全国漢文教育学会3月講演会「元結―諷諭の詩人」加藤 敏 氏(千葉大学名誉教授)(令和5年3月11日(土)16時~17時、湯島聖堂斯文会館会議室)

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講演会情報です。

●公式サイトはこちら
https://www.zenkankyo.gr.jp/info/383/

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※詳細は上記サイトをご確認ください。


3 月講演会
(事前申し込み不要。会員外の方々の来聴も歓迎いたします。)


「元 結 - 諷 諭 の 詩 人」
講師:加藤 敏 先生(千葉大学名誉教授)

日時:2023 年 3 月 11 日(土)16:00~17:00
会場:斯文会館会議室(湯島聖堂内)
御茶ノ水駅下車徒歩2分(JR・地下鉄丸ノ内線・千代田線)
費用:無料
主催:全 国 漢 文 教 育 学 会


【講演内容紹介】
盛唐末期は、唐王朝の繁栄が極に達して社会の矛盾が露出し、王朝が崩壊に瀕した安史の乱を
経て、知識人のあり方、文学観が大きく変化しつつあった時期でした。
元結(719-772)は動乱の時代を見つめ、独特な諷諭の文学を展開した文章家・詩人で、その
活躍した時期は杜甫(712-770)ともほぼ重なります。
彼は大変興味深い詩文を多く残しています。杜甫を感動させた新楽府(しんがふ)「舂陵行
(しょうりょうこう)」、「賊退示官吏(賊退きて官吏に示す)」、顔真卿が揮毫し、浯渓(ごけい)の摩崖碑として名高い「大唐中興頌」などはその代表的作品ですが、一方で、奇怪な水と石のたたずまいをこよなく愛し、諷諭とは対極にあるような詩文も著しています。
この度は、元結の詩文を読み解きつつ、その生涯と文学についてお話しします。杜甫の「兵車行」、「石壕吏」、白居易の「売炭翁」等の読みを深める教材研究の契機としていただければ幸いです。