東京大学ヒューマニティーズセンター: 第86回オープンセミナー「荻生徂徠『絶句解』の謎を解く―荻生家史料の可能性」(2023年2月10日(金)16:00〜18:00、Zoom)※要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
https://hmc.u-tokyo.ac.jp/ja/open-seminar/2023/86-ogyu-sorai-zekkukai/
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


日時:2023年2月10日(金)16:00-18:00
場所:Zoomオンライン開催
報告者:高山 大毅(東京大学大学院総合文化研究科 准教授)
使用言語:日本語
主催:東京大学ヒューマニティーズセンター
共催:東京大学駒場図書館


2021年12月に荻生徂徠の御子孫より、荻生家伝来の史料が駒場図書館に寄贈され、現在、調査・整理が行われています。このセミナーでは、数ある貴重史料の中から、「五言絶句百首解」「滄溟七絶三百首解」を取り上げて、近世日本文学研究における、荻生家史料の重要性の一端を示したいと思います。「五言絶句百首解」「滄溟七絶三百首解」は、明代の詩に徂徠が注釈を施したもので、『絶句解』の稿本に当たります。『絶句解』は、今日、専門家以外にはほとんど知られていない著作ですが、江戸中期には漢詩の選集として多くの読者を獲得していました。しかし、『絶句解』の成立過程については様々な「謎」があり、報告者はこの「謎」に悩まされてきました。荻生家史料の「五言絶句百首解」「滄溟七絶三百首解」は「謎」を解明する上での重要な手掛かりを与えてくれます。報告者の『絶句解』研究の経緯を含めて、荻生家史料及び『絶句解』の魅力を分かりやすくお話できればと思っています。