早稲田大学総合人文科学研究センター:李成市教授講演会「日本木簡の淵源を求めて―ヒエログロシア(聖語制)の中の韓国木簡」(2023年3月10日(金)16:30〜18:00、早稲田大学戸山キャンパス33号館3階 第1会議室)

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講演会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.waseda.jp/inst/sgu/news/2023/02/27/21770/

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※詳細は上記サイトをご確認ください。


要旨

日本木簡は7世紀中ごろに日本独自に発生し、その後、列島内で独自の展開をとげたとみなされてきた。すでに中国大陸では制度的には4世紀中ごろに紙への移行が果たされたからである。しかし1990年代末以降に韓国木簡の本格的な研究が開始され、さらに出土例が増えるにつれて、出土点数の圧倒的な差(37万点/千点以下)はあっても、日本木簡のほぼ全種類が検出されている。今や両者の影響関係は否定できない。問題とすべきは、様々な形態をした木簡という書写材料と文字(文体、文書形式、造字、書体、符合等)からなる総体としての木簡文化の伝播と受容にとどまらない。両者の木簡文化を素材にして、普遍語としての漢語・漢文(ヒエログロシア)から和語(俗語)への関係の中に、韓国木簡を媒介させてみることはできないかという関心である。これまで出土した韓国木簡から参考になる事例を可能な限り提示してみたい。


日時:2023年3月10日(金)16:30-18:00 (JST)
会場:早稲田大学戸山キャンパス 33号館3階 第1会議室
参加:学生、教員、一般
使用言語:日本語
参加費:無料
主催:早稲田大学 総合人文科学研究センター 角田柳作記念国際日本学研究所
共催:スーパーグローバル大学創成支援事業 早稲田大学国際日本学拠点
スケジュール


モデレーター: 陣野英則 (早稲田大学文学学術院 教授) ・山本聡美 (早稲田大学 教授)
16:30-16:40 開会挨拶・趣旨説明: 鈴木登美 (コロンビア大学 教授)・十重田裕一 (早稲田大学 教授)
16:40-17:15 講演: 李成市 (早稲田大学 教授)
17:15-17:45 コメント: ハルオ・シラネ (コロンビア大学 教授、日本学士院客員)
17:45-17:55 質疑応答
17:55-18:00 閉会挨拶: 河野貴美子 (早稲田大学 教授)