大阪歴史博物館:特別展「難波をうたう-万葉集と考古学-」(令和3年10月2日(土)~12月5日(日))【講演会「万葉集・古代史の中の難波」①井上さやか 氏(奈良県立万葉文化館 指導研究員)②栄原永遠男 氏(当館名誉館長、大阪市文化財協会理事長)(10月17日(日)午後1時半~午後4時半、4階 講堂)※要申し込み】

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展覧会・講演会情報です。

●公式サイトはこちら
展覧会
http://www.mus-his.city.osaka.jp/news/2021/naniwawo_utau.html
講演会
http://www.mus-his.city.osaka.jp/news/2021/naniwawo_utau/naniwautau_kouenkai.html
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※講演会の申し込み等は上記サイトをご確認ください。


日本最古の歌集『万葉集』。万葉集は大和(奈良)や東国に次いで難波なにわ(大阪)の歌が多く、難波は万葉人のもう一つのふるさとと言えます。本展では万葉集をひも解きながら、発掘調査で明らかにされた建物跡や祭祀の場、当時の暮らしや儀礼で用いられていた様々な出土品を手がかりにして古代の難波に迫ります。

展示では、日本最古の万葉仮名を記した「はるくさ」木簡(大阪市難波宮跡出土)のほか、万葉歌が墨書された木簡(レプリカ)を、万葉集の古写本と共に紹介します。そして藤原宇合うまかい によって「昔こそ難波田舎と言はれけめ 今は都引き都びにけり」(昔こそ 難波田舎と言われたろうが 今は都に做ならって すっかり都会らしくなった)と詠まれた奈良時代の難波宮・難波京について、豊富な出土資料をもとにして実像を描き出します。さらに、まじないに使われた人面墨画土器や木製形代かたしろなどを通して、幸さくあれと願った万葉人の多様な祈りに触れてみたいと思います。

考古資料と万葉歌・古代史の出会いによって生み出される古代大阪の新たな世界をご覧ください。


主  催 大阪歴史博物館、(一財)大阪市文化財協会
会  期 令和3年10月2日(土)~ 12月5日(日)
会  場 大阪歴史博物館 6階 特別展示室
観 覧 料   特別展のみ 大人1,000円 高校生大学生700円/常設展との共通券 大人1,500円 高校生大学生1,030円


【関連行事】
講演会「万葉集・古代史の中の難波」

日程・内容
令和3年10月17日(日)午後1時30分~午後4時30分(受付:午後1時~)
会  場
大阪歴史博物館 4階 講堂
館内ではマスク着用・手指消毒をお願いします。また、入口に非接触式体温計を設置しています。


〔1〕万葉歌にみる呪術と祈り―難波を軸に―
■井上 さやか 氏(奈良県立万葉文化館 指導研究員)

『万葉集』にはさまざまな祈りの歌が収められています。宮が営まれ天皇や貴族たちが繰り返し訪れた難波の地は、国内外の要地を結ぶ津(港)でもありました。人々の往来の中で生まれた歌々を中心に、古代日本の呪術や祈りについて考えます。

〔2〕疫病と古代難波
■栄原 永遠男(大阪歴史博物館名誉館長、(一財)大阪市文化財協会理事長)

古代の難波は、遣唐使をはじめとする外交使の出発・帰着の地ですので、外交の窓口、文化の流入口として輝かしい場所でした。しかし、そのことは同時に疫病の侵入口でもあるという恐ろしい反面をもっていることも意味していました。古代難波と疫病や薬とのかかわりについて考えたいと思います。


定  員 100名(要事前申込)
参 加 費 1,000円
(特別展の観覧券もしくは半券提示の方は無料)
参加方法 事前予約制(先着順)