社会言語科学会:講習会2024秋:研究倫理審査にチャレンジ!:人を対象として映像・音声データを収録する研究を例に(2024年9月2日(月)13:00〜17:00、早稲田大学早稲田キャンパス3号館)※要申し込み
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●公式サイトはこちら
https://www.jass.ne.jp/course/course-next/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。
趣旨
責任ある研究活動のため,近年では研究倫理がますます重要視されてきている.本学会でも,「倫理綱領」において,学会員と本学会の活動への参加者が遵守しなければならない点として,基本的人権の尊重,差別の禁止,プライバシーの保護,データの取扱いの適切性,剽窃・盗用・捏造の禁止,オーサーシップ,研究資金の適正な取扱い,などの計10項目が掲げられている.これらのうち,基本的人権の尊重や差別の禁止などは研究活動だけに限られない,社会一般における倫理である.逆に,剽窃・盗用・捏造の禁止やオーサーシップ,研究資金の適正な取扱いなどについては,現在では研究教育機関に所属する者なら定期的に研修等を受けているだろう.
そうした中,研究者にとってより判断が難しく,悩みが多いと思われるのが,「プライバシーの保護」や「データの取扱いの適切性」の部分,一般的な用語ではインフォームドコンセントや個人情報保護,肖像権などに関わる問題であろう.これらの問題が難しいのは,一方で社会におけるさまざまな技術の発展やそれに応じた人々の価値観の変化,他方では映像や音声などのマルチモーダルデータのますます幅広い研究利用によるだろう.
より具体的に,各研究者が日々の研究活動を遂行していく中で直面する課題の一つが所属機関や学会等による研究倫理審査である.そこで,本講習会では,主に映像や音声などのデータを収録・分析する研究のための研究倫理審査の際に,特にインフォームドコンセントや個人情報保護などについて,なぜこれらの項目について審査が必要なのかや,実際にどのような項目を,どのような表現で,記入すればよいかといった具体的な点について,原理原則のレベルから各種研究倫理委員会の現状のスタンダードまで幅広く学ぶことを目的にする.
今回の講習会では,こうしたテーマ上の特徴を踏まえ,プログラムを次の4段階で進めていく.各自の研究テーマについて,所属機関等の実際の研究倫理審査書類を念頭に,自分で手を動かしたり他の参加者と共に議論することを通じて,個人情報保護等の研究倫理の考え方に習熟し,自信をもって申請が進められるようになることを目指す.
なお,この講習会は本学会倫理委員会との共催で行われる.
プログラム(2以降の時間は目安です)
13:10-14:30 講義
14:40-15:10 個別ワーク
1を踏まえた上で,受講生がなるべく自身の所属機関・学会の研究倫理申請用フォームを持参し,自身の研究課題に関して実際に記入してみる.
15:20-16:30 グループワーク
少人数のグループに分かれ,2で各自が記入した内容について相互に確認や相談などを行う.講師と助手が各グループに参加・巡回するので質問・相談することもできる.
16:45-17:30 個別質問・相談会
3までの全体プログラム終了後も,希望者は講師陣に個別に質問・相談できる.
講師
小磯花絵氏(国立国語研究所研究系教授):『日本語日常会話コーパス (CEJC)』開発責任者
※個別ワークやグループワークなどは事業委員も助手としてサポートします.
定員
50名(定員を超える応募があった場合には,講師・委員で相談の上で多少の増員も検討)
形態
対面開催
日時・場所
2024年9月2日(月)13:00-17:00
早稲田大学早稲田キャンパス3号館
参加費
1,000円(会員/非会員,一般/学生とも共通)
※当日受付で参加費1000円をお釣りが出ないようお支払いください.