福井市橘曙覧記念文学館:特別展「源氏物語を愛して―現代語訳に挑んだ作家たち」(2024年9月27日(金)~11月17日(日)、第1展示室)

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展覧会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.fukui-rekimachi.jp/tachibana/events/detail.php?post_id=92
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※詳細は上記サイトをご確認ください。

 平安時代に書かれた『源氏物語』は、中世の頃までは一部の人だけが読むことができる特別な読み物でした。江戸時代には出版技術が進んだことで、『源氏物語』の刊行がはじまり、絵入り版や解説書、ダイジェスト版ともいうべき版本など多様な書物が出版され、大衆に広く読まれるようになりました。福井藩主であった松平春嶽公も大変興味を持ち、橘曙覧に城中での講義を依頼したという話も残されています(残念ながら実現はしませんでした)。
 千年以上も前に書かれた『源氏物語』を原文で読むことは、大変難しいものです。物語の魅力をわかりやすく伝えたいとの思いから、与謝野晶子をはじめとして谷崎潤一郎や円地文子など何人もの作家が現代語訳に取り組みました。五十四帖にも及ぶ長い物語の訳を完成させるまでには、震災による原稿の焼失や、作家本人が病気を患うなど困難をともないましたが、出版された作品はどれもベストセラーとなり、『源氏物語』の素晴らしさを私たちに伝えてくれています。
 本展では、自筆原稿などとともに、『源氏物語』の現代語訳に取り組んだ作家たちをご紹介します。今なお多くの読者を持ち続けている物語の魅力を、彼らの"源氏物語"を通して知っていただけたら幸いです。

会期
2024年9月27日(金)~11月17日(日)

定休日
月曜日(祝日の場合は翌平日)

開館時間
9:00~17:15(入館は16:45まで)

観覧料
300円(中学生以下、70歳以上、障がい者とその付添人は無料です)

◆展示解説
9月29日(日)
10月26日(土)
各回14:00~(30分程度)※要観覧券
担当学芸員が展示内容の解説を行います。