染谷智幸・畑中千晶編『全訳 男色大鑑〈歌舞伎若衆編〉』(文学通信)

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10月中旬の刊行予定です。

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染谷智幸・畑中千晶編
『全訳 男色大鑑〈歌舞伎若衆編〉』
ISBN978-4-909658-04-3 C0095
四六判・並製・242頁(8頁カラー口絵+232頁)
定価:本体1,800円(税別)

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俺の推し、尊みがすぎる!
西鶴がオレ様全開で描き尽くした歌舞伎若衆図鑑、遂にわかりやすい現代語で降臨。

そこは歌舞伎が演劇として確立する直前の激動の時代。歌舞伎劇場は今とは全く違う、まさに小屋。今でいえば、50人くらいが入る場末のストリップ小屋に200人くらいが雪崩れ込むような場所。「ころじをれ、目もとの海より見物満ちて、今一度出せ出せ」(いっそのこと殺してくれと、その美しい目元に心射ぬかれた見物客どもが満ち満ちて、舞台の袖に辰弥が引っ込めば、もう一度、舞台に出せ! 出せ!)と舞台役者の美しさに狂った観客が叫ぶような場所。西鶴はそんな凄艶な世界を愛しすぎるゆえに「この道すきものの我なれば」(歌舞伎に関してはほかの誰よりも通じている私なので)と、遂に自ら作品中にさえ顔を出す始末。
この躍動感にあふれる世界で、西鶴が描き出したものは何か。さまざまな愛の形をお楽しみ下さい。前作『全訳 男色大鑑〈武士編〉』よりさらにパワーアップしております。古典文学は、ここから学ぶと絶対楽しい!

豪華漫画家陣[あんどうれい、大竹直子、九州男児、こふで、紗久楽さわ]の挿絵付きで、現代語訳は、若手中心の気鋭の研究者、佐藤智子、杉本紀子、染谷智幸、畑中千晶、濱口順一、浜田泰彦、早川由美、松村美奈。コラムに河合眞澄(大阪府立大学名誉教授)という最強布陣でお届けします。

以下で先行販売予定!ぜひご来場下さい!!
若衆文化研究会(秋祭り)(2019年10月5日(土曜)、14:00〜17:00まで、京浜東北線・王子駅前「北(ほく)とぴあ」第2研修室)

★全訳『男色大鑑』特設サイト
https://bungaku-report.com/blog/2018/07/post-235.html

既刊★染谷智幸・畑中千晶編『全訳 男色大鑑〈武士編〉』(文学通信)
https://bungaku-report.com/books/ISBN978-4-909658-03-6.html

★公式twitter
https://twitter.com/nanshokuokagami


【編者・執筆者紹介】

■編著者

染谷智幸(そめや・ともゆき)
茨城キリスト教大学教授。『西鶴小説論―対照的構造と〈東アジア〉への視界』(翰林書房、2005年)、染谷智幸/畑中千晶編『男色を描く 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉』(勉誠出版、2017年)、西鶴研究会編『気楽に江戸奇談!RE: STORY井原西鶴』(笠間書院、2018年)、『日本永代蔵 全訳注』(講談社学術文庫、2018年)など。

畑中千晶(はたなか・ちあき)
敬愛大学教授。『鏡にうつった西鶴 翻訳から新たな読みへ』(おうふう、2009年)、KADOKAWA『男色大鑑』(B's-LOVEY COMICS)の解説(2016年)、染谷智幸/畑中千晶編『男色を描く 西鶴のBLコミカライズとアジアの〈性〉』(勉誠出版、2017年)、西鶴研究会編『気楽に江戸奇談!RE: STORY井原西鶴』(笠間書院、2018年)など。


■執筆者

河合眞澄(かわい・ますみ)
大阪府立大学名誉教授。『近世文学の交流―演劇と小説―』(清文堂、二〇〇〇年)、『上方狂言本 八』(共著、古典文庫、一九七一年)、新日本古典文学大系『上方歌舞伎集』(共著、岩波書店、一九九八年)など。
担当 コラム

佐藤智子(さとう・さとこ)
東京都公立小学校教諭。「研究史を知る『武道伝来記』」『西鶴と浮世草子研究』」Vol.3(笠間書院、二〇一〇年)、「校注・解説」『「むだ」と「うがち」の江戸絵本 黄表紙名作選』(小池正胤著、笠間書院、二〇一一年)、「小学校における草双紙作品の教材活用について(その一)〜(その三)」(『叢 草双紙の翻刻と研究』第37号、二〇一六年二月〜第39号、二〇一八年二月)など。
担当[訳]巻5の4、巻6の3

杉本紀子(すぎもと・のりこ)
東京学芸大学附属国際中等教育学校主幹教諭『「むだ」と「うがち」の江戸絵本 黄表紙名作選』(小池正胤箸、笠間書院、二〇一一年)(校注・解説)、『国語教師のための国際バカロレア入門―授業づくりの視点と実践報告』(半田淳子編著、大修館書店、二〇一七年)(第2章④解説)、「国立国会図書館蔵 黄表紙『王子長者』について」(『叢 草双紙の翻刻と研究』第39号、二〇一八年二月)など。
担当[訳]巻6の1、巻6の2

濵口順一(はまぐち・じゅんいち)
男色文学研究家・博士(日本文化)。「野傾物の発生と消滅―江島其磧の作品を中心に」(『日本文学』52巻6号、二〇〇三年六月)、「『男色子鑑』と『男色大鑑』―山八と西鶴を巡って―」(『解釈』50巻9・10号、二〇〇四年一〇月)。
担当[訳]巻5の5、巻7の4‌・‌5

浜田泰彦(はまだ・やすひこ)
佛教大学准教授。『三弥井古典文庫 武家義理物語』(共著、三弥井書店、二〇一八年)、「『色里三所世帯』の再検討―「天子」を真似る外右衛門―」(『鯉城往来』第一九号、二〇一六年一二月)、「見物左衛門とその子孫たち―狂言から黄表紙・歌舞伎へ―」(『京都語文』第二六号、二〇一八年一一月)など。
担当[訳]巻8の2・3

早川由美(はやかわ・ゆみ)
奈良女子大学博士研究員・愛知淑徳大学非常勤講師。 『西鶴考究』(おうふう、二〇〇八年)、『〈江戸怪談を読む〉猫の怪』(共著、白澤社、二〇一七年)、『〈奇〉と〈妙〉の江戸文学事典』(項目執筆、長島弘明編、文学通信、二〇一九年)など。
担当[訳]巻8の4、解説1

松村美奈(まつむら・みな)
愛知教育大学・愛知大学非常勤講師。西鶴研究会編『気楽に江戸奇談!RE:STORY 井原西鶴』(笠間書院、二〇一八年)、『仮名草子集成 第53巻』(共著、東京堂出版、二〇一五年)、「『和漢乗合船』典拠考―運敞著『(正続)寂照堂谷響集』との関係から」(『日本文学』62巻3号、二〇一三年三月)など。
担当[訳]巻7の2‌・‌3

あんどうれい(あんどう・れい)
SNSに江戸を舞台にした、江戸こぼれ話BL漫画「エドと右京」を投稿。『男色大鑑ー無惨編ー』(KADOKAWA)など。
担当[イラスト]巻1の2・巻2の3
twitterアカウント @Rei_Ando

大竹直子(おおたけ・なおこ)
漫画家。一九九三年、角川書店よりデビュー。主に日本の歴史・時代物を中心に執筆。著書に「白の無言」(竹書房)「写楽(原作/皆川博子)」「源平紅雪綺譚」「秘すれば花」「しのぶれど」「百々之助☆変化」「阿修羅の契」(小池書院)など。
担当[イラスト]巻1の4・巻2の2
twitterアカウント @naokoohtake6969 ‏

九州男児/松山花子(きゅうしゅうだんじ/まつやまはなこ)
主要作品に、『課長の恋』(ビブロス、リブレ出版)、『ネコ侍』(日本文芸社)、『ヨメヌスビト』(オークラ出版)など。
担当[イラスト]巻4の2・巻4の3
twitterアカウント @kyusyu_danzi

こふで(こふで)
プランタン出版『Canna』vol.57にて読み切り「春はまだ交わらない」で商業デビュー。2018年5月から本格的に漫画、絵の仕事を開始。江戸をメインジャンルとして商業誌を中心に活動中。
担当[イラスト]巻4の4・巻4の5
twitterアカウント @kkkkhofude

紗久楽さわ(さくら・さわ)
江戸BL漫画「百と卍」(祥伝社)連載中。同作が『このBLがやばい!2018年度(宙出版)』第一位、『ちるちるBLアワード2018』次に来るBL部門第一位。代表作はNHK木曜時代劇化作品・畠中恵原作『まんまこと』コミカライズ(秋田書店)、『かぶき伊左』(KADOKAWA/エンターブレイン)は二〇一四年文化庁メディア芸術祭・委員会推薦作品。
担当[イラスト]巻2の5・巻3の2
twitterアカウント @climnon


【目次】

・カラー口絵(あんどうれい、大竹直子、九州男児、こふで、紗久楽さわ)
・あなたの心が今、求めているのはどの若衆? Yes Noで選ぶ! 「衆門の十哲」
・若衆チャート

・巻頭言 「殺じをれ!」(いっそ、殺してくれ!)のオレ様若衆図鑑(染谷智幸)
・お読みになるまえに こんな現代語訳を目指しました/こんな「おまけ」も付けました

全訳 男色大鑑〈歌舞伎若衆編〉開幕!

巻5
1 涙の種は紙見世(かみみせ)
2 命乞ひは三津寺(みつでら)の八幡
3 思ひの焼付(たきつけ)は火打石(ひうちいし)売り
4 江戸から尋ねて俄(にわか)坊主
5 面影(おもかげ)は乗掛(のりかけ)の絵馬(えうま)

巻6
1 情(なさけ)の大盃潰胆丸(おおさかずきびっくりまる)
2 姿は連理(れんり)の小桜
3 言葉とがめは耳にかかる人様(ひとさま)
4 忍びは男女(なんにょ)の床違(とこちが)ひ
5 京へ見せいで残り多いもの

巻7
1 蛍(ほたる)も夜は勤(つと)めの尻
2 女形(おんながた)もすなる土佐日記(とさにっき)
3 袖(そで)も通さぬ形見(かたみ)の衣
4 恨(とら)みの数を打つたり年竹(としだけ)
5 素人絵(しろうとえ)に悪(にく)や金釘(かなくぎ)

巻8
1 声に色ある化物(ばけもの)の一ふし
2 別れにつらき沙室(しゃむ)の鶏(にわとり)
3 執念(しゅうねん)は箱入(はこいり)の男
4 小山(こやま)の関守(せきもり)
5 心を染めし香の図(ず)は誰(たれ)

解説1 西鶴の推し若衆ナンバーワン上村辰弥 (早川由美)
一 辰弥はよい子
二 時代の求める芸風とは
三 辰弥の生い立ち
四 西鶴の好み

解説2 若衆を知らずして歌舞伎を語るなかれ─歌舞伎の歴史と若衆─ (染谷智幸)
一 阿国歌舞伎は倒錯のオンパレード
二 受け継がれる歌舞伎のDNA
三 「女歌舞伎が禁止されて若衆歌舞伎が起こった」は誤り
四 若衆歌舞伎の源流は中世の稚児文化
五 モードとしての野郎帽子
六 『男色大鑑』後半は歌舞伎の激動期
七 『男色大鑑』登場の役者たちは、いつ活躍したのか
付・『男色大鑑』登場役者(代表的)活躍時期一覧

コラム 歌舞伎の「ほめことば」(河合眞澄)

あとがき(畑中千晶)

執筆者プロフィール