます。

本展示は、第24回ホームカミングデイ文学部企画シンポジウム「AIと人文学」(10月18日13時開始、配信なし)との連動企画です。10月20日以降には、シンポジウムの開催記録を活かした追加展示が加わります。
展示室へは無料でどなたでも入場できます


【展示内容】
新技術の普及期には、賛否どちらの立場からも、期待や懐疑、極論、偏見、その他の思想・感情が(しばしば、創作的に)表現されます。時代ごとに支配的な情報メディアが移り変わるにつれ、人文学の対象・手法はもちろん、学問としての内実もまた、めまぐるしく揺れ動いてきました。
大規模言語モデル(LLM)が科学・技術・広告・芸術の境界を揺るがし、超知能(ASI・AGI)への期待が国家規模のマネーゲームを促す世界で、日本の人文学はどのような役割を担えるでしょうか。
この問いを適時的に扱うため、本展の企画・制作には、およそ考えつくあらゆる場面でLLM製品を使いました。展示品のデザイン・制作はもちろん、企画書の作成、先行例の調査、会議の要約、画像の加工、タスク管理やシフト作成にも。展示準備は、わずか2ヶ月ほどの短期間で進められました。
各展示には、大量生産、情報化、指示/参加をめぐる文化史への目配せが潜んでいます。例えば未来派、レディメイド、機械美術、ポップアート、インストラクションアート、メディアアート、同人文化、シミュレーショニズム、ネットアート、そしてAIアートに至るまで。複製技術を介して「知性とは何か」を問いかけた先人たちの試みに、この展示がわずかでも新しい視点を加え、人文知への多様な関心を誘う入口となることを願っています。
(出所:「AIと人文学展」ディレクター「ごあいさつ」)


主催: 東京大学文学部・人文社会系研究科
共催: 東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学研究専攻
監修: 高岸輝 教授(美術史学、文学部広報委員長)
小林真理 教授(文化資源学)
テキスト提供:  阿部公彦 教授(英語英米文学)
古田徹也 准教授(倫理学)
瀧川裕貴 准教授(社会学)
佐藤淳 名古屋工業大学工学部 教授(情報工学)
作品提供: 小川潤 助教(人文情報学)
笠井康平(大学院生)
溝上心太(大学院生)