国文学研究資料館:一冊対談集 第4回(宮本亞門×ロバート キャンベル)江戸演劇からのディスタンス(令和2年7月31日(金)18時~19時30分終了予定、YouTube Live)※要申し込み
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●公式サイトはこちら
https://www.nijl.ac.jp/activity/plat/post_51.html
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※申し込みは上記サイトをご確認ください。
日 時:
令和2年7月31日(金)
18時開演~19時30分終了予定
場 所:
YouTube Liveによるオンライン開催
主 催:
国文学研究資料館、多摩信用金庫
江戸時代の生活はいつも病と隣り合わせであった。
人口世界一と言われる19世紀前半の江戸では、文字通り障子一枚、一枚の座布団という「隣り合わせ」が生活様式の基本であった。麻疹や天然痘、コレラなどの感染症が街を襲うと、ネットもテレビもないのに人々はその流行を察知し、俊敏に行動を変容させた。まっさきに劇場も、そして「夜の街」も客が引き、閑散とする。いつも飛び回っている表現者はなす術もなく、ひたすら守り合い、波が去るのを待つ以外なかった。
今回のゲストは演出家の宮本亞門さん。亞門さんは、ふだんこの時期は日本にいらっしゃらない。世界を回り、名舞台を仕掛けているからである。
しかし今年の春以降、彼は旅の足を止めざるを得なかった。コロナ下でなす術を考え、仲間と一緒に「上を向いて SING FOR HOPE、DANCE FOR HOPE」という素晴らしい取り組みを立ち上げた。行動半径が狭くなったわたくしたちに向けて、多くの希望と喜びを発信し続けた。
江戸の人々も、芝居に足を運べない時には独りで、又は少人数で「芸で遊ぶ」ことを知っていた。対談では、劇場には行かず遠くから演劇を想像し、身体を使って人々に喜びを与える日本人の習慣と表現への「時」の旅にご一緒したいと考えている。亞門さんが、鮮やかに彩られた浮世絵と古典籍を手に取った瞬間、どんな表情をさられるのか、とても楽しみである。
「上を向いて SING FOR HOPE、DANCE FOR HOPE」
〈対談シリーズの趣旨〉
キャンベル館長が年に数回実施する対談シリーズの企画です。
毎回様々な業界から1人のゲストを呼び、クロストークを展開します。ゲストはスポーツ、メディア、食文化、音楽等各界で活躍する第1人者で、自らの知見と技を確立させるのに言葉と格闘する経験を持つ方々です。
文字を通して他者の存在を知り、自分の思いを伝えることで手に入れたものは何か。回ごとに国文学研究資料館が所蔵する豊富な古典籍から1点を選び出し、ゲストと共有し、その1冊なり歌1首を読まれた感想、感じたことを契機として人生を繙いていきます。
現代において日本の古典文学が人々にどのような力を与え得るかについて、専門外の第1人者との対話や、参加者からの質疑等によってあぶり出すことを目ざします。