第8回源氏絵データベース研究会:シンポジウム「桃山・江戸時代源氏絵研究の最前線」(2021年12月26日(日)13:00~17:30、Zoom)※会員外要申し込み

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研究会情報です。

●公式サイトはこちら
http://blog.livedoor.jp/mariko1961/archives/52334787.html
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※詳細は上記サイトをご確認ください。


第8回源氏絵データベース研究会
シンポジウム「桃山・江戸時代源氏絵研究の最前線―図様の継承と創造」

主催:源氏絵データベース研究会・科学研究費補助金基盤研究(B)
「オントロジーに基づく源氏絵データベースを共有・活用した源氏絵の総合研究」(研究代表者:稲本万里子)

 源氏絵データベース研究会ならびに源氏絵データベース科研では、2019年12月にシンポジウム「室町時代源氏絵研究の最前線」を開催しました。このシンポジウムでは、九州国立博物館の「扇面画帖」、ハーバード大学美術館の土佐光信筆「源氏物語画帖」、毛利博物館の「源氏物語絵巻」の発表をとおして、土佐光信の画風の特徴と、土佐光信に至る画風、土佐光信以降の画風の特徴を明らかにすることができました。本シンポジウムでは、前回のシンポジウムを受けて、桃山時代以降の狩野派や土佐派の絵師たちが、土佐光信以降の土佐光茂様式の何を継承し、何を継承しなかったのか、何を創造したのかを明らかにしていきます。
 第1部では、狩野派と土佐派の源氏絵を取りあげます。狩野派研究の三宅秀和氏には、狩野派がいかに土佐光茂様式を取り入れたのか、狩野派による源氏絵の挑戦について発表していただきます。やまと絵研究の片桐弥生氏と本田光子氏には、土佐光則と土佐光起による図様の継承と創造について発表していただきます。第2部は、源氏絵の広がりと称し、建築史の赤澤真理氏に、土佐光吉の源氏絵から幻の「源氏物語絵巻」に至る源氏絵の建築空間の変遷について、鷹狩図が専門の水野裕史氏には、源氏絵の行幸の場面から鷹狩図への展開について、ご発表いただきます。第3部では、これらの発表をふまえ、コメンテーターを交えて、発表者によるディスカッションをおこないます。


日  時:2021年12月26日(日)13:00~17:30
開催方法:Zoomによるオンライン開催
源氏絵データベース研究会会員以外は、Google Formによる事前予約制


開会の辞:稲本万里子(恵泉女学園大学)

第1部 狩野派と土佐派の源氏絵
趣旨説明・登壇者紹介:稲本万里子

発表1
発表者:三宅秀和(群馬県立女子大学)
題 目:土佐光茂以降、永徳期・光信期狩野派の源氏絵への挑戦

発表2
発表者:片桐弥生(静岡文化芸術大学)
題 目:土佐光則の源氏絵―場面選択と図様にみる継承と創造―

発表3
発表者:本田光子(愛知県立芸術大学)
題 目:土佐光起の源氏絵図様

第2部 源氏絵の広がり
発表4
発表者:赤澤真理(大妻女子大学)
題 目:江戸時代前期の源氏絵に示された建築空間―格式表現の獲得から多様性へ―

発表5
発表者:水野裕史(筑波大学)
題 目:源氏絵から転用された図様―鷹狩を中心に

第3部 ディスカッション
題  目:桃山・江戸時代源氏絵研究の最前線―図様の継承と創造
パネラー:三宅秀和、片桐弥生、本田光子、赤澤真理、水野裕史
コメンテーター:高松良幸(静岡大学)、髙岸輝(東京大学)、龍澤彩(金城学院大学)
司  会:稲本万里子

閉会の辞:稲本万里子