社会言語科学会:第6回シンポジウム(2024年9月14日(土)10:00~17:45、大阪大学豊中キャンパス)※要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.jass.ne.jp/symposium/sympo-next/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。

日時
2024年9月14日(土)

10:00-12:00
スチューデント・ワークショップ
13:00-13:30
総会
13:30-17:45
シンポジウム
※13:00-13:30に開催される会長挨拶・総会には,学会員の方のみご参加いただけます.

会場
大阪大学豊中キャンパス
参加受付:文法経講義棟1階(「豊中キャンパスマップ」)マップ6番
シンポジウムのメイン会場:文法経講義棟4階 文41大講義室(「会場案内図」)
        中継会場:文法経講義棟4階 法第42講義室

開催方法
対面(天候状況によってはオンラインに変更する可能性があります)

共催
大阪大学大学院人文学研究科,言語系学会連合

テーマ名
「モビリティとことば」

企画責任者
三宅和子(東洋大学)

概要
21世紀は「移動の時代」といわれる.歴史を顧みれば移動は繰り返されてきた.しかし近年は電子メディアの発達やグローバル化が進み,人や言語間の移動のみならず,時空間の移動,情報,習慣,文化の移動など,様々な「移動」が,世界中で日常的に,身体感覚を伴って経験されている.いわゆる「常態」としての移動である.移動をめぐる事象の多様性と流動性,複雑性が顕著になってきた現在,人々のことばと社会の現実を把握するには,どのような視点や方法論が求められるのだろうか.従来の人文社会科学のパラダイムでは捉えきれない現象を前に,私たちは新しいフェイズへの「移動」を必要としているのではないだろうか.ここに,現代社会を読み解く鍵概念「モビリティ」の視点からこの問題を議論する試みの大きな意味がある.

本シンポジウムでは,言語研究における「モビリティ」の視点を整理し,言語間の移動,移動と定住をめぐる言語コミュニティ,モバイル・ライブズの多様な言語実践などの具体的な研究事例を示す.そして得られた知見から,今後の研究に必要なアプローチや方法論,視点について議論する.私たちの中にある多様な「移動」を発見し,振り返り,新たな視点を共有することで,今後の社会言語科学,さらにはひと・文化・社会・ことばを探究する研究の発展に繋がることが期待される.

話題提供者(予定,順不同)
猿橋順子(青山学院大学:国フェスの多言語公共空間とコミュニティ形成:想像の共同体から実践の共同体まで) 
新井保裕(文京学院大学:中国朝鮮族の移動性:社会的・文化的・歴史的必然性とことば)
福島青史(早稲田大学:移動する家族の言語政策と公共の言語政策:戦略としての複言語主義)
三宅和子(東洋大学:在英「日本人」コミュニティの変容:ライフスタイル移民の多様性)

指定討論者
朝日祥之(国立国語研究所)